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小淵沢の新作炭火焼肉駅弁、「おとな」のポイントとは?小渕沢「信州おとなの牛めし」(1180円)

特急「あずさ」号が走る中央本線随一の駅弁店が新たに発売した駅弁は「おとな」がキーワード。一体どんな「おとなの駅弁」なのでしょうか?

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小渕沢「信州おとなの牛めし」(1180円)

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

 「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

 東京・新宿と信州・松本を中央本線経由で結ぶ特急「あずさ」号。首都圏から信州への欠かすことのできない足です。とくに中央本線は、高尾山と相模湖、甲府盆地と富士山、南アルプスと八ヶ岳……等、飽きることのない車窓とともに力強い山登りの走りが続きます。そんな中央本線随一の駅弁屋さん、小淵沢駅の丸政が新たに発売した駅弁は「おとな」がキーワード。いったい、どんな「おとなの」駅弁なのでしょうか?


E353系電車・特急「あずさ」、中央本線・茅野~青柳間

駅弁味の陣2021・気ままに味めぐり(第8