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» 2020年09月09日 15時00分 公開

「令和元年 房総半島台風」から1年 まだ続く台風シーズン、命を守るには

「令和元年 房総半島台風(2019年台風15号)」から、きょう9日で1年です。台風15号は首都圏を直撃し、千葉県などで大規模な停電が発生するなど、大きな被害がでました。台風15号を振り返り、台風への備えや避難についてまとめました。

[日本気象協会 tenki.jp(http://www.tenki.jp/)]
Tenki.jp

首都圏で記録的な暴風や大雨

令和元年房総半島台風

 「令和元年 房総半島台風(2019年台風15号)」が首都圏に襲来し、大きな被害をもたらしてから、9日で1年です。記録的な暴風や大雨で、千葉県を中心に大規模な停電が長期間続くなど、ライフラインへの影響や交通障害など首都圏に大きな影響がでました。

 台風15号は2019年9月9日午前3時前に神奈川県の三浦半島付近を通過、午前5時前に千葉市付近に上陸しました。台風15号は比較的コンパクトだったため、台風本体の接近時に風や雨が急激に強まる特徴がありました。

 関東を中心に9日の未明から明け方にかけて記録的な暴風が吹き荒れました。最大瞬間風速は千葉県千葉市で57.5メートル、千葉県木更津市で49.0メートル、千葉県成田空港で45.8メートルを観測。いずれも観測史上1位となる記録的な暴風でした。東京都羽田空港では43.2メートルを観測し、その後2019年台風19号で観測する値と同じ1位タイの記録となっています。

 また、台風本体の活発な雨雲が首都圏にかかり、猛烈な雨や非常に激しい雨も降りました。1時間雨量は静岡県天城山で109.0ミリと観測史上1位の値を更新しました。その他、都市部でも非常に激しい雨が降りました。1時間雨量は横浜市や東京都江戸川区で72.0ミリ、千葉県鋸南町で70.0ミリ、東京都羽田空港で64.5ミリといずれも9月の1位を更新しました。

令和元年房総半島台風

名称を定められた台風

令和元年房総半島台風

 気象庁は、令和元年に顕著な災害をもたらした台風について、台風15号については「令和元年房総半島台風」と名称を定めました。また、台風19号についても「令和元年東日本台風」と名称を定めています

 気象庁では、顕著な災害を起こした自然現象について名称を定めることとなっています。台風で名称が定められる基準は「顕著な被害(損壊家屋等1000棟程度以上または浸水家屋10,000棟程度以上の家屋被害、相当の人的被害など)が発生し、かつ後世への伝承の観点から特に名称を定める必要があると認められる場合」とされています。

 気象庁が名称を定めた台風は上の表のように「洞爺丸台風(昭和29年9月/台風第15号)」や「狩野川台風(昭和33年9月/台風第22号)」「伊勢湾台風(昭和34年9月/台風第15号)」など10個あります。近年は豪雨に対して命名されることが多く、「令和元年房総半島台風」「令和元年東日本台風」以前は「沖永良部台風(昭和52年9月/台風第9号)」までさかのぼります。台風15号は近年では特に大きな被害がでた台風の一つといえます。

まだ台風シーズン

 2020年もまだ台風シーズンは続きます。今後、9月下旬にかけても日本の南の海面水温は平年よりかなり高い予想で、台風が発達しやすいうえに、勢力を維持して北上しやすい状況が続くと考えられます。

 台風が発生・接近する場合には、以下のような対策を早めに行うようにしてください。

1:ハザードマップでお住まいの地域の危険度や避難経路の確認しましょう。

2:非常用持ち出し袋の確認をし、懐中電灯の準備など停電への備えも忘れずにしてください。

3:物干し竿や植木鉢など飛ばされやすい物は事前にしまいましょう。

4:食料や飲料の買い出しなどは事前に済ませるようにしてください。

5:停電の可能性もありますので、台風の接近前にスマートフォンなどを充電しておきましょう。

コロナ禍の避難どうする?

令和元年房総半島台風

 災害の危険が迫っている場合は、なるべく早く、避難することが必要です。ただ、新型コロナウイルスの感染が懸念されている中で、避難所へ行くかどうか、迷う方もいらっしゃると思います。自宅のある場所の危険度をハザードマップで確認し、安全を確保する行動には、次の3つの選択肢があります。

1:ハザードマップで、危険地域に該当しない場合、被災の恐れが小さい場所に住んでいる方は「自宅の中のより安全な所で待機」という方法があります。ただ、周辺と比べて低い土地や、近くに崖や斜面、沢がある所では、自治体などの情報を参考に避難を検討してください。

2:ハザードマップで想定浸水区域の中でも、頑丈なマンションなどでは、なるべく上の階へ避難する「垂直避難」も有効です。「垂直避難」の場合は、水や食料などの備蓄が十分にあるかどうかも確認してください。

3:危険地域では、原則として指定避難所などへの「立ちのき避難」が必要です。

 まだ台風シーズンが続きます。これを機に台風への備えや避難方法について再確認してみてください。

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