納豆のたれってもっと多くても良くない? たれの自由を提唱してみた
うまい納豆をもっとうまくしたいんです!
大豆を納豆菌によって発酵させた、日本の発酵食である納豆はほかほかの白いごはんとの相性ばっちり。そんな身近な存在である納豆。普段当たり前に食べていても、気になる点ってありませんか?
例えばたれ! 納豆のたれってまさに「納豆のたれ」って味がしませんか? 筆者はその「納豆のたれ」の味が好きだったりします。しょうゆベースにだしベース、卵かけごはん風や梅しそ風味などいろいろなたれがありますが、筆者が個人的に推してるのがこの納豆。
「味わい小粒」、たれのだしの味が強くて甘め、大豆に歯ごたえがあり、それでいて淡泊なところが好きなんです。そんな「味わい小粒」は北海道、関東圏で手に入る納豆なんだそうです。
このたれって作れるんだろうか……。筆者は普段そのたれの量に不満は感じないものの、「もっとドバドバかけてみたい」みたいな欲求はあります。納豆に添付されているたれってだいたい5g前後じゃないですか。そもそもなんでこの量なんでしょう。もっとかけてみたい。
というわけで「ねとらぼアンサー」として、納豆のたれは自作できるのかやってみることにしました。納豆のたれ、自作できたら選択の自由が広がるよねきっと。
納豆のたれを作ってみよう
推し納豆である「味わい小粒」のたれの表示を見ながら作ってみようと思います。しょうゆ、加糖ぶどう糖液糖、醸造酢……酢!?
酢が入っていたのか……。今回用意してないや。まあいいや。用意したこちらのしょうゆ、みりん、料理酒、塩だし、めんつゆ、ガムシロップを組み合わせて作ってみます。
はじめは簡単にできるのでは、と信じて疑ってなかった。しかし、試せば試すほどにドツボにはまって抜けられなくなる。納豆のたれに近づいたり遠ざかったり。
最初のチャレンジはフィーリングで、しょうゆとめんつゆをベースにみりん、酒を注いでいったところ「ただひたすら濃いし酒の味」という結果に。オリジナルのクオリティーの高さが染みる。市販品の完成度の高さよ。
しょうゆとめんつゆを併用したのが敗因だと踏んだ2度目は途中までいい線いっていたのですが、だしを入れたあたりで遠く離れてしまいました。3度目のみりんを主体にしたたれは「甘いし、酒」という結果に。簡単にできるかと思いきや、ずぶずぶはまってしまい、これは持ち帰ってやり直しかな……と思っていたところ。
ねとらぼ編集部員・たろちん 「うわ、濃いな……。ちょっとぼく作ってみていいですか」
たろちん 「うん、いいんじゃないかな」
ちぷたそ 「悔しい……あれだけ頑張ったのに私のより再現率が割と高い……」
ねとらぼ編集部員のたろちんがビギナーズラックで作ったたれ、今回作った中でぶっちぎりうまい「納豆のたれ」風でした。レシピは以下をどうぞ。
しょうゆをベースに作るとしょっぱすぎるという学びを得ました。ちなみに、「つゆだく」で食べる前提なので塩味は控えめなんですけど、材料考えると塩分は多いだろうと思います。
ねとらぼアンサー編集長・杉本 「またそんなうまいわけが……あははは、なにこれうまいじゃん。普通のより好きかも」
たれ多めのつゆだく納豆……驚きのうまさなんじゃが。(手前が自作たれ納豆、奥は通常のたれを使って混ぜた納豆)ちなみに作る際の注意点ですが、料理酒もみりんもアルコール度数が高いので、1パック食べるとさすがに「酒っぽい」です。そもそもこちらのレシピ、未成年者やお酒が苦手な人、運転される方は熱してアルコール成分を飛ばすなどする必要があります。
そんな注意点はありますが、たれ多めのつゆだく納豆はねばりが少なくなり、まろやかで納豆があまり得意でない人にこそおすすめしたい味わいでした。たまごかけ納豆ご飯に近いと思います。
「つゆだく納豆」はおいしかった。なぜ市場にはたれの量を自分で選択する自由がないのでしょうか……? 例えば、コンビニのサラダのドレッシングのように、納豆とたれを自分で自由に組み合わせて購入する仕組みがあってもいいと思うんですよね。
納豆のたれについての疑問を、「おかめ納豆」でおなじみのタカノフーズさんに聞いてみました!
タカノフーズさんに聞いてみた
――納豆のたれってだいたい5g前後ですけどなぜこの量なんでしょうか。たれが多い少ないとかって意見はありますか?
「たれが多いという意見も少ないという意見も両方とも寄せられます。実は製品によってたれの量はそれぞれ変えています」
「特に、『納豆のたれが少ない』という意見は納豆自体があまり得意ではない方が多い関西圏から多く、そうしたお客さま向けの商品で当社比2倍の9.3gのたれが付属する『つゆたっぷり納豆』も商品ラインアップにあります」
――9gってすごいですね。あれ、この『つゆたっぷり納豆』、関東圏は販売エリアに入ってないんですね……。
「そうなんです。こちらは岡山県の工場で主に関西圏に向けて作られている商品で、関東では店頭で手に入らない商品になります。関東圏で手に入る商品で、つゆ多めの商品ですと『まろやか旨味』ですね」
――まろやか旨味。
「こちらは去年(2016年)6月のリニューアルでたれの量が1g多くなりました。たれ多めが好きな方も満足いただけるのではないでしょうか。ちなみに通常の極小粒の商品のたれでしたら、ボトル入りの商品『たれボトル』もあります」
――ボトル入りの製品もあったんですね……!
たれのレシピについても聞いてみましたが、「企業秘密」ということでした。そりゃそうだよねー。あの完成度の高い「納豆のたれ」は企業努力により、納豆に合わせてたくさんの種類が作られているものでした。現状の納豆のたれに満足していない人は、いろいろな種類を試してみてください。
ちなみに今回お話を伺ったタカノフーズさんでは期間限定のものや地域限定のものを含めて常時60種類の納豆が流通しているのだそうです。たくさんの種類から自分にぴったりな納豆がきっと見つかるはずです。
(ちぷたそ)
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今年の冬はこれであったまりたい。
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