レビュー
» 2019年12月05日 11時42分 公開

「モトカレマニア」7話 パーティーを修羅の空間に変えてしまった田中みな実の熱演! 本人が本人を演じているようで息を呑む(1/2 ページ)

前回モトサヤ成立の3組が、はやくもみんな別れそう。

[寺西ジャジューカ, イラスト:たけだあや,ねとらぼ]

 11月28日に放送された「モトカレマニア」(フジテレビ系)第7話で、各カップルが危機的状況に陥っている。もしやこのドラマ、至極前向きなメッセージ性を持っていたのかもしれない。


モトカレマニア モトカレ・マコチとめでたく付き合い始めたユリカだったが…… イラスト/たけだあや

山下とむぎが千鶴によって険悪になる

 難波ユリカ(新木優子)は、“マコチ”こと福盛真(高良健吾)から「好きだ」と告白され、もう一度彼と付き合うことになった。朝、目を覚ますと隣には妄想ではないマコチが眠っており、ユリカは幸せを感じる。

 一方、丸の内さくら(山口紗弥加)は、女性たちに幸せを与え、自身の幸せも追求する輝く女性に贈られる「ハッピーウーマン2019」に選ばれた。だが、その賞を主催しているのが自分の小説を出している出版社だと知ったさくらは、複雑な心境に……。

 そんな中、ユリカの発案でさくらの受賞祝いのパーティーが開かれることに。海外ドラマに出てくるパーティーのように、知っている人も知らない人も集まってパーッと騒ぎたい、というさくらのリクエストを受け、山下章生(浜野謙太)や来栖むぎ(田中みな実)、チロリアン不動産の面々にも声を掛けるユリカ。そして、むぎは山下を巡り気になる存在だった加賀千鶴(趣里)に声を掛けた

 千鶴は「むぎさんは北海道に帰るんですよね?」「山下さんがいなくなったら困る人、職場にたくさんいます」といった発言で、山下とむぎを険悪な雰囲気にさせる。山下は仕事の邪魔をしてはいけないという思いから、むぎとの別れを決意した。

 パーティーから帰宅し、マコチは「新しい部屋、一緒に探そっか」とユリカに切り出した。

怒れるむぎは田中みな実そのもの

 ある意味、今回は凄かった。さくら宅でのホームパーティーで丸々1時間が過ぎてしまったのだ。しかも、終始空気が悪い! なぜ、こうも空気クラッシャーが多いのだろう……。

 最も空気を読めなかったのはむぎだ。そもそも、千鶴をパーティーへ誘ったこと自体が悪手である。「もし、すごく素敵な人だったらどうしよう」という不安からの値踏みがむぎの目的だった。その判断がまずい。千鶴は山下とのキスをわざわざ見せつけにいくような女だ。結果、千鶴にやり返されたむぎは面倒臭い女になり、パーティーを修羅の空間に変えてしまった


モトカレマニア ひとんちのホームパーティで「箸の収納は食べる方が上か下か」など、モトカレにケンカをふっかけるむぎ(田中みな実)、怖い イラスト/たけだあや

 山下とむぎの口論のテーマは深刻だった。キャリアを取るか、結婚を取るか? むぎは山下のことが好きだし、ラジオの仕事も同じくらい好き。彼女は山下に迫った。

 「東京に残れって言って!」(むぎ)

 はっきりした言葉でもう1つの選択肢を消してほしい、そんな彼女の思いはわかる。2人の正解は明白だ。山下が男らしく「結婚してくれ」と言えば、全て丸く収まるはずなのだから。でも、山下はむぎを尊重している。だから、「邪魔はできない」と別れを切り出した。

 ユリカ「お互い好きなのに、どうして?」

 さくら「お互い好きだからでしょ」

 まさに。好きだから別れる、一番辛いやつだ。このカップルだからこそ、こういう別れになるのは納得だった。それにしても田中みな実、文句なしの熱演だった。プロポーズをしたら怒ったくせに、今度は「東京に残れ」と言ってほしがる面倒臭さ。もはや、怒れるむぎは彼女そのものに見えた。

いきなり目立ち始めた関口メンディー

 新たな恋のフラグが立った。パーティーで酔いつぶれた白井忠文(関口メンディー)が、そのままさくらの家に泊まったのだ。目を覚ますと、白井の眼前にはさくらの笑顔が。「ゴクッ」と生唾を飲んじゃってるし、白井は完全にさくらのことが好きになった模様。さくらのほうも白井のことはまんざらではなさそうだ。

 駒込和真(淵上泰史)はマコチに「さくらさんのこと、傷付けないでください」と釘を差され「俺もそう思ってます」と返答した。まだ離婚していない元カレより、この無駄マッチョを選ぶほうがさくらは幸せになれそうな気がする。ただでさえ相関図がまとまっていない上に、終盤で恋の矢印が増えたのには驚くが、この2人に関しては賛成したい。


モトカレマニア 初期主要登場人物相関図。まさかの関口メンディー!  イラスト/たけだあや

ラスボスは桃香(矢田亜希子)?

 ハッピーオーラが出まくっていたはずのユリカとマコチに不穏な空気が漂い始めた。パーティーでマコチの好きなところを聞かれたユリカは声を詰まらせた挙げ句、「顔」と微妙な答えを捻り出す始末……。なんだよ、それ! モトカレマニアだったなら、オタク気質丸出しでマコチの好きな要素を早口で語り倒してほしかったのに。

 マコチから「2人で住む新居を探そう」と提案されたユリカは舞い上がり、張り切った。マコチのワイシャツにビシッとアイロンを掛けるわ、勝手に自分好みの靴下を購入するわ。用意した朝食は品数多めで圧倒的だ。卵焼きは常軌を逸したほどツヤツヤしており、煮物の人参はハート型。しかも、「お味噌汁から飲んだほうがいい」と食べ順さえ好きにさせてあげない。これだけの朝食を用意した上に、髪の毛と化粧はすでにバッチリ。ユリカは一体、何時に起きたというのか? 

 はっきり言ってキツい。こういう彼女は逃げ出したくなる。たかが同棲で、ここまでやるもんじゃない。ユリカのいい嫁アピールに、マコチは目を泳がせて引き気味になった。

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