解体屋マリオの大冒険! 「レッキングクルー」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/3 ページ)

ファミコン初期のアクションパズルである任天堂の「レッキングクルー」を取り上げます。全100面のボリュームと、敵をうまく誘導できたときの喜び、壁を一気に破壊したときの爽快(そうかい)感など、多くの魅力を持つゲームでした。

» 2008年11月06日 12時00分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]

マリオが勤めていた建設会社(?)

photo 5月に撮影した鹿島旧本社ビル。現在ここは更地になっている

 今回取り上げるのは、1985年にファミコン版が発売された任天堂の「レッキングクルー」。アーケードからの移植で、マリオが主人公。敵から逃げながら、ハンマーを使って壁やハシゴを壊し、ビルを解体していく。全100面のアクションパズルだ。

 このゲームをやっていて、前々から疑問に思っていたことがあった。マリオが最初に壊すステージがFLOOR 1で、以降はFLOOR 2、FLOOR 3、FLOOR 4……と進む。

 つまりマリオは、100階建てのビルを下の階から解体しているのだ。ダルマ落としじゃあるまいし、ビルを下から崩すなんて、ありえないんじゃないだろうか? と思っていたら、何と本当に、ダルマ落としのようなビルの解体方法が存在したのだ。

 この方法で解体されたのは、赤坂見附駅の近くにあった鹿島建設の旧本社ビル。「鹿島カット&ダウン工法」と名づけられたこの解体方法は、まさにダルマ落としそのもので、下の階から順番に解体作業が行なわれる。工事が進んでいくにつれ、ビルが少しずつ低くなっていくのだ。

 地上の近くで作業が行なわれるので、騒音や粉じんの飛散が少なく、また廃材をリサイクルしやすくなるなどのメリットがあるらしい。

 現実にこういう工法があるわけだから、レッキングクルーのビルが1階から解体されても不思議ではない。つまりマリオはこの当時、鹿島建設で働いていたのだ!


photo この通り、各ステージには屋根があり、独立した建物だということが分かる

 ……ここまで書いてから、もう一度ゲームをプレイしてみたら、各ステージの名称はFLOOR(階)ではなくて、PHASE(段階)だったことに気がついた。しまった、ナムコの「ドルアーガの塔」とごっちゃになっていた。

 そもそも各ステージに屋根がついているから、1〜100というのは1棟のビルの1階から100階ではなくて、それぞれ異なる100棟の建物だということに、ゲームをやってたら気づきそうなもんだけど……。


全100ステージというボリューム感

 レッキングクルーとは“壊す人”という意味で、マリオはヘルメットをかぶり、ハンマーを持って登場する。2人プレイでは2人目がルイージとなるが、同時プレイではなく、ひとりがミスをするともうひとりに交代となる。

photo 途中のハシゴをうっかり壊してしまうと、その上にある壁の所にたどりつく方法がなくなってしまう

 マリオは上から下へ落ちることはできるが、下から上へはハシゴを使わないと上れない。だから、壁やハシゴを壊す順番を間違えたり、不用意に飛び下りたりすると、どうしても壁を壊せなくなる“ハマり”状態になってしまう。そうなったらわざと敵にやられるか、セレクトボタンを押してリセットするしかない。

 ビルの中には敵が現れる。マリオを追いかける「スパナゴン」と、一定の法則に従って動く「ナスビ仮面」、そしてマリオそっくりな「ブラッキー」だ。敵の行動にはかなり明確な規則性があるので、うまく誘導したい。失敗すると行き止まりで追い詰められたり、左右から敵に挟まれたりしてしまう。

 レッキングクルーでは壁を壊せなくなってミスするよりも、敵を避け切れなくなってミスするほうが多いと思う。プレイヤーのアクションの腕で敵を回避できる場合もあるが、それよりもマリオの移動のタイミングやルート選び、そしてハシゴを壊す順番で、楽に避けられるケースが多い。

 壁をいかに壊していくかというより、敵をいかに誘導するかがレッキングクルーのパズル性の根幹といえるかもしれない。


photo スパナのような顔のスパナゴン。赤いスパナゴン1よりも、紫色のスパナゴン2は速く動く
photo ナスビ仮面はマリオより速い。ただしマリオを追いかけるわけではなく、ハシゴがあると上り下りする
photo マリオの頭を床と同じ高さに合わせると、上から来たスパナゴンは、ヘルメットを床と勘違いして曲がってくれる

