「TOKYO INTERNATIONAL MUSIC MARKET」アニメソングライブ「Kalafina」ステージ先行リポート
10月28日に品川ステラホールにて開催された「TIMM アニメソングライブ」の「Kalafina」ステージに注目してみました。
日本の優れた音楽を世界中へ紹介するという目的で開催される「TOKYO INTERNATIONAL MUSIC MARKET」。中でも世界中から熱い注目を浴びている「アニメソング」を世界へ配信すべく、10月28日には「TIMM アニメソングライブ」が東京・品川ステラホールにて開催され、米倉千尋、中島愛、工藤真由などトップシンガーが多数参加しステージを盛り上げた。その中からトリを務めたKalafinaによるミニ・ステージを先行リポートとしてお届けしよう。
世界へ向けて日本の音楽シーンを紹介する「TOKYO INTERNATIONAL MUSIC MARKET」(以下、TIMM)の主催により、10月28日に「TIMM アニメソングライブ」が開催された。
この日のステージに登場したのは、ニルギリス、工藤真由、黒崎真音、彩音、東京ブラススタイル、喜多修平、Daisy×Daisy、中野腐女シスターズ、米倉千尋、中島愛、そしてKalafinaの全11アーティスト。アニソン界を牽引するビッグネームからデビューしたての新鋭まで、王道アニソンからロック、デジタル・ミクスチャーユニットまで。まさに現在のアニソン・シーンを象徴するような、幅広い顔ぶれが集結した。
この日のステージはUSTREAMにて世界中に配信されるなど、単なる音楽イベントではない「日本初・アニソンシーンのショーケース」としての役割も持っているのだ。
総勢11組のアーティストが集結、ラストはKalafinaが登場!
この日のトリを務めたのは、劇場版アニメ「空の境界」シリーズへの楽曲提供を機に結成されたユニットであるKalafina。現在は様々なアニメへの楽曲提供と同時に、タイアップのないオリジナル楽曲でも高い評価を得ている。Kalafinaは、12月10日〜11日に渋谷C.C.Lemonホールにて、ワンマンライブ「Kalafina LIVE 2010 “輝く空の静寂には”」も控えるなど、アニソン・シンガーの枠を超えた活躍を見せている。他のアーティストリポートを先駆けて、Kalafinaが魅せた幻想的なステージを紹介していこう。
秋を飛び越え一気に冬を思わせる寒さが押し寄せた上、天候もあいにくの雨模様。しかし、この日の3時間にもわたるステージで、会場は熱く盛り上がる。そして10組目・中島愛からバトンを受け登場したのがWakana、Keiko、Hikaruの3人によるユニット・Kalafinaだ。
美しいハーモニーによるコーラスが最大の魅力であるKalafinaの楽曲、そのデビュー曲である「oblivious」(劇場版アニメ「空の境界 第一章 俯瞰風景」ED)からステージは開始される。Keikoのやや低い歌声に、高音のWakanaの透き通るコーラスが被せられる。「oblivious」リリース時には在籍していなかったHikaruだが、その事実が信じられないように歌声をふたりへ調和させている。
ファースト・ナンバーを歌い終えた後には、詰めかけたファンへの挨拶が。その後は短めのMCへと移るが、Hikaruによる第一声は……。
Hikaru こんばんは、Hikaruです……なんか、暗い。
この不思議な挨拶は、客席にライトがあたっておらず、ファンの顔が見えなかったため。その後はフロアにもライトが灯され、一安心(?)。
Wakana 今日は凄く寒くて、お客さんは大丈夫かな、と心配しました。けど、多くのアーティストの方々が、(フロアを)暖めてくれました!
Keiko 今日は私たちがラストですが、最後の最後まで楽しんでいってください!
こうファンへの感謝を述べると、続いて2曲目「輝く空の静寂には」(アニメ「黒執事II」劇中歌)へ。バックスクリーンにはアニメのキャラクターも映し出され、作品イメージにもマッチするバロック調ピアノの旋律に重ねて、3人のコーラスが重ねられていく。
美しい歌声にファンからは大クラップも巻き起こる
「輝く空の静寂には」を歌い終えると、間髪入れずに鳴り響いたイントロは「光の旋律」(アニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」OP)。一転して民族音楽調のフルートが心地よく響き、Hikaruによるメイン・ヴォーカルへ。そしてBメロへと差し掛かると、Wakanaによるメイン・ヴォーカルとKeikoのコーラスへ。サビではトライバルなタムのリズムに合わせ、3人のコーラスでフロアを沸かせる。ひとつの楽曲に3つの旋律を持つ、明るくも美しい一曲だ。
この日はアップテンポなナンバーを得意とするアーティストが多かったため、基本的にはコールに加えてサイリュームが乱舞する盛り上がりを見せたフロアだが、「光の旋律」ではこの日初めて、ファンによる自然発生的なクラップも鳴り響く。これぞ「Kalafinaのライブ」といった、コーラスとハーモニーでファンを魅了したステージとなった。
日本発のアニソンの魅力。そのひとつにシーンの幅広さ、奥深さがあるだろう。賑やかなキャラクター・ソングだけで終わるのではなく、メジャー・シーンと地続きであり、アーティスト性の高いKalafinaによりTIMMがエンディングを迎えるというのも、ひとつの「日本アニソン・シーンの象徴」と言えるかもしれない。
ワンマンライブ「Kalafina LIVE 2010 “輝く空の静寂には”」追加公演決定!
12月に渋谷C.C.Lemonホールにてワンマンライブ「Kalafina LIVE 2010 “輝く空の静寂には”」を開催するKalafina。当初予定されていた12月11日の公演は即Sold Outとなったが、12月10日に追加公演の開催が決定! 追加公演の一般販売開始日は11月20日(土)となっている。
- タイトル:「Kalafina LIVE 2010 “輝く空の静寂には”」
- 日程:2010年12月10日(金)
- 開場:午後6時/開演:午後6時30分
- 料金:全席指定6300円(税込) ※未就学児童入場不可
- 会場:渋谷C.C.Lemonホール
- チケット一般発売日:2010年11月20日(土) 午前10時〜
- プレイガイド:キョードー東京:0570-064-708、チケットぴあ:0570-02-9999(12月10日(金)公演 Pコード:120-350 / 11日(土)公演 Sold Out)、ローソンチケット:0570-08-4003(12月10日(金)公演 Lコード:79432 / 11日(土)公演 Sold Out)、e+(イープラス)
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