マッチ売りの少女と怖いお兄さんの漫画 お兄さんの不器用な優しさに萌えるしかない

不器用な優しさ。たまらん。少女、これは強い!

» 2018年06月19日 20時00分 公開
[林美由紀ねとらぼ]

 Twitterに投稿された漫画「マッチを売っている子と怖いお兄さんの話」が、約7万に迫る「いいね」を集めるなど、大反響となっています。

 漫画の作者はじゅぴぽに(@jyupiponi)さん。Twitterや自身のサイトなどでイラストや漫画を公開しています。

 漫画は冬の寒空にマッチを売る少女が「今日もマッチは売れないな…。お腹空いたな…寒いなぁ…。もういっそマッチで暖まろうかなぁ…」というシーンから始まります。なんだか眠くなってきた…そんな時に「おい、お嬢ちゃん」という声が聞こえます。見ればタバコをくわえた怖い顔のお兄さんが「マッチくれや」と目の前に立っています。


マッチ売りの少女と怖いお兄さん1 童話と同じように、やはりマッチが売れないマッチ売りの少女

 少女はその怖さにガクガクと震えながらも「なん箱でしょうかぁ…」と答えます。するとお兄さんは「とりあえず1つくれ。ライターなくした」と言い、釣りは要らん、とお札を数枚差し出します。少女が「良い人なのか悪い人なのかわからないけれど、とりあえず今日を生き延びた…」と思っていると、ボキッボキッと何かを折る音がします。それは「おい、なんじゃこのマッチは全然つかんやんけ〜」と、お兄さんがマッチを折っている音でした。そして、「仕方ないから、もうちょいくれ。釣りはめんどいからいらん」とまたお札の束を少女に差し出します。少女は「でも、これじゃもらいすぎです」と言うも、お兄さんは「いいからはよくれ」とマッチを渡すように言います。


マッチ売りの少女と怖いお兄さん2 マッチに火が全然つかない。少女、絶体絶命か。

 それから怖いお兄さんは、マッチを1箱買っては折り、買っては折り、を繰り返し「もぉ〜このマッチ不良品やな。折れまくるやんけ」とイライラ。この状況をどうすることもできない少女は、祈るような気持ちでその場に立っています。そして、最後の1本。シュボッと音を立て、なんとマッチに火が。「やった」と喜ぶ少女と「やっとついた」とたばこをくゆらすお兄さん。


マッチ売りの少女と怖いお兄さん3 最後の1本でやっと火が付いた

 するとお兄さんは「ありがとな、お嬢ちゃん。これでしばらく食っていけるだろ。また来るからな。頑張れよ」と満面の笑みを浮かべて去っていきました。たくさんお金を稼ぐことができた少女は「今日はケーキにしよ」とほくほく。そして、今度は倍の量のマッチを仕入れようと思ったのでした。


マッチ売りの少女と怖いお兄さん4 全て怖い(怖そうな)お兄さんの優しさだった

 お兄さんの不器用すぎる優しさと少女の意外なたくましさに「新手のツンデレ使いか!?(尊い)」「この子強く生きていきそう」とリプが集まりました。お兄さんはもっと他の助け方があったと思いますが、「ぜんぶ買ってやんよ」と言えない、この不器用さがたまらないですね。

 続編希望とのリプに、作者のじゅぴぽにさんは「みなさんの反応が良ければ…と思っていましたので、先になりますがまた描くかもです」とお返事していましたので、続編を読める日も来るかもしれませんね!

画像提供:じゅぴぽに(@jyupiponi)さん



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