FPSゲームシーンを変えた「MOD」カルチャーが日本に浸透する日IGDA関西 スペシャルセミナーリポート(2/2 ページ)

» 2005年12月05日 20時00分 公開
[松井悠,ITmedia]
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イベント後、ロビン氏にいくつか質問をさせていただいた

―― あなたは、MODの作り手から、MODツールへの作り手となったわけですが、それによって何が変わりましたか?

ロビン氏 MODメーカーとして最高の経験をすることができました。他のメーカーのことはわからないですが、Valveでは上司や、他のスタッフとの人間関係に悩まされることもないし、MODを作っていたときよりもいい環境になっています。一緒にゲームで遊ぶ仲間もいますしね。

―― あなたが今、Valveの人間ではなく、ただのMODメーカーだったとしたら、HALF LIFE2でどんなMODを作ってみたいですか?

ロビン氏:今は「After Math」の開発でそれどころじゃないのですが(笑)。もし、できるのであれば……あるTV番組で、山のようなジャンクからいろいろな大きなオブジェクトを作り出す、というものがあるんです。HALF LIFE2の物理演算機能を使って、そんなMODができたらとてもおもしろいでしょうね。

―― 日本のMODメーカー、あるいはこれからMODを作り出していこう、という人たちに何かメッセージをいただけますでしょうか。

ロビン氏 とにかく、まずは何かを作り、そして発表してほしいです。リリースを持続することで、必ずいろいろなことが得られるはずですから。今後、日本製のいろいろなMODをぜひとも見てみたいですね。

日本発のMODが世界でプレイされる日

 開発ツールが公開されておらず、配布も不可能なコンシューマゲームの場合「ここがもう少しああなっていれば……」と思っていても、メーカーの次回作を待つばかりで、なかなか実現しないものだが、MODツールが配布されているPCゲームでは、自分にやる気と少しのスキル、そしてインターネットに接続できる環境があれば、それを自分で作り上げたオリジナルのMODを世界に配信することができる。

 メーカーが作り出すものを座して待つだけではなく、自分から新たなものを作り出し世に送り出してみることで、今までとは違ったゲームとのつきあい方も見えてくるのではないだろうか。

 近い将来、日本から生まれたMODが世界に爆発的なブームを巻き起こす日が来ることを心待ちにしたい。

日本製のHALF LIFE MOD、「カウンターストライク ネオ」は現在全国のゲームセンターで稼働中。また、一部の店舗では無料プレイキャンペーンや、割引サービスも行っているので、MODを体験してみたい方は一度プレイしてみては。くわしくはこちらのサイトで
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