党対抗トーナメントに参戦!!――迫真のPvPリポートグラナド・エスパダβテストレビュー(1/6 ページ)

ハンビットユビキタスエンターテインメントの運営するMMORPG「グラナド・エスパダ」が、10月19日から23日までの間、第2次クローズドβテスト「Alliance」を行った。前回に引き続き、グラナド・エスパダのβテストの模様をお届けしよう。

» 2005年10月28日 18時40分 公開
[角田氷,ITmedia]

 2005年7月にクローズドβテスト「Primero」を終えたハンビットユビキタスエンターテインメントが運営するMMORPG「グラナド・エスパダ」だが、10月19日から23日までの間、第2次クローズドβテスト「Alliance」を行った。前回のPrimeroは負荷テストを目的としていたため、βテストの日程は3日と異例の短さであったが、今回は「党システム」の導入と、党同士の対決が可能なトーナメント戦に重点を置いたテストである。そのためキャラクターの育成期間に余裕をもたせた5日間の日程となっていた。なお、党とは一般的なMMORPGにおける「ギルド」とほぼ同じ働きをする存在のことである。

 今回トーナメントに出場した全16党のうち4党は、各メディアが誌面・Webサイト上でメンバーを募集して結成されたもので、残りは一般テスターによって結成された党だ。テスター専用ページには一般テスターも気軽に参加できる「ランダム結党枠」募集なども行われており、筆者はこのうち「Artista党」に参加しPvPを体験してきた。もちろん新マップと新ダンジョンや、注目のAI機能実装など詳細リポートも後半でお伝えするが、まずは白熱したトーナメントの様子から見ていただきたい。

画像 トーナメント表

 βテストの主役とも言える党対抗のトーナメント試合は、20日から練習試合を行い、トーナメント戦としては22日から1回戦が、23日最終日には2回戦から決勝戦までが一気に行われた。22日は、1回戦開始の時間まで党首同士の間で合意すれば、いつでも模擬戦が可能となっており、戦略を練るためと相手の実力を推し量る目的で模擬戦を申し込む党は多く、頻繁に試合のログが流れていた。また、なかなか模擬戦を申し込めない党首がいることも予想したのか、運営側スタッフが結成した「HUE党」がランダムに相手を選び、練習相手を申し出るという気遣いもされていた。

 党参加が認められた時点でこちらのキャラクターはLv12前後だが、メンバーのほとんどはLv20台半ば以降と差が開いてしまい、慌てて試合までキャラ育成に心血を注ぐはめに。グラナド・エスパダ初のPvPシステムということもあり、どのキャラクターが、どういった構成が対人戦に有利なのかは誰にも分からない。情報の面では全員が公平な分、キャラのレベルと現場での判断だけが勝敗を決めるまさに実力主義の戦いだと言える。

画像 試合開始のお知らせとその結果アナウンスは、システムログとして流れるので、誰でも知ることができる

模擬戦だけでも十分伝わる、熱くそして華やかな戦い

 前置きはこれぐらいにして、肝心の試合内容についてお伝えしよう。党対抗PvPが行われるのは特設マップ「リバティーコロシアム」で、試合時以外の立ち入りは不可能。試合開始10秒前には対戦する2つの党名をアナウンスし、該当する党のキャラクターはどこで何をしていようが試合会場に自動転送され、そのまますぐに試合開始となる。

 リバティーコロシアムほぼ左右対称な十字マップで、両端にある各党の本拠地から基本的にスタートする。勝利条件は以下の4つ。

  1. 相手チームの殲滅
  2. 相手チームの本拠地を占領
  3. コロニーを全て制圧
  4. 終了時、相手より多くのキャラクターが生存

 3つめの「コロニー」とは、マップ内に5つある特殊なポイントのことで、コロニーの中心に党員が触れると“制圧”したことになる。一度触れるだけで良く、その場にずっと立ち尽くす必要はない。ただし、敵の党員が触れなおせば相手側が制圧したことになってしまうため、コロニーを巡っての戦闘は当然行われる。コロニーの制圧は単なる勝利条件として設けられているわけではない。各コロニーにはメンバー全員に対して最大HPや攻撃力の増加といったメリットがあり、たとえすべてを制圧できなくても戦闘を有利に運ぶことが可能になるわけだ。

