「オレンジリング」「命のバトン」って知ってる? 共生にかかわる4つのマークが覚えておくと役立ちそう

誰かのために。いつかの自分のために知っておきたい。

» 2018年11月12日 07時30分 公開
[林美由紀ねとらぼ]

 「ヘルプマーク」や「マタニティマーク」など、何らかのサポートを必要としている人が身に着けるマーク。他にも「オレンジリング」や「命のバトン」など、知っておくと共生社会に役立ちそうなマークやアイテムをまとめた漫画が、とてもタメになります。覚えておくと誰かのために、そしていつかの自分のためにもなるかも……?

 漫画を描いたのは、看護師のせやろか(@seya_roka)さん。医療や介護を学ぶなかで、もっと世の中に広まるといいなと思った5つのマークや制度について説明しています。

 まずは赤地に白色の十字&ハートが並んだ「ヘルプマーク」。義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせるために、東京都福祉保健局が作成したマークです。赤十字と似ているけど意味がけっこう違う……!


命のマーク01 赤字に白い十字とハートは外からわかりづらいけどサポートが必要なヘルプマーク!

 おそらく一番認知度が高いのが、妊婦さんのための「マタニティマーク」。厚生労働省によると「妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの」です。妊婦さんの体調の変化を気づかい、赤ちゃんとの健やかな成長のため、座席を譲ったり、声がけをしたり、少しでもサポートできるといいですね。私たちはみんなお母さんから産まれているのだから!


命のマーク02 私たちはみんなお母さんから産まれている! お母さんに優しい社会に!

 そして聞き慣れないのが「オレンジリング」。手首などに着けるオレンジ色のリストバンドですが、これは装着者が「認知症サポーター」であることを示すアイテムです。認知症に関する講座を受け、正しく理解している人に渡されているのだそうです。もし認知症関連でトラブルが起こった際、このマークを着けた人がいたら頼りたいところ……。


命のマーク03 オレンジのリングを見かけたら、その方は認知症サポーター

 さらにマイナーなのが「命のバトン」……ドラマか映画のタイトルみたいです。試験官のようなケースに用紙が入っている見た目ですが、こちらは高齢者や障がい者が急病時に救急隊やかかりつけ医に情報を確実に知らせるため、あらかじめかかりつけ医や持病、お薬などについて書いた医療情報紙を入れたものとなっています。

 呼び方は「命のバトン」だけでなく、「冷蔵庫保管用医療情報キット」や「安心情報キット」など地方によって異なるそうです。夕張市の「命のバトン」の取り組みは公式サイトで確認できます(せやろかさんはNPO法人「ナルク」のサイトを参考にしたとのこと)。


命のマーク04 冷蔵庫は家の中で場所が分かりやすいため、命のバトンは冷蔵庫に置く!

 ちなみに、ヘルプマークと形が似ている白地に赤色の「赤十字」マーク。こちらは赤十字が許可したもののみにしか使うことができず、勝手に使用した場合は犯罪になることを漫画では啓発しています。実際日本赤十字のサイトによると「違反すると6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられる」とのことなのでご注意を。

 マタニティマークも厚生労働省が商標登録しており、厚生労働省の公式サイトには「改変して類似するデザインを使用することは、商標権侵害に当たるためご注意ください」とあります。勝手に改変して営利目的で使ったりと、権利を侵害しないよう注意が必要ですね。

 漫画には「正しく広まることが大切」「勉強になる」などの共感の声が集まっています。もし、私たちが今、特にサポートを必要とせず生きることができていたとしても、明日はどうなるかわかりません。誰かのためにも自分のためにも、どういったサポートを必要な人がいて、どういったサポートができるのか、知っておきたいですね!


命のマーク07 確かに作品タイトルみたい

画像提供:せやろか(@seya_roka)さん




Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」