午後4時28分、渋谷が「428」で染められた――「428 〜封鎖された渋谷で〜」発売記念イベント

12月4日、Wii「428 〜封鎖された渋谷で〜」の発売を記念して、セガは渋谷109前広場において、主題歌を歌う上木彩矢さんのゲリラライブを敢行した。

» 2008年12月04日 21時18分 公開
[加藤亘,ITmedia]

上木彩矢さんのゲリラライブで「渋谷」で「428」を!

急きょ決まったライブということもあり、バンドがいないのを不安がっていたが、堂々と歌い上げた

 12月4日、渋谷109前広場に設けられた特設ステージにおいて、セガより同日発売のWii用サウンドノベル「428 〜封鎖された渋谷で〜」の発売記念イベントが行われた。このイベントについては事前に告知していたものの、どういった内容のものになるかは伏せられていた。しかし、特設ステージに掲げられた看板には主題歌を歌う上木彩矢さんのシングル「世界はそれでも変わりはしない」の巨大ポップが並べられて立てられている。これを見て、ピンと来ないはずがない。

 上木さんは10代〜20代の女性に支持されるロックヴォーカリスト。場所柄もあるが、開始時間前にはぎっしり人があふれていた。イベントの開始時間は「428 〜封鎖された渋谷で〜」を文字って、午後4時28分。多少、時間的に正確ではなかったが、登場した上木さんに大きなの拍手と声援がおくられる。こうして、短い時間ながら「428」の時間が始まった。

 「428 〜封鎖された渋谷で〜」は200×年4月28日の1日に、渋谷を舞台に巻き起こるサスペンスを、複数の人物の行動を通して描き出すサウンドノベル。プレイヤーの選択によって、赤の他人だった複数の人物の物語が、互いに交差し連鎖していくというダイナミズムと、渋谷での一大ロケーションを敢行して撮影された映像が見事にシンクロしていく。人物の視点を変え、時間を飛び、プレイヤーは渋谷の迷宮に迷い込んでいく。

渋谷は学生の時にも来た街なので、特別な思いがあると上木さん

 上木さんは主題歌だけでなく、自身も同名のアーティスト役でゲームに出演している。さらに楽曲がゲームのストーリー展開に深く関与しているなど、従来になかったタイアップを実現している。楽曲が主題歌となったことについて喜びを隠せない上木さんは、2007年の2月に話をもらってからい、そこからゲームの世界観を想像して何曲か制作。その中から12月3日に発売されたシングル「世界はそれでも変わりはしない」が選ばれた。世界観がゲームにリンクしているのは、歌詞で渋谷をイメージし、たくさんの人を描いた結果と分析する。上木さんは、あまりゲームはやらないそうだが、チュンソフトの「かまいたちの夜」は遊んでおり、本作の体験版も遊んではまったと明かす。


「世界はそれでも変わりはしない」のPVも渋谷で撮影されており、ゲームとリンクしているところもあるのだそうだ。上木さんは行き交う人々の足を止める熱量で歌い上げる

左がディレクターのイシイジロウ氏、右が上木彩矢さん

 上木さんのライブ後、渋谷GiGOにて428店頭抽選会が催され、本作ディレクターのイシイジロウ氏のサイン会も開催された。サイン会には100名ほどが列をなし、時間をかけてファンと語る姿も。中には「10年待ちました!」と熱い思いを語る、チュンソフトが手がけた「街 〜運命の交差点〜」からのファンも駆けつけていた。以下、イシイ氏とライブを終えたばかりの上木さんへのインタビューを掲載する(以後、敬称略)。

イシイ 渋谷でこうしたイベントができたことに感動しています。渋谷を舞台にしたソフトだと分かる1日になりました。ファンからもたくさん声をかけてもらい、励みになりました。

上木 発売が待ち遠しかったです。体験版をやっていたのですが、やっとでたかと。渋谷の109前でライブもできてよかったです。

イシイ 上木さんに曲をお願いした際、何曲か送ってくれたんですが、どれもよくて。全部使っていいのか聞いてみたんです。オープニングとエンディングと挿入歌とって。でも、駄目でした(笑)。選ぶのに迷ったのですが、この曲にした決定打はエンディングで前向きに終われるという点でした。最終的にゲームでかけてみると、採用した曲のほうが気持ちいいんです。

上木 いつもこれでいいのかと悩みながら作っているので、そういうのを聞くと作ったかいがありますね。109の前で歌うことになったのも急で、すごく心細かったのですが、見に来てくれたお客さんの温かさに助けら、やってよかったと思っています。

イシイ 上木さんにはゲーム中にも登場してもらっているのですが、すごい早朝に撮影だったんです。上木さんに合わせてシナリオがまだリライトされていなかったので、イメージをつかみづらく苦労されたかもしれません。でもそこは同じ関西人同士のコミュニケーションでなんとかなったんじゃないかと。

上木 とてもスムーズに楽しく撮影できました。

イシイ ファンに10年待ってましたと言われましたが、今度は10年待たせないようにしたいと思っています。(「街 〜運命の交差点〜」の)ファンがたくさんいるんです。次回作は皆さんの応援次第ですが、またやれたらとは思っています。本作はチュンソフトのサウンドノベルの集大成として作っています。究極のものをスタッフが出しきったと思っていますので、端から端まで楽しんでほしい。上木さんの楽曲も、さまざまな好みのジャンルが違うスタッフすべてが、この曲でよかったと思える素敵な楽曲なので、ユーザーもそう思ってもらいたいし、そういうゲームになっています。

上木 体験版から楽しさが伝わっていた素晴らしいゲームです。わたしも集中して遊んでみたいです。世界観からリンクさせて作った楽曲というこだわりもあるので、ぜひ聞いてほしいです。


渋谷GiGOでは抽選会と、イシイ氏のサイン会が行われた
渋谷の街に、12月3日から都内を走行している「428×上木彩矢」のミュージックトラックが登場。渋谷一帯の街頭7地点にビルボードも設置されている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」