「ママチャリの電アシ」と何が違う? 欧州系e-bike「Tern Vektron S10」買っちゃった「Tern Vektron S10」ロードテスト(1)(1/3 ページ)

「趣味用スポーツ自転車に電動アシストなどいらねー」などと言っていた筆者が心変わってe-bikeにドハマリ。ママチャリ型電アシ自転車と何が違うのか、そしてなぜ買っちゃったのかを冷静に振り返ります。

» 2019年08月14日 12時00分 公開
[志田原真俊ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「電動アシスト自転車」というと皆さんはどんな自転車を思い浮かべますか? 日本では、買い物や子どもの送り迎えなどの日常的な足として使う自転車にアシストモーターを積んでラクに乗れるようにした「シティーサイクル型/ママチャリ型の電動アシスト自転車」がかなり広く普及しています。

 その一方で海外に目を向けると、同じ「人力+電動モーター」でも少し違うところを目指しているようでして、ママチャリ型はあまりなく、スポーツ志向の「e-bike」というジャンルが欧州を中心にヒットしています。

e-bike Tern Vektron 試乗でほれ込んでしまって、まさかのe-bikeデビュー。これが買ってしまった「Tern Vektron S10」

 ビアンキやトレック、キャノンデール、スペシャライズド、ジャイアント、ルイガノなど有名どころの自転車ブランドも続々e-bikeを商品化しています。バッテリーやモーター、電力制御システムなどの電動化の核の部分となる「電動ユニット」は、限られたメーカーが供給しています。ここはコンポーネントの状況と似ています。

 フレームを作り、完成車として製品化する自転車メーカーは無数にありますが、コンポーネント(フレーム、フォーク、ホイール、タイヤ、サドル、ハンドルを除いた自転車の基本パーツのこと。変速機、ブレーキや変速レバー、ボトムブラケット、ギアなどが相当します)の大半は、世界3大コンポーネントサプライヤーである日本のシマノ、イタリアのカンパニョーロ、米国のスラム(SRAM)のいずれかを採用しています。特にシマノは自転車界のインテルと言われるほどとすると、PCに詳しい人ならばその規模感、存在感が分かるでしょうか。

e-bike Tern Vektron 欧州で広くシェアを持つボッシュ製のe-bikeユニット

 e-bikeにおいては電動ユニットもコンポーネントに含まれますが、サプライヤーの顔ぶれは少し違います。e-bikeの本場である欧州市場で随一のシェアを持つのはドイツの「ボッシュ(BOSCH)」です。この他に、ヤマハ発動機、パナソニック、そしてシマノなどがあります。

 前置きが長くなりましたが、このボッシュ製電動ユニット「Active Line Plus」を採用したe-bikeとして、最初に日本上陸を果たしたモデルがTern(ターン)の「Vektron(ヴェクトロン) S10」でした。

 日本市場の自転車用電動アシストユニットで先行するメーカーにはヤマハ発動機やパナソニックなどがあります。例えばヤマハにはシティーサイクル型で知名度の高い「PASシリーズ」(関連記事)だけでなく、ロードバイク(を含むスポーツ車)型の「YPJシリーズ」(関連記事)も存在します。こちらを和製e-bikeとするならば、ボッシュ製電動ユニットを搭載したVektron S10は、いわば日本の公道で体験できる最初の「欧州基準のe-bike」と謳われています。

 なお2019年現在、日本におけるボッシュ製ユニット搭載車も既にかなりのモデルが上陸した他、シマノもe-bikeユニット「STEPS」の展開を加速しています(関連記事)。日本でのe-bikeは、いよいよこれからが旬のホットなジャンルとなりそうな予感がします。

 続いて本題である「e-bikeは、日本のママチャリ型電アシ自転車と何が違うのか?」を確認してみます。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/05/news022.jpg 「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
  2. /nl/articles/2410/05/news040.jpg 伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
  3. /nl/articles/2410/02/news116.jpg 余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
  4. /nl/articles/2410/05/news023.jpg 七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
  5. /nl/articles/2410/05/news018.jpg 野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
  6. /nl/articles/2410/05/news012.jpg 「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
  7. /nl/articles/2410/04/news048.jpg 「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
  8. /nl/articles/2410/04/news040.jpg 50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
  9. /nl/articles/2410/04/news025.jpg 「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
  10. /nl/articles/2410/05/news032.jpg 大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
  2. 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
  3. トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
  4. 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
  5. そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
  6. 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
  7. 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
  8. “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
  9. 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
  10. 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声