「気づいたら平手友梨奈ちゃん見てる」「メンバーの家族も欅ファン」 グランジ遠山・はんにゃ金田・バグベアが夜通し欅坂46愛語った「語るなら欅を」イベントレポート (5/6 ページ)
ここみらい:4枚目シングルのコンペに出すために2曲完成させて、「深夜だし今日は解散しよう」となったときに、こぎみが「ごめん! 最後にもう1曲作りたい!」って急に言い出して。それも朝締め切りであと3時間しかないっていうタイミングで。
こぎみいい:ちょっと何か出そうな気がする! って言ってね。
遠山:靄(かすみ)がかった先には不協和音ですからね! それを見逃したらもう終わりですからね! そしたら今の欅坂46だって全然違うものになっているかもしれないし! スゲー話だぁああ! これはスゲーぞ! で、そこからは。
こぎみいい:もう一瞬でしたね。「こういう感じのイメージで!」ってここみらいに頼んでパーッてトラック作ってもらって。メロディーも修正なしで一発でできましたね。
金田:すごいな、この2人。
遠山:不協和音ができ上がったときはどうだったんですか。
こぎみいい:「どうなるか分からないな」って思いました。
遠山:えぇ!?
こぎみいい:いつも思うんです。自分の曲に対して厳しすぎて、世に出たときも初めは「ちゃんといい曲を作れたのだろうか」と少し不安に思っちゃうんです。
遠山:ここみらいさんはどんな感じだったんですか。
ここみらい:制作時間がなかったので音もしょぼいし、すごい簡易的なデモだったので、秋元先生が選んでくださったのが逆にすごいなって思いました。
遠山:4枚目も与えられたテーマはあったんですか。
こぎみいい:ないですね。秋元先生からはその時期、特に「聞いたことないやつが欲しい」って言われてた気がします。
会場:おぉ〜。
遠山:秋元先生の歌詞が加わって、振りが入って、MVになって。より立体的な不協和音を見たとき、どう感じられましたか。
ここみらい:命けずりながらやってるっていうのがすごく伝わるので、申し訳ない気持ちもありますけれども、やり切ったときの感動は強いですね。
金田:ラスボスですからね。
こぎみいい:でもだからこそ、“世界を変えるんだな”っていう気がするんですよね。
遠山:欅坂46にとって最重要作曲家の1組なわけですよ。でもライブとかには行かないっていうことは、メンバーの動きのイメージとかはしにくいじゃないですか。それはどうやっているんですか。
こぎみいい:想像力ですね。今の欅坂46の状態を知りすぎて、もしかしたら今の延長線上になってしまうかもしれないとも思うんです。でも僕たちが書きたいのは、本人たちも知らないし、日本中、世界中が知らない曲なんですよね。だから逆にイメージがない方が自由なんです。
ここみらい:とにかく欅坂46への信頼が厚いです。
こぎみいい:何投げても絶対かっこよくしてくれるっていうかね。あの子たち、めちゃくちゃカッコイイし、映像を見るとめちゃくちゃ感動しますし、はるかに予想を超えてくれるって思います。
ここみらい:欅坂46の場合は、作曲家が作った音楽を欅坂46が料理してくれるイメージなんです。(バグベアとしては)作り上げた料理なのにそれが(欅坂46にとっては)素材みたいな感じで。だからこちらは自由に作れるというか。欅坂46に対する信頼はすごく厚いです。
金田:ここでね、質問をね皆さんから募集したものがあるのでね。それを聞いていきましょう。なんと500件近く来たそうです。まずは作曲の上でこだわるポイントや意識しているところは。
こぎみいい:僕たちが考えているのは「曲を聴いていただく=時間をいただくこと」だと思っているので、絶対に暇な時間を作ってはいけないと思っているんです。全てのセクションに意味があるというか、ぼやけないように作っています。
ここみらい:欅坂46っていう土俵では常にヒット曲を作りたいと思っているんですが、ヒット曲って難しくて。いろいろな世代を取り込まないとヒット曲にならないんです。
こぎみいい:チャートでいうと、いろいろな世代とかジャンルが重なっているところ(がヒット曲)。その重なっているところを狙って良い物を作るっていうようなことなんですけれども。
遠山:秋元先生はよく「本当のヒット曲っていうのは売り上げとかももちろんあるけれども、どっかの漁港のスピーカーから流れている曲だ」って仰るんです。それって誰もが知っている曲だよねっていうことで。
こぎみいい:確かに、すごくいい表現ですよね。ちなみにバグベアの曲って、ニッチなものを書いているようであっても、必ず王道であるっていうのが特徴だと思っています。
金田:じゃあ次。自分たちで作った曲以外で良いなって思った曲は。
こぎみいい:二人セゾンですね、あれ自分たちで書いたって言いたいぐらい好きですし、うまいですね! ビルドアンドドロップってジャンル(AメロBメロで盛り上がってサビがトラックというようなジャンル)があるんですけれども、それにちょっと近い感じがして、Soulifeさんは狙ったのかなって。実際には分からないんですがそういうところも魅力っていうか。
金田:僕はCMで見たときに全員で正面切って行進って何!? って思ったんですよね。最初の衝撃はそれだったんですよ。
遠山:サビまですごいいっぱい振りがあったのに一番の大サビでただの行進ってそんな引き算ある!?
