第1章推理反省会「あなたの番です」田中圭は本当に回復したのか? 原田知世は本当に? 予想のななめ上展開を徹底検証(1/2 ページ)
第2章のオランウータンタイムを予想する。
日曜ドラマ「あなたの番です」は、6月16日放映の10話で第1章終了、来週30日から第2章「反撃編」へ)、今夜は特別編(よる11時から)。“菜奈と翔太の出会いからプロポーズまでの軌跡を描く感動の特別編”だ。
第10話。予想のななめ上の展開でびっくり仰天であった。
ダブル主演の菜奈ちゃん(原田知世:302号室)が死ぬとは! ぐぬぬー。前回、ダブル主演の片方が死ぬという予想をした。さらに、そこに至るまでの展開も基本的なラインはビタッと当てた。当てたが、ぐぬぬ。
あきらかに予想の上をいかれた。「手塚翔太が死ぬという予想まではできるだろう。そういうヤツに鼻高々な予想をさせておいて、こっちはその上を行って、もっと驚かせるぞ」と言わんばかりの展開。なにしろ、翔太がいったん死んだと思わせるようなシーンまで見せつけておいてからの、どんでん返し。ぐぬぬ。
驚愕の第10話展開を振り返る
前回の予想を引用し振り返りながら、第10話の展開をおさらいしよう。
翔太に隠し部屋を見つけられる榎本家。隠し部屋には黒島が監禁されていた。おそらく黒島は、翔太以前に真相に近づいたために監禁されたのだろう。
隠し部屋に監禁されていた少年は誰なのか。榎本家が「家族」だと語り、榎本正志が「パパ」と呼ばれていたことを考えると、少年は榎本早苗と正志の息子。何らかの理由で監禁されていたのか。
ここまではピッタリ当たっていたのだ。
早苗が管理人を殺してしまう。犯行と隠し部屋を隠蔽するために、交換殺人ゲームにみせかけようと、ドクター山際も殺害。その後は、疑心暗鬼になった住民たちの殺人の連鎖が起こってしまった。藤井とシンイーが必死に「交換殺人などなかった」ことにしようとしているのは、藤井とシンイーが交換殺人にノッてしまったためだろう。
このあたりのラインもおおよそ当たりだろう。菜奈に問いただされた藤井は「まだ探っていやがるのか」と隠蔽に走った。
菜奈が死ぬとは
すべて早苗のせいだったということになり、一件落着にみえるが、実は、落着しない(しちゃうと、あと10話もたないからね)。菜奈(原田知世)は、早苗さんの背後にいるはずの犯人に気づく。孤軍奮闘したほうが盛り上がるので、警察は味方にならない展開になるだろう。とするならば黒幕は神谷刑事だ。
ぐぬぬ。菜奈が死ぬとはまったく考えてないのだった。不覚である。
ハンドミキサーを持つ早苗が菜奈を襲う。異変に気づき人が集まってくる。母親の暴走を止めるために、402号室のベランダから監禁されていた息子の総一が飛び降りようとする。母である早苗は、菜奈を解放する。が、総一はバランスを崩し、落下。翔太がそれを受け止め、総一は助かる。が、翔太は頭をアスファルトに打ち付け、意識を失って入院。
そうなのだ。ここで、夕暮れの陽の光差し込むなか、「手塚さん入りますねー」という看護師の呼びかけにも翔太は答えず眼を閉じたまま微動だにしない、という「いかにも死にましたシーン」が挿入されるのだ。
が、その後。病院を抜け出した翔太が、黒島紗和(西野七瀬:202号室)をカメラマンに、プロポーズドッキリで会いに行く。「寝起きどっきりになっちゃいましたー」と言いながら翔太は寝室へ。もうこのあたりから嫌な予感がして、えええええーと思っていると、菜奈はベッドの中で死体になっているのだった。
衝撃的で意外な死
してやられた。
菜奈が真犯人を追い詰めるだけの動機になり、第1部のラストにふさわしい衝撃的で意外な死は、「翔太(田中圭)の死」だろう。翔太が死ぬことによって、翔太を愛していた菜奈は、仇討ちとして黒幕を追い詰めるのだ。
だが、「ダブル主演の田中圭が後半出ない」っていうのもマズイだろう。田中圭と原田知世の溺愛っぷりは、このドラマの視聴者の望むポイントのひとつだ。ここをナシにするという判断を、秋元康先生が許すわけがない。
そうだ。勝手に菜奈が真犯人を追い詰めるものだと考えていたが、真犯人を追い詰めるのは翔太でもOKであり、第1部ラストにふさわしい衝撃的で意外な死は、ダブル主演のもう片方「菜奈(原田知世)の死」でもじゅうぶんなのだ。いやじゅうぶん以上だ。
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