 ただし、このリバティーコロシアムは見た目より広く、点在するコロニーを巡るのは足が遅いキャラクターの場合は困難を伴う。また、コロニー制圧に夢中になりすぎて本拠地をお留守にすれば、その間に乗り込まれてあっというまにゲームオーバーになる可能性もある。どれだけのメンバーを本拠地に残すか、あるいは全員で一気に相手本拠地に攻め込み力技で占領を目指すか、はたまた足の速いキャラを使って全コロニーの制圧を狙うのか……。互いの党首の判断が裏目にでるかどうかの心理戦は毎回緊張させられた。

画像 これがリバティーコロシアムの全体図。赤丸と青丸が各当の本拠地を示し、1〜5番の白丸がコロニーである
画像 こちらはコロシアム全体を見下ろした、実際の画像だ。画面奥に見えるのが党の本拠地で、真ん中の円形部分は最大HP75%増加ボーナスを得られる中央コロニーである。
画像 党本拠地はこんな感じ。自動転送されたキャラクター達は、だいたい階段下あたりに現れる
画像 試合開始と同時に、各コロニーに灯がともる。これは中央コロニーで、4つの金属製オブジェクトはただの飾りではなく、コロニーに近づく者は無差別に攻撃してくる。HPに自信があれば、オブジェクトをわざわざ破壊しなくても中央に触れ、そのまま走り抜けてもよい
       1|2|3|4|5|6 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/16/news082.jpg 「なんだろ」 大谷翔平の背中に“違和感”覚える人続出 → 明かされた“納得の正体”に「そういう事だったんか」
  2. /nl/articles/2503/16/news031.jpg 「楽園???」 サイゼリヤで大豪遊 → “会計1人2000円以下”で収まった食事内容に思わず仰天 「庶民の味方」「ほぼ無料」
  3. /nl/articles/2503/14/news019.jpg ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」
  4. /nl/articles/2503/16/news052.jpg 「もっと早く知りたかった」 ユニクロ“3990円パンツ”が売り切れ続出の大反響 「一生これで良い」「最高の着心地」
  5. /nl/articles/2503/16/news080.jpg 夫は箱根駅伝、妻は大学女子駅伝優勝の“最強ランナー夫婦” 引っ越しの手伝いをきっかけに急接近→現在は夫婦でランニングスクールを運営
  6. /nl/articles/2503/08/news018.jpg 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  7. /nl/articles/2503/11/news017.jpg 着古したマフラーとセーター、切らずに手縫いするだけで…… 春も大活躍のリメイクに「アイデアに脱帽」「素晴らしい」
  8. /nl/articles/2503/11/news009.jpg 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  9. /nl/articles/2503/15/news044.jpg コメダ珈琲店で「軽い食事」を注文 → 出てきた“まさかの実物”に思わず大仰天 「逆詐欺ですね」「軽食という名の主食」
  10. /nl/articles/2503/15/news057.jpg 「足の疲れ具合が全然違います」 ディズニー行くときおすすめの“神アイテム”が話題沸騰 「試してみたい」と2390万表示
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  2. 愛猫が見つめる先にいるのは……? “まさかの来訪者”に思わず仰天 「うそっ?」「お庭に来るんですね!!」
  3. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  4. 壊れて捨てるしかないバケツをリメイクしたら…… 想像もつかない大変身が830万再生「想像力がすごい」【海外】
  5. そうはならんやろ ヤマト運輸公式とLINEで遊んでいたら…… 突然訪れた“予想外の展開”に28万いいね
  6. 「ウソやろ」 松屋の“530円丼”、衝撃的なビジュアルにネット騒然 「コレで良いんだよ丼」「開き直り感がすごい」
  7. ダイソーのセルフレジが「身に覚えのない商品」を認識→“まさかの正体”に大仰天 「そんなことあるんですね」
  8. 余ってるクリアファイル、半分折ってカットするだけで…… 目からウロコな便利グッズに「天才すぎる!」「素晴らしいアイデア」
  9. 「マジで天才」 無印良品から新発売の“350円文房具”に絶賛の声相次ぐ 「便利すぎる!」「これはいい」
  10. 「スト6」の公式世界大会で福島県のチームに所属する「翔」が優勝 賞金100万ドル獲得
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に