【10年以上同じゲームを遊んでる人取材】小1で“初めて買ってもらった自分のゲーム”「ポケモン エメラルド」をプレイし続ける理由
成長過程が伺える遊び方の進化。
毎年のように話題の新作が登場するゲームの世界。その一方で、長年にわたって同じ作品を遊び続けている人たちもいます。そこで本記事は「10年以上、同じRPGを遊び続けている方」にその作品と出会ったきっかけ、遊び続けている理由などを伺う読者募集企画。
今回は、2004年にGBA向けソフトとして発売された「ポケットモンスター エメラルド」を16年間プレイしているという方にお話を伺いました。
はじめて買ってもらった“自分のゲーム”を16年間プレイ
ポケットモンスターエメラルドを遊び始めたのは、小学1年生のとき。兄弟のお下がりではなく、生まれてはじめて“自分のゲーム”として両親に買ってもらったソフトでした。
ポケモンシリーズ自体、小さいころから好きで、今でも「ルビー」「サファイア」「ファイアレッド」「リーフグリーン」「ポケモンコロシアム」「ポケモンXD」……などを遊んでいます。
ストーリーを楽しむというよりは「『エメラルド』に出現しないポケモンを調達するため」という理由のほうが大きいです。
「エメラルド」の累計プレイ時間は、2500〜3000時間程度かと思います。16年間遊んでいるわりには少ない方ではないでしょうか。
ーー とはいえそれだけの時間、同作をどんな風に遊んできたのでしょうか?
小学生のころは適当にレベルを上げたポケモンを使って、友人や兄弟と対戦する程度。中学生になって「個体値」「努力値」(※)の存在を知り、いわゆる「個体厳選作業」(※)をするようになりました。
※個体値、努力値:ポケモンの隠しパラメータとして知られている同じレベルの同じポケモンでもステータスの伸び方が個体によって違ったり(個体値)、育て方によって変わったりする(努力値)
※個体厳選作業:理想的な個体値などを持つ強いポケモンを手に入れるために行われる作業
そのころにはすでにポケモンシリーズの新作が発売されていましたが、それでもまだ遊び続けている友人とよく対戦していたことを覚えています。
そして、同時期に「バトルフロンティア」(※)の攻略も始めました。
※バトルフロンティア:ポケットモンスターオフィシャルサイトによると、「エメラルド」で初登場した要素。特殊なルールで対戦を行う「バトルドーム」「バトルタワー」など7つの施設がある
攻略が比較的容易な「銀シンボル」(※)はすぐに全施設コンプリートしましたが、難易度の高い「金シンボル」(※)はそううまくはいかず。中学生のあいだに金シンボルまでゲットできたのは、自分でポケモンを育成する必要がない「バトルファクトリー」のみでした。
※バトルフロンティアの各施設で連勝し、さらに「フロンティアブレーン」と対戦して勝つともらえるのが銀シンボル。同じ施設でさらに連勝を重ねて、さらに強くなったフロンティアブレーンと対戦して勝つともらえるのが金シンボル。ちなみにピクシブ百科事典によると「バトルフロンティア自体が単純にゲームをクリアしただけのパーティーでは、ブレーンまで辿り着くことすらできない敵わないほどの難易度であり、ブレーン達も本編のポケモンリーグチャンピオンなどとは比べ物にならない強豪ぞろい」
「他の施設で勝てなさすぎて、ずっとバトルファクトリーに引きこもっていた」と言った方が正しいかもしれません。高校生になってようやく、難易度が低めの「バトルドーム」「バトルピラミッド」の金シンボルを入手することができました。
ーー 6歳から16年間遊んでいるとのことなので、ここまでで約10年間かかってますね。
最後の施設「バトルタワー」で金シンボルを取ってから
2019年の12月ごろ、知人に勧められたポケモンを使って最後の施設「バトルタワー」に挑戦し、金シンボルを入手。そのままのめり込むような形で、バトルタワー攻略に挑むようになりました。
ーー まだ攻略する要素があるんですか?
