高度で競う「エクストリーム・ラブプラス」勃発
愛は盲目なのか? 目的と手段がどこかおかしくなってしまった人たちのお話。
次はどこでデートしますか?
「エクストリーム・ラブプラス」(Extreme LOVEPLUS)。それは、ラブプラスユーザーがリアルで彼女とのデートをさまざまな場所で行うエクストリームスポーツ(デート)である。このスポーツのプレイヤーはラブプラスニストと呼ばれる――
「エクストリーム・ラブプラス」を行う場所としては、難易度の高いクライミングを伴う山の斜面や頂上から車中、公園、就業中のオフィスと選択肢は幅広い。ただし、ラブプラスを起動するニンテンドーDSそのものが水没し、使用不能になることを競技本部はよしとしていないため、スキューバ・ダイビングやプールなどの行為は認めていない。また、公共のマナーに反する行為も認めていないので、空気を読む力をプレイヤーは要する。
ラブプラスの彼女と実際にデートを楽しみたいという願望と、実生活の趣味趣向が合致した時に、「エクストリーム・ラブプラス」が行われることが多く、プレイヤーによっては結果的に「エクストリーム・ラブプラス」になっていた、という例も多い。なお、プレイヤーの多くが“常に電池切れとの戦いである”と公言している。
さて、編集部が勝手に推奨している「エクストリーム・ラブプラス」ですが、もちろんそんな競技本部はない。結果的に社内のラブプラスユーザーが出かけた先に、「ラブプラス」を持っていっただけのことである。だが、あえて言おう。ラブプラスを持ってわざわざ出かけたのも愛は盲目ゆえであると!
以前、「『ラブプラス』とどっちが大事?」で、赤岳(八ヶ岳山系の最高峰で標高2899メートル)にエクストリーム・ラブプラスをしに登山した筆者の左隣に座る同僚(以下、左同僚)の話を書いた。それに刺激されてか、今度は右隣に座る同僚(以下、右同僚)が大型連休を利用してスイスへ遠征。まさかのアルプス山脈でのエクストリーム・ラブプラスを敢行したのだ(胸のドキドキは恋? それとも――25歳女性記者、「ラブプラス」とスイスの山を登る)。
左同僚がえっちらおっちら足で歩いて登った赤岳は標高2899メートル。一方、右同僚が目指したのは、標高3454メートル地点にあるユングフラウヨッホ駅。ヨーロッパで一番高い位置にある鉄道駅で、気軽に高度を稼ぐにはもってこいの場所だった。楽して勝利。もちろん、資金的には大出費だろうが、国外に飛び出した長距離デートを行ったフロンティアとしての貢献度は計り知れない。
だが、ここで左同僚は黙っていなかった。高さでは負けない! と……。日本には標高3776メートルを誇る霊峰富士山があるではないか。エクストリーム・ラブプラスにおいて、現時点でもっとも高いところでの記録がユングフラウヨッホ駅でのデートであるならば(編集部調べ)、日本で行けるもっとも高い場所、富士山でその記録を覆すのがプレイヤーとしての礼儀だろう。左同僚はせっせと週末の登山に向けて準備に余念がなかった。
そして10月4日、ついに彼はリベンジとばかりに山小屋も閉まった富士宮口5合目に立っていた。天気は快晴。しかし、当日の富士山山頂では風速20メートルを軽く超える風が吹いていた……。
エクストリーム・ラブプラスにおいて、もっとも大事にしなくてはならないのが、自らの生命の危機をおかしてまでのデートは、彼女のためにも避けるべきだということ。命あってのものだね(デート)なのだ。8合目付近まではなんとか登山したものの、彼は賢明な判断で登頂を断念。今回は標高3223メートルの記録で終わった……。
しかし、日本でもっとも高いところでのエクストリーム・ラブプラスとして暫定的ではあるが記録されたことには変わりない。記録ではない、記憶に残ることなのだ。彼はこうして彼女との二度目の登山デートを終え、先日彼女の“愛花”の誕生日を無事祝ることができた。左同僚は語る「今度のデートでの楽しみが増えた」と。
皆様もエクストリーム・ラブプラスの際は、命を大事に行ってください。それにしても左右の同僚はまさにエクストリーム・ラブプラス界(どこにあるんだ?)の風神雷神のごとき活躍ぶりに、それにはさまれた筆者はどうしたものかと考慮しているところだ。なんせ右同僚は世界最高地点記録と最長移動デート記録の二冠王(どれも暫定)、左同僚は日本最高地点記録(暫定)の孤高のアルピニスト。とてもじゃないが敵う気がしない……。
