ニュース
» 2018年12月05日 14時00分 公開

クルマに「eSIM」内蔵へ ドコモとBMWグループが開発推進、何がどうなる?

スマホとクルマを自然に連携して「その次」の便利を目指す手段。

[agar,ねとらぼ]

 NTTドコモは12月4日、BMWグループと「コンシューマeSIM」による新たなコネクテッドカーサービスの開発、展開に向けた取り組みを開始したと発表しました。

BMWは2013年から、コネクテッドカーサービス「BMWコネクテッド・ドライブ」を展開しています BMWは2013年から、コネクテッドカーサービス「BMWコネクテッド・ドライブ」を展開

 コネクテッドカーとは、総じて車載通信システムを標準搭載し、データを常時・相互にやりとりできるようにした“ネットにつながっているクルマ”を指します。

 スマートフォンと同じようにWeb、メールや通話、SNSをチェックしたり、音楽や動画をストリーミング再生したりする機能だけでなく、“現在”の情報を即時反映したナビゲーション機能、自宅のエアコンや鍵などをリモート操作できるようにする機能、「オペレーターに聞いてナビ設定」「故障時・緊急時の診断や各種手配」などのコンシェルジェ的機能、クルマの故障を自動検知して車両を遠隔管理・診断する機能、事故などの緊急時に自動通報する機能などがあります。

 さらには、収集した車両情報の統計や分析データから、“その車種”の使用状況に応じてメンテナンス時期や故障部品を推測したり、“その人”の安全運転の度合いに応じて保険料を割り引く自動車保険など、「つながる」からこそのクルマ向けサービスも続々と構想されています。

 BMWは、2013年9月からコネクテッドカーサービス「BMWコネクテッド・ドライブ」を展開し、2018年12月現在、Z4を除く全車種に標準搭載しています。では今回のドコモとの連携によって、どんな発展が望めるのでしょうか。

新サービスの肝となるのは「eSIM」 新サービスの肝となるのは「eSIM」

 コネクテッドカーの通信手段の多くは携帯電話の通信網が使われます。これまでは、主にエンターテインメント系機能のために利用する程度にとどまっていました。また、今使っているスマートフォン契約とは別に新たな通信契約を結ばなければならないこともあり、利用コストもかかる傾向にありました。ケーブル接続やテザリング機能などで「乗車中」はカバーできたとしても、その使い勝手や無人時の通信手段を確保できない課題もありました。

 もし通信契約を「今使っているスマホのもの」をそのまま使えるならば楽です。普段はスマホ、時にタブレット、会社ならばPC、では運転中はどんな画面を見るでしょうか。今、そのときに最も適するデバイスを自然に使えるようにする「マルチデバイス・マルチスクリーン」の考え方がクルマにじわじわと浸透してきています。クルマに乗ったら「自動的に切り替わってくれる」のが理想です。

eSIMを搭載するスマートフォンの例としては、「iPhone XS」などがあります アップル「iPhone XS」などがeSIMに対応している

 このような新しい使い方を実現するために、通信事業者が活用を推進しているのが「eSIM」です。eSIMとは遠隔で契約情報を書き込めるようにした電子的なSIM(Subscriber Identity Module)のこと。使うデバイスを交換するために、物理的なSIMカードを差し替える必要がありません。異なる2つの電話番号で同時に待受する、国内/海外それぞれで別の事業者を自由に選んで使うといった利用シーンが挙げられています。

 ドコモではeSIMを活用したサービスの1つとして、Apple Watchなどの機器を対象とした「ワンナンバーサービス」を既に提供しています。簡単に説明すると、スマートフォンとApple Watchで「同じ電話番号」を使えるサービスのこと。スマートフォンを持たずに出掛けたとしても、かかってきた電話にApple Watchで出られます。

 今回の車載eSIMも同様です。これまで通信手段の確保が課題だったクルマにおいても、eSIMの仕組みが「標準搭載」されれば、コネクテッドカーの普及は大きく加速しそうです。

スマートフォンの契約情報に基づいたサービスをクルマでも利用できるように eSIMで、スマートフォンの契約情報に基づいたサービスをクルマでも利用できるようになる

(参考)「BMWコネクテッド・ドライブ」を搭載するBMW 各シリーズ

BMW コネクテッドカー ドコモ BMW・3シリーズ セダン(写真:BMW、以下同)
BMW コネクテッドカー ドコモ BMW・3シリーズ セダン
BMW コネクテッドカー ドコモ BMW・5シリーズ ツーリング
BMW コネクテッドカー ドコモ BMW・5シリーズ ツーリング
BMW コネクテッドカー ドコモ BMW・X7
BMW コネクテッドカー ドコモ BMW・X7
BMW コネクテッドカー ドコモ BMW・Z4
BMW コネクテッドカー ドコモ BMW・Z4

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  2. 「モンストのせいで彼氏と別れました」→ 運営からの回答が“神対応”と反響 思いやりに満ちた言葉に「強く生きようと思う」と前向きに
  3. 「この抜き型、何ですか……?」 家で見つけた“謎のディズニーグッズ”にさまざまな推察、そして意外な正体が判明
  4. 人間に助けを求めてきた母犬、外を探すと…… びしょ濡れになったうまれたての子犬たちを保護
  5. 幼なじみと5年ぶりに再会したら…… 陸上選手から人間ではない何かに変わっていく姿を見てしまう漫画が切ない
  6. ブルボンの“公式擬人化”ついにラスト「ホワイトロリータ」公開 イメージ通り過ぎて満点のデザイン
  7. 「幸せな風景すぎて涙出ました」 じいちゃんの台車に乗って散歩するワンコのほのぼのとした関係に癒やされる
  8. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  9. 猫「飼い主、大丈夫か……?」 毎日の“お風呂の見守り”を欠かさない3匹の猫ちゃんたちがかわいい
  10. 天才科学者2人が最強最高のロボを作成するが…… 高性能過ぎて2人の秘密がバラされちゃう漫画に頬が緩む

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 痩せたらこんなに変わるのか 丸山桂里奈、現役時代の姿が別人過ぎて「誰かわからん」の声殺到
  3. 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  4. セーラーサターンの変身シーン、四半世紀を経てアニメ初公開にネット湧く 「ついに公式が」「感謝しかない」
  5. 「髪型体型全て違う」 丸山桂里奈、引退直後のセルフ写真にツッコミ 4年前のスレンダーな姿に「今も輝いててかわいい」の声も
  6. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  7. 「マジで助けてくれ」 試験中止で教授に“リスのさんすうノート”を提出することになった大学生に爆笑
  8. 「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後の動画配信者”のショートフィルムが話題
  9. 「化粧! 今すぐ落としてこい!」 男性教師に怒鳴られる生徒をかばう女性教師を描いた漫画に納得と感謝の声
  10. 畠山愛理、いま着たらピチピチなレオタードを公開 「とんでもなく可愛い」「見惚れてしまいました」と反響