金シンボルを手に入れるだけなら数十連勝で終わるのですが、連勝数自体はその後も負けるまでカウントされ続けます。私は「その連勝数をどれだけ伸ばすことができるか」ということがバトルフロンティア最大のやり込み要素、魅力だと考えています。
先に話した“知人に勧められたポケモン”では金シンボル入手後、すぐに連勝が止まってしまって。それで「このパーティのこのポケモンをこう変えれば、もっと安定するのでは?」と考えたことをきっかけに、バトルタワー攻略のための考察、実践を行うようになりました。
「ああでもない、こうでもない」とゴチャゴチャ考えて失敗しながら、だんだん正解に近づけていくような作業が好きだったので、相性が良かったのかもしれません。おかげで、「エメラルド」の対人戦情報をまとめるために開設したブログも、すっかりバトルタワー攻略ブログと化してしまいました(笑)
年内に500連勝はしたいのですが、少し厳しそうですね。
ーー 自己ベストは何連勝ですか?
324連勝です。
ちなみに、世界記録は2457連勝のようです。2020年11月に海外のプレイヤーが達成しました。
ーー 世界ってスゴいなあ……。
ポケットモンスターはこのタイトル以降も「ダイヤモンド/パール」「ブラック/ホワイト」……と続いていったわけですが、今でも「エメラルド」を遊び続けている人たちはおり、Twitter上での交流などを通じて、ゆるいコミュニティーが形成されているとか。また、リアルでの対戦オフ会なども開かれているそうです(現在はコロナ禍の影響もあり、なかなか難しいところもあるようですが)。
ちなみに、今回お話を伺った方によると“オフ会参加者の「エメラルド」を遊んでいる理由”は「初めて触ったポケモンが第3世代で思い入れがある」「『エメラルド』でしか手に入らないポケモンを捕まえるために始めたら、そのままハマった」「バトルフロンティアをクリアするために、プレイし続けていた」など人それぞれだそうです。
本企画では取材させていただける読者の方を募集しています
関連記事
- 「竜退治はもうあきた!」 ドラクエファンが「メタルマックス」を30年間遊び続けることになった理由
発売当時からプレイし続けている方(シリーズ、派生作も含む)。 - “1000回遊べるRPG”を4000回遊んだ男 「SFCトルネコの大冒険」に挑み続けるプレイヤーが語る「不思議のダンジョンには、まだ不思議がある」
求道者のごとく追い求める「トルネコ」の理論的限界。 - 「†クラウド†」「KURAUDO」を名乗っていた人に聞く思春期のエピソード こうして俺たちは“クラウドになった”
「凶斬りを練習」「クラウド好きの女性に養われていた」 - ゲームの主人公は本当に「絶対的な正義」なのか? 「MOTHER2/3」のポーキーが問う”善悪の彼岸”
最高に意地悪で、最高に優しいRPG。 - 【ゲームの日本史】ひたすら最速クリアを目指すRTA(リアルタイムアタック)はどのように生まれたのか
国内最大規模のRTAイベント「RTA in Japan」主催者・もかさんにインタビューしました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
不二家の「プレミアムショートケーキ(国産苺)」が半額に! 3日間限定キャンペーン
-
中山美穂、金髪&ミニ丈の大胆イメチェンに視聴者びっくり! “格付け”出演の最新ビジュアルに「誰だか分からなかった」
-
日本エレキテル連合・中野、ネタで酷使し容姿に異変→手術を決断 「ダメよ〜、ダメダメ」でブレイク、2022年にがん公表
-
動物病院の会計中、振り返って愛犬を見たら…… “柴らしい”もん絶級の光景に「天使かよ!」「帰れるもんねw」
-
「ハンガー・ゲーム」出演俳優、撮影中の性的暴行被害を告白 泣きながら撮った当時の写真添え「すごくつらかった」と胸中明かす
-
ミス筑波大モデル、25キロ減量したビフォーアフターに「ホント凄い」 整形疑う声も「元々は埋もれてたようですね」
-
上沼恵美子さん直伝「ホタテの一番おいしい食べ方」に絶賛の声続々! 「発想が主婦目線」「マネして作ってみます」
-
【今日の計算】「8×4−2+1」を計算せよ
-
1歳赤ちゃん、寝ぼけまなこの謎行動が150万再生突破 「仕事の疲れ、吹っ飛んだ」「少し出ちゃったの可愛すぎ」
-
「めざましテレビ」“新お天気キャスター”が「美しすぎる」と注目 ミス東京GP獲得から約4カ月で
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
- 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
- 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
- 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
- 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
- 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
- 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
- パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
- “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
- 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
- 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
- 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
- 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
- “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
- 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」