「コピーお願い あと伝説の剣も抜いといて」 OLが会社の異常な理不尽を生き抜く「耐え子の日常」−業務と職場編−

SNSで人気のギャグ漫画「耐え子の日常」、2巻発売を記念してねとらぼで出張連載。第2回は「職場も仕事もどこかおかしい」編。

» 2018年12月03日 07時30分 公開
[黒木 貴啓ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 上司がコピーを頼むついでに「これ抜いといて」と、選ばれし者しか抜くことができない伝説の剣を指さしてくる。OLが異常な理不尽に作り笑顔で耐えまくるTwitterのギャグ漫画「耐え子の日常」が、書籍第2巻の発売を記念してねとらぼで出張連載中。第2回は業務内容や職場の環境が狂気じみている「職場も業務もどこかおかしい」編です。

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 抜けたら勇者に転職するわ

 「耐え子の日常」は2015年からTwitter(@OLtaeko)で投稿を開始、現在フォロワー数14万人以上を超える人気アカウント。OLの辛抱耐え子には「大蛇に丸飲みされてしまってランチに行けない」など、“社会の理不尽あるある”が常軌を逸したレベルで日々降り掛かってきます。それを気の弱さから「平気平気!」「先にランチ行ってて!」とつい我慢してしまう耐え子に「むしろ耐えられる方もやばいのでは」と狂気を感じつつ、社会の苦味にどことなく共感してしまう作品です。

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 たまに優しさに触れたと思ったらこれだよ

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 総合職や事務職の業務レベルを超えている

 時には上司から不可解な指示があったりするのが会社というもの。しかし耐え子の職場では「A4紙切れたからこれでお願い」と原材料の木を渡されたり、「この仕事やっつけといて」のテンションで巨大な怪物をやっつけるよう依頼されたり、上司のムチャぶりの質が数段階上です。すべて引き受ける耐え子も問題があるというか、むしろスペック高すぎですが……。

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 よく周囲のやつら仕事できるな

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 上司も鬼畜だけど、こなせる耐え子も人外すぎる

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 これは堪えるね

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 避難訓練にも平和はやってこない

 あとは社員と気まずいコミュニケーションが発生するのも会社あるある、特にエレベーターは「どっちが先に降りるか迷う」など気まずさの宝庫です。これが耐え子となると、荷物で手がふさがっていて「2階押してください」と頼んだら、背中を「ドン ドン」と2回押されて外へ追いやられてしまいます。後から乗ってきた先輩に降りる階を尋ねても、「何階だと思う?」と逆に聞き返されたあげ句、「実は1階でした〜!」「だから乗る必要なかったんでした〜!」とおちゃめに告白されてしまいました。怖すぎるよこんな仲間たち、人事の目はどうなっているんだ。

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 コミュニケーションって難しいね

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 この先輩はヤバイから会社でなんとかしよう

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 シンプルにつらい

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 たぶんこの上司はドラムがうまい

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 人事なんとかしろよ〜!

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 切れないのはいいんだ、問題はなぜザリガニを持ってたか

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場

耐え子の日常 2巻 連載 仕事 職場 いい肩に、いい捕球――!

 「カタカタカタカタ……」とキーボードの音が隣から聞こえて「すごい仕事がんばっているな」と目をやると、口でひたすら「カタカタ」唱えているヤバイ社員がいるなど狂った職場に恵まれている耐え子の日常。頑張りぶりに癒やされるというよりは「早く転職しなよ」とツッコミしか湧き上がってきませんが、ここに描かれていない会社の良いところがきっとあるんだろうと前向きに捉えたいところです。


 書籍の第2巻は11月30日にAmazon.co.jpや全国書店で発売。「耐え子の日常」はTwitter(@OLtaeko)で更新中です。ねとらぼでは社会のつらさを痛感しがちな月曜日や休み明けに、全7回で掲載していきます。師走も頑張れ、耐えちゃん。

『耐え子の日常』出張連載シーズン1(1巻発売記念) 記事一覧

『耐え子の日常』出張連載シーズン2(2巻発売記念) 記事一覧

黒木貴啓

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/29/news009.jpg 高校生のときに出会った“同級生カップル”→「親に頼らん!」と必死に貯金して…… 19年後、現在の姿に反響
  2. /nl/articles/2501/31/news120.jpg 大野智さん巡る悪質“逮捕デマ”巡りSTARTO社が発信者情報開示請求 「株式会社嵐」代表は「一呼吸おいてよく考えて」と心境吐露 
  3. /nl/articles/2501/31/news085.jpg “自分を醜い”と感じてきた49歳女性が…… “別人級の大変身”に感動 「衝撃的だった」「信じられない」
  4. /nl/articles/2501/30/news026.jpg 普通の折り紙1枚を、パタパタ折っていくと…… プレゼントにぴったりな美しいアイテム完成に「すげぇつくりたい」「かわいい」
  5. /nl/articles/2501/31/news185.jpg 大谷翔平、“消防士たちとの5枚のショット”に反響 「どの消防士より屈強」「これは期待の新人」
  6. /nl/articles/2501/31/news014.jpg 手芸で余った大量のハギレ → あまさず活用する“驚きの方法”に反響 「ナイスアイデア」「考えたこともなかった」
  7. /nl/articles/2501/31/news050.jpg 「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
  8. /nl/articles/2501/30/news047.jpg 「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろよい うま」 投稿者に話を聞いた
  9. /nl/articles/2501/31/news019.jpg “部屋が汚すぎて”彼氏に振られた女性→1人孤独に片付けを続け、600日後…… まさかの光景に「感動しました」
  10. /nl/articles/2412/09/news077.jpg 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議