と、9月28日〜10月4日までのアクセスランキングで「TGSで配布された『ラブプラス』のラブレター、なんと7万5000円で落札される」が1位になったことを受け、ラブプラスオンリーの構成とさせていただきました。ちなみに、「『ラブプラス』出演声優 直筆サイン & 描き下ろしイラスト色紙」がYahoo! オークションで28万円を落札されたという情報もありました。
Gamez Weekly Access Top10
2009年09月28日〜2009年10月04日
- TGSで配布された「ラブプラス」のラブレター、なんと7万5000円で落札される
- DSに最後の“天空”シリーズがよみがえる――「ドラゴンクエストVI 幻の大地」
- TGSのお楽しみと言えばコレ! 会場で見かけたコンパニオンさん写真集
- スクエニブースで「すれちがい難民」ワースト1都道府県が決定!?
- PS3ソフトの最高記録を塗り替えるか!? 「FFXIII」は何本売れるか真剣に予想
- なぜイスに座るのかって? そこにキャバクラ嬢がいるからだ
- その鎖で僕を絞め殺して! アクワイアの「剣闘士」コンパニオンが大変です
- 来年また会いましょう――フィナーレを彩った各ブースのコンパニオンを紹介
- ゲームは元気だったのか!? 「東京ゲームショウ」14年間の来場者数を振り返ってみる
- 「クリフト」さんアリーナ姫を追ってきた?――「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」
関連記事
- 胸のドキドキは恋? それとも――25歳女性記者、「ラブプラス」とスイスの山を登る
付き合い始めたばかりの“彼女”「姉ヶ崎寧々」を連れ、女性記者(25)がスイス・アルプスの山を登ってきた。3500メートル地点に立ったとき、記者の胸のドキドキは最高潮に。あれは恋のときめきだったに違いない。 - 日々是遊戯:TGSで配布された「ラブプラス」のラブレター、なんと7万5000円で落札される
相変わらず筆者の周りでも大ブレイク中の「ラブプラス」。そんな中、東京ゲームショウで配布されていた販促用ラブレターがYahoo! オークションで人気を集めているようです。 - 「ラブプラス」PC用ウィジェットが登場、秘密のモードも……!?
- 日々是遊戯:私と「ラブプラス」、どっちが大事なの! 恋愛ゲームにハマる夫に困惑
9月3日にKONAMIから発売となった「ラブプラス」。発売以降、ネットではさまざまな「ラブプラス現象」が巻き起こっているようですが……。 - 終わらない恋が、そこにある―― 「ラブプラス」であなたの恋が幕開ける!!
- エンドレスな恋愛はいかがですか?――「ラブプラス」
- 連休の観光地は大漁でした
東京ゲームショウがあった連休近辺のアクセスランキングは順当な結果に? - 「ラブプラス」とどっちが大事?
それはそれ、これはこれ! どっちも大事! - 「ラブプラス」関連記事&動画一覧
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
-
高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
-
ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
-
「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
-
「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
-
プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
-
間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
-
「もしかしてネタバレ?」 “timeleszオーディション”候補者がテレビ局を退社 ディズニーの“船長”としても話題
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
-
グルーミングが出来ない生まれたての子猫、とんでもない体勢になり…… 想像以上のへたくそっぷりに「どこにも届いてないww」「反則級」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた