神奈川県道には「明快な付番ルール」がある:少年Bの道端ばなし(2/2 ページ)
「神奈川県道」の付番ルール
【1】神奈川県内を通る国道や主要な市道と同じ番号は欠番にする
国道1号や同15号、同246号など神奈川県内を通る主要国道や、「環2」と呼ばれる市道17号などの主要市道と同じ番号は使いません。同じ番号で混乱するのを防ぐためです。
例外として、自転車歩行者専用の県道409号(関連記事)のみ、川崎市を通る国道409号と番号が被っています。
【2】神奈川県内を7つのブロックに分け、ブロック番号を路線番号の頭ひと桁目にする
1ブロックは川崎市と横浜市北部、2ブロックは横浜市南部と三浦半島、3ブロックは湘南地域のうち相模川以東、4ブロックは県央地域、5ブロックは相模原市、6ブロックは湘南地域のうち相模川以西、7ブロックは県西地域です。
このブロック番号が路線番号の頭ひと桁目になります。例えば横浜市神奈川区を起点に都筑区などを経て、川崎市麻生区に至る神奈川県道12号(横浜上麻生線)は、1ブロックの地区にある県道であることが分かります。
【3】主要地方道は2桁、一般県道は3桁の番号を付番
主要地方道は2桁、一般県道は3桁の路線番号を付番します。
例えば、付番2桁の県道44号は県央地域の主要地方道、3桁の県道603号(関連記事)であれば相模川以西にある一般県道ということです。
なお、付番の対象は起点が基準になります。例えば県道22号(横浜伊勢原線)は、2ブロックの横浜市南部を起点に、6ブロックの伊勢原市に至る主要地方道。そのため、起点の20番台が付番されています。
【4】多摩川を越え、東京23区内に接続する主要地方道は1桁の路線番号を付番
神奈川県から東京23区内に接続する主要地方道は1桁の路線番号が付番されます。一方、一般県道や東京都でも23区でないエリアに接続する主要地方道は通常の命名ルールで付番します。
ただ神奈川県川崎市から東京都府中市に接続する県道9号のみ、例外的に1桁が付番されています。
神奈川県道は「740号」まである だがしかし……
神奈川県道は740号まであります(2020年5月現在、以下同)。
でも、実際に存在するのは172本です。前述した通り、ブロック別に付番されるので欠番も多いのです。例えば6ブロックでは、60番台で66~69が、600番台で615~699が欠番です。
もう1つ参考までに、県道ではない「横浜市道」のうち主要地方道に指定された道は、主に80番台が付番されています。
このように、路線番号の付番ルールを知ると、県道の規模や大まかな地域が分かるので便利です。でも、そのエリアでは似た番号が続くので、興味がなければあまり有益な数字ではないかもしれませんね。
出掛けたとき、ドライブしているときのトリビアとして、ぜひ家族や知人に披露してみてください……!
(少年B)
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