こぎみいい:達人の境地(笑)。
遠山:ここみらいさん的にはどうですか。
ここみらい:私はセカアイですね。高揚感すごくないですか。はじめのピアノからきて、「夏に聞きた〜い!」って思いますね。
金田:いやぁ、時間が足りないですが、お時間が!
遠山:あらためてこういう機会いかがでしたか。
こぎみいい:めちゃくちゃ面白かったですね。またやりたいなって思いますし、次はぜひナスカさんと一緒に……!
会場:おぉ〜!(大歓声)。
遠山:バグベアとナスカの4人、これはすごいぞ!
金田:最前列で見たい! ここみらいさんいかがですか。
ここみらい:すごい貴重な体験ができました。ありがとうございました!
第2部では他にもバグベアによるサインCDのプレゼント大会や、写真撮影タイムも設けられ、貴重な話を聞くことができたファンは惜しみない拍手でバグベアを送りました。ちなみにこの日は作曲家ユニットのナスカも会場に遊びに来ており、バグベアとナスカという欅坂46最重要作曲家による交流もあったようです。
第3部:〇〇選手権
第3部ではファンが参加できる「〇〇選手権」の時間が設けられました。
遠山さんが「皆さんも欅坂46の曲、死ぬほど聞いてるでしょう? 挑戦者には大音量が流れるヘッドホンしてもらいますから、アンビバレントの最初の『アバウッ!』のタイミングをドンピシャで合わせてください!」とマニアックすぎるお題を出したものの、なんと2人目の挑戦者が信じられないぐらい精度の高い「アバウッ!」を決め、成功者が出る展開となりました。
この大会で面白かったのが挑戦者の動きで、口で「アバウッ!」というだけで構わないのですが、1人目の方も、2人目の方もしっかりと振り付きで「アバウッ!」していました。
予想外のクリア者誕生に、「エキセントリックの渡辺梨加、誰が一番表すことができるか選手権」も追加開催決定! エキセントリックのMVに登場する「Wワタナベが踏切で対峙するシーン」にて、誰が一番渡辺梨加さんの狂気性を再現できるかというもので、遠山さんから「自分の中のぺーちゃんを表現できる渡辺梨加推しどうぞ」と声がかけられると数人がトライしました。
トリを飾り、会場から大喝采を浴びたのは“ぺーちゃん推し”と語るチゲさん(33歳)で、最後には梨加さんへ向けて、「渡辺梨加さん、いや渡辺ぺーちゃん。エキセントリックでの、かわいい渡辺梨加ちゃんから一転、狂気に満ちたあの表情。それを見た瞬間にビビビッと「この子だ!」と来て今に至っています!」と愛を叫びました。
勝手にカップリング選手権
またイベント終盤には、事前にファンから集められたアンケートを元に集計された「勝手にカップリング選手権」が開催されました。1775人が5325票を投じたランキング、20位から11位は以下の通り。
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