宇都宮で2000年代まで、駅弁の「立ち売り」が続いた理由:宇都宮「復刻版とりめし」(1000円)(2/3 ページ)
開業40年・東北新幹線は駅弁業者にどんな影響を与えたのでしょう。姿を消した「駅弁立ち売り」の熱い歴史を振り返ってみると……。
【おしながき】
- 茶飯
- いっこく野州どりの照り焼き
- いっこく野州どりの鶏そぼろ
- 錦糸玉子
- 焼海苔
- 蒲鉾
- 玉子焼き
- 煮物(こんにゃく、椎茸、里芋、筍、にどなり、人参)
- 紅生姜
国鉄時代のとりめしのレシピや掛け紙をもとに可能な限り再現したという、松廼家の「復刻版 とりめし」。素朴でどこか懐かしさを感じさせる甘めの味付けや盛付けを、苦心して再現したと言います。いまの少し洗練されたとりめしもいいですが、「懐かしさ」というのも、駅弁にとっては、大事な味の1つであると改めて認識させてくれる駅弁です。この駅弁は、開催中の「駅弁味の陣2022」にもエントリー中。期間・数量限定で、鉄道150年記念のミニファイルも封入されています。
かつては、団体列車が多かったという宇都宮周辺ですが、いまも春や秋を中心に、関東近県から日光への修学旅行列車が、高い頻度で運行されています。以前は、修学旅行向けに造られた車両が充当されていましたが、2000年代以降は、甲信や伊豆方面への特急列車として活躍した車両が、修学旅行列車として、多くの子どもたちを乗せています。次回は、そんな子どもたちが生まれた、平成から令和の「駅弁」の話を伺っていきます。
(初出:2022年10月21日)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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