 ステージ(PHASE)は全100面と、当時のファミコンでは格段にボリュームがあった。途中でセーブできる機能はなかったが、スタート時に好きなステージから始められるようになっていた(だから途中でハマってリセットしても、同じステージから再開できる)。

photo ステージをエディットできる「デザインモード」。ROMカートリッジ版以外なら作ったステージをセーブできる(ROM版ではファミリーベーシックが必要)

 レッキングクルー発売の約1年前、ブローダーバンドのPC用ゲーム「ロードランナー」が、ハドソンによってファミコンに移植されて大ヒットしていた。レッキングクルーも、どのステージからでも始められる点、ステージをエディットできるモードがある点など、ロードランナーの影響が少なからずみられる。

 でもゲームをやってみると、そのプレイ感覚はかなり異なる。これはゲームシステムの違いというより、ゲームの面白さの核をどの辺に置くかの違いなのだろう。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/27/news133.jpg 「虎に翼」、ヒロインの弟役が初登場 演じた人物のギャップに驚き「同一人物なのか?」「朝ドラにも出るの凄いな」
  2. /nl/articles/2405/27/news038.jpg 誰にも懐かないボス犬を、1歳娘が散歩へ連れて行くと…… 従えて歩く驚きの光景に「あの狂犬が…」「凄い…凄すぎる」
  3. /nl/articles/2405/28/news118.jpg 小林麻耶&國光吟、600万円超する“新型外国車”購入に「中古で売る時の値段は考えてません」 高額iPadもゲットで生活フルエンジョイ
  4. /nl/articles/2405/27/news130.jpg 「声出して笑った」「あかんw」 メロンパンを半分こしようとしたら…… “衝撃のビジュアル”への変貌に5万いいね
  5. /nl/articles/2405/28/news131.jpg 「誰かわからなかった」 香川照之、“激変”したワイルドな姿に周囲も「髪型それでいいんですか」「なんか自由な感じ」
  6. /nl/articles/2405/28/news052.jpg 最新のガンプラに10年前のパーツを付けると……? 「覚醒状態」への変身が「激アツすぎる」と話題
  7. /nl/articles/2405/28/news101.jpg 「くたばれクソメディア」 マイファスHiro、「性加害巡る誤報」伝えかけた週刊誌に中指突き立て “音声暴露”し「覚悟持ってやってこい」
  8. /nl/articles/2203/29/news111.jpg 小林麻耶、元夫・あきら。と「愛の再婚」を報告 駆け落ち理由は“父と縁を切り、母は洗脳にかかっている”ため
  9. /nl/articles/2405/27/news012.jpg 「リノベは正直無理」 絶望的なボロボロ築50年超物件を改装→信じられない変貌に「元の家の面影なし」
  10. /nl/articles/2405/28/news146.jpg 「まさかの本人」 JR東の各駅放送と新幹線の車内放送の中の人が夢の競演 「黄色い線の内側の人だ」「親の声より聞いた声」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「これを見つけたら緊急事態」 農家が恐れる“生えると危険な雑草”の繁殖力に「悪いやつだったんですね」「よく食べてました」
  2. 「虎に翼」、ヒロインの弟役が初登場 演じた人物のギャップに驚き「同一人物なのか?」「朝ドラにも出るの凄いな」
  3. 【今日の計算】「9−9×9+9」を計算せよ
  4. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  5. YUKI、大胆なスリット入った近影に驚きの声 「52歳なの意味わからんな」「ここまで変わらないって本当凄い」
  6. 誰にも懐かないボス犬を、1歳娘が散歩へ連れて行くと…… 従えて歩く驚きの光景に「あの狂犬が…」「凄い…凄すぎる」
  7. 晩酌中、ふと机の下をのぞいたら…… 背筋が凍える光景に反響続々「皆様は覗かないようにしてくださいね」
  8. 小林麻耶&國光吟、600万円超する“新型外国車”購入に「中古で売る時の値段は考えてません」 高額iPadもゲットで生活フルエンジョイ
  9. 真田広之の俳優息子、母・手塚理美と“超大物司会者”に対面 最新ショットに「ご立派な息子さん」「似てる雰囲気」
  10. 「トップバリュを甘く見てた」 ジョブチューンで審査員大絶賛の“マストバイ商品5選”に反響 「買ってみよ」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評