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» 2020年02月20日 12時45分 公開

月刊乗り鉄話題(2020年2月版):はいさーい!! 日本最南端の鉄道「ゆいレール」に乗ってきた (1/4)

ゆいレール乗車+冬の沖縄を楽しむ乗り鉄的旅行ガイド。時には再建を願ってしんみりしましょう。【写真50枚】

[杉山淳一,ねとらぼ]

 2月10日から12日にかけて沖縄を旅しました。見どころは「延伸したゆいレール」「軽便与那原駅舎」「ネオパークオキナワ」です。

ゆいレール 沖縄 鉄道 沖縄県営鉄道 ついに来ましたゆいレール

 ゆいレールは「那覇空港駅」から「首里駅」を経由して「てだこ浦西駅」に至るモノレール。2019年10月1日に首里からてだこ浦西まで「延伸」しました(関連記事)。モノレールのレールはコンクリート製ですが、法規上は「鉄道事業」です。日本全国、全ての旅客鉄道に乗る!! と決めたら、ここを外してはいけません。今回の第一目的です。

 軽便与那原駅舎は、戦前まで沖縄の人々に愛用された鉄道「沖縄県営鉄道」の与那原駅です。鉄道も駅舎も戦時中に破壊されましたが、2014年に駅舎が復元されて、沖縄県営鉄道の資料館になっています。

 ネオパークオキナワは動物園です。動物園ですけれども、園内を周回する「軽便鉄道が再現」されています。アトラクション扱いで鉄道事業法による鉄道ではありません。でも、沖縄県を走る唯一の「鉄のレールを使った鉄道」です。

ゆいレール 沖縄 鉄道 沖縄県営鉄道 ゆいレールの路線図、本文に登場する駅は緑色で表示(地理院地図を加工)

ゆいレールに乗る前に、鉄道ファンならば「ゆいレール展示館」へ行きましょう

 羽田空港6時15分発「JAL901便」で那覇空港へ。始発便にした理由は使用機が「エアバスA350型」(関連記事)だからです。

 JAL国内線の新型機エアバスA350、特に筆者のお気に入りは「機外ライブ映像」です。主脚の後部と垂直尾翼に前向きのカメラがあって、飛行中の様子を眺められます。これが楽しいんですよ。JAL国内線は羽田〜福岡線、羽田〜札幌線に続いて、2月から羽田〜沖縄線の運行も始まりました。2月の沖縄行きを決めた理由の1つがこの新型機に乗るためです。

JAL国内線 エアバスA350 (参考)JAL国内線エアバスA350型の座席エンタテインメント機能で楽しめる機外カメラ映像。垂直尾翼からの「ウイングビュー」が大迫力

 那覇空港には9時10分着。ゆいレールの那覇空港駅は、那覇空港ターミナルビルの2階から連絡通路でつながっています。

 でも、まだ乗らない。鉄道ファンならば先に行くところがあります。それは「ゆいレール展示館」です。空港ターミナルビルから徒歩10分ほど。ゆいレールを運行する「沖縄都市モノレール株式会社」の本社敷地内にあります。入館は無料です。

ゆいレール 沖縄 鉄道 沖縄県営鉄道 ゆいレール展示館は那覇空港のすぐそば。本社と車庫に隣接
ゆいレール 沖縄 鉄道 沖縄県営鉄道 ゆいレール建設と開業を伝えるドキュメンタリー映像が興味深い

 1階にはゆいレールの各駅の紹介、ゆいレールの建設、開業までのドキュメンタリービデオ上映などがあります。2階は沖縄県営鉄道の資料のほか、国内各地の鉄道の資料、模型が展示されていました。沖縄本土復帰を願って名付けられた寝台特急「なは」のヘッドマークもありました。

 ゆいレール展示館は平日のみ開館します。開館時刻は9時30分。そう、羽田からの早朝便でちょうどいい時間に開きます。筆者が見学していると、その横で作業員の方が壁や通路などの距離を計測されていました。リニューアルの予定があるのかもしれません。

 そういえば、1階にあった全駅紹介の展示は那覇空港駅から首里まで、2019年10月1日に延伸した区間はまだでした。リニューアルされるといいなあ。

ゆいレール 沖縄 鉄道 沖縄県営鉄道 寝台特急「なは」は京阪神と九州を結ぶ列車だった

ゆいレールで体験 これが「QRコード乗車券」だ!

 空港ターミナルビルに戻りました。那覇空港駅の連絡通路では、長袖の人々と半袖の人々がすれ違います。飛行機を降りてモノレール駅に向かう人々は長袖。モノレール駅から空港に乗る人は半袖。沖縄の温暖な気候が面白いように可視化されております。

 ちなみに、ゆいレールの那覇空港駅は「日本最西端」の駅。そして隣の赤嶺駅は「日本最南端」の駅です。

ゆいレール 沖縄 鉄道 沖縄県営鉄道 QRコードの1日乗車券。当日の0時までではなく24時間有効なので、午後に買えば翌日の午前中も使える。QRコード対応改札は、JR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」駅に初導入されることでも話題である(関連記事)

 那覇空港駅の券売機で「1日フリー乗車券」を買いました。おおっ、これがうわさの「QRコードきっぷ」か。裏面に磁気塗膜がなく、表面にQRコードが印刷されています。この表面を改札機の読み取り部分に押し当てると……ピッ。通過完了。スムーズです。このあと何度か使ってみたところ、読み取り器にピタッとこすりつけるようにすればうまくいくようです。

 QRコード型乗車券は「磁気乗車券に比べて改札機の機構を簡易にできる」とか「きっぷを含めてコストを下げられる」などの利点があります。鉄道会社側の利点ばかりのようですけれども、使ってみると「改札機からきっぷを取り出す動作が不要」という利用者側の利点も感じました。入れて、取る。磁気乗車券時代にずっと行っていた動作でしたが、抜き取りは意外と手間だったと気付かされました。QRコード乗車券は、IC乗車券ほど便利ではないけれど磁気券よりはずっと良い仕組みです。ちなみにゆいレールは、2020年春にIC乗車券の「Suica」も導入します。

ゆいレール 沖縄 鉄道 沖縄県営鉄道 読み取り機にペタッとこすりつけるようにするのがコツ
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