トランプ大統領の息子「“モブ(暴徒)”の検索結果が操作されている!」→モブ君だらけの画面で「モブサイコ100」が世界でバズる(1/2 ページ)
まさかのトレンドイン。
トランプ米大統領の息子エリック・トランプ氏が「Google検索は操作されている」として「モブ」の検索結果の画像をツイートしたところ、検索上位に表示されていたアニメ「モブサイコ100」に注目が集まり、米国でトレンド入り。これを受けてアニメ公式アカウントまでが反応する事態になっています。
エリック氏は「グーグルはまたもやアメリカ人を操作しようとしている」として「mob」もしくは「mobs」と検索し、Yahoo!やDuck Duck Goなど他の検索エンジンと比較してみるように呼びかけ。
日本語での「モブ」は俗に脇役や名もなき出演者を意味して使われますが、英語では「暴徒」といった意味合いで使用されることもある言葉。エリック氏の指摘の通り、他の検索エンジンで検索した場合には暴動や集会を行う人々の画像が写し出されますが、Googleの検索結果ではなぜかアニメ「モブサイコ100」の主人公モブ君(影山茂夫)の画像ばかりが表示されています。
「モブサイコ100」は、内気でクラスでも目立たない少年・影山茂夫(通称モブ)が主人公の超能力バトル漫画、およびそれを原作としたアニメ。国内外で高い人気を誇る作品で、海外ではモブ君の名前を日本的な影の薄いイメージではなく、彼が秘める超能力の爆発や暴徒のような力強さと関連して解釈する人もいるようです。
エリック氏の投稿にはアニメファンからのリプライが殺到。「ONE PIECE」や「HUNTER×HUNTER」の検索結果が洋服や狩りをする様子ではなくアニメであったことなど、たくさんの報告が寄せられており、話題の焦点は検索結果が操作されているかどうかよりも、好きなアニメを紹介して盛り上がるお祭り騒ぎに。またエリック氏の投稿が陰謀論じみていることから、それを揶揄(やゆ)する投稿も相次ぎました。
こうした拡散により、「モブサイコ100」は米Twitterのトレンドに入るほど注目される事態に。これを受けて、原作者のONEさんも反応。「日本のアニメはアメリカでもGoogle検索上位に来やすいようでうれしい。saitamaで検索すると埼玉県地図よりサイタマ(「ワンパンマン」の主人公)の顔が上位に出るし」とツイートしました。
アニメ「モブサイコ100」公式Twitterも「何やらモブが世界でバズっているようです…!」と反応。モブ君のセリフのように「見てください師匠! ついに僕は有名になったみたいですよ…!」とコメントしつつ、「モブサイコ100シリーズをぜひご覧下さい観て下さい!」と一言添えています。エリック氏のツイートが冗談なのか、政治的な意図があってのものなのか判別が難しいためか、「(話題になっている)理由はなんであれ」と戸惑いを見せつつも、宣伝チャンスを確実に拾いに行くアニメ公式の抜け目なさに、霊幻先生さながらの商売上手さがうかがえます。
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