「引かないガチャは当たらないんです!」 マンガ『合理的な婚活』横嶋じゃのめ先生インタビュー(1)

効率を追い求めた婚活の先には何がある?

» 2017年11月03日 12時00分 公開
[ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
合理的な婚活

 Webコミックサイト「スピネル」で連載中の『合理的な婚活 〜DINKsを本気で目指すおたくの実録婚活漫画〜』。SNSで話題を集めている本作について、著者の横嶋じゃのめ先生にインタビューしました。漫画本編もあわせて掲載します。

漫画『合理的な婚活』とは?

 「子どもは持たない」「家計は別々」「できれば同居もしたくない」という条件付きでの理想の結婚を目指すべく、マッチングアプリを使ってできるだけ効率的に婚活を進めていこうとする、営業系おたく女のガチ婚活レポ漫画。

著者プロフィール:横嶋じゃのめ

1987年生まれ。雑誌の広告営業をしながら趣味の同人漫画を描いている。三度の飯よりBLが好き。













横嶋じゃのめ先生インタビュー(1)



――連載が始まったきっかけを教えてください。

 もともと趣味で同人活動をしてたんですけど、2016年の冬コミの抽選に落ちて、当時は情熱を傾けるところがなくなってたんです。ちょうど同じ時期に婚活を始めていて、根っからの営業体質でいろんな人に会えるのがとても楽しかったので、もう漫画にしてしまおうと。

――連載開始から1年経ちましたが、反響はいかがですか?

 話数にもよるけど、過激なところに切り込んでる回はわりと反応がありますね。「婚活漫画のくせに疾走感がある」とか(笑)。やる気が出る、気持ちが上がるみたいな意見はよくいただいています。

 でも、やっぱり賛否両論ありますね。最初から分かっていたことですけど。「なんで女性はみんなマッチングアプリのプロフィールに『ヨガやってます』って書くの?」という内容を描いたら、「ヨガを馬鹿にするな!」ってコメントがきたり。ちなみに男性だと「フットサルやってます」になる。ほんとに多くて。

 別にヨガとかフットサルを馬鹿にしているわけではないんですよ。ライト層というか、いわゆる陸(おか)サーファーみたいな人に対して引っかかりがあるだけなんですけど。“ファッション”でやってます、みたいなのに対するマイナスの気持ちが、どうしてもにじみ出ちゃうみたいで……。

――『合理的な婚活』という作品タイトルが印象的です。

 読んでくださった方は分かると思うんですが、この漫画自体は全然合理的じゃないです(笑)。ただそれを目指しているというだけで。

 たぶん壮大な“照れ隠し”なんですよね。中高生くらいまで女としてまったく日の目を見なかった自分のような人間は、恋愛のメインストリームに踊り出ていいはずがない、みたいな思い込みがあって。

 そういう状況で、「こっちは好きって思ってたけど向こうが振り向いてくれなかった……」みたいな“か弱い表現”を読者に見せるのがはばかられるので、精いっぱい理論武装して、という。

 どんな服を着るかとか、爪にいくらお金を掛けるかとか、化粧をどんな風にするかとか、全部復讐ですね。中学生の頃同じクラスだった男子に今度会ったときに、「なんだおまえ、変わったな……?」って言わせたいがための復讐ですね。

――結婚を考えている人にとって、婚活はおすすめですか?

 (即答で)ぜっっったいやったほうがいい、ぜっっったいみんなやったほうがいい!

――すごい実感こもってますけど……?

 私たちが女ばっかりで喫茶店とか行って話すときの「まだ29(歳)でしょ、だいじょぶだよ〜」みたいな、あれウソなんで。マジでウソなんで。始めるなら早くやったほうがいいです。

――やっぱりマッチングアプリを使うのが一番効率がいいんですか?

 何を使うかはその人の要件によります。私は子どもが欲しくないっていう要件がはっきりしていたので、事前にすり合わせられるアプリを使っています。婚活パーティーとかは子ども欲しいっていう人がほとんどだと思うから意味ないなって。逆に雰囲気とか実際に顔見てからじゃないと無理っていう人は、アプリじゃなくていきなり会う方にいけばいいだろうし。

 でも、ほんとに結婚したい人にとっては、婚活自体はやって悪いことは何もないと思うから。くじびきというか、“逆の節分”みたいに、歳によって引けるくじがどんどん減っていくので。今5択のものが、2択、1択になっていくんです。引けるうちにいっぱい引いとかないともったいない。引かないガチャは当たらないんです!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2409/15/news052.jpg 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  2. /nl/articles/2409/14/news009.jpg そうはならんやろ “バラの絵”を芸術的に描いたら……“まさかの結果”が200万再生 「予想を超えてきた」【海外】
  3. /nl/articles/2409/15/news006.jpg 「なんじゃこりゃ」 ハードオフでジャンク品発見→“思わず目を疑う”値札に「正直過ぎて草生える」
  4. /nl/articles/2409/14/news005.jpg 【今日の計算】「5+6×4+1」を計算せよ
  5. /nl/articles/2409/13/news083.jpg 「SPY×FAMILY」“アーニャ語”っぽい駅名が発見される→「ワロタ」 「シュール」と“8.1万いいね”
  6. /nl/articles/2409/12/news131.jpg 「天才だわ」「センスの塊」 ごく普通の茶封筒 → 超絶オシャレなアイテムに変身! プロのアイデアが280万再生「こんなのもらったらうれしい」
  7. /nl/articles/2409/11/news120.jpg 「やば絵文字」見つけた―― LINEで送られてきた“見たこともない絵文字”の正体が予想外 「え、ほしい」「どうやって使うんや」
  8. /nl/articles/2409/15/news051.jpg 「カードキャプターさくらになりたい」 子どものころの夢を実現させた人に反響→「これは本物だ……」と8.4万いいね
  9. /nl/articles/2409/13/news079.jpg 「脳がおかしくなった」 新宿駅を出る→“まさかの光景”に思わず三度見 「意味わからん」「田舎者にはマジでダンジョン」
  10. /nl/articles/2409/14/news006.jpg これは憧れる…… “1人暮らし歴5年”のこだわりがつまった“1K7畳”に反響 「なんておしゃれ」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  3. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  4. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声
  5. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  6. 猛毒ガエルをしゃぶった30分後、口がとんでもないことに…… 直視できない異常症状に「死なないで」「この人が苦しむってよっぽど」
  7. 33歳の「西郷どん」二神光さん、バイク転倒事故での急逝に衝撃 1年前の共演者は“願い”明かし「叶わないなんて」
  8. 「コレ入れると草が生えない」 外構工事のプロがやっている“究極の雑草対策”に注目
  9. 「へー知らんかった」 わずか7年で“消えた駅” 東京メトロが明かす“知れば納得の歴史” 「だからあんなに……」
  10. 秋葉原のトレカ店が“買い占め被害” 近隣店とその常連客が共謀し“全口購入の人員確保” 「大変遺憾で残念な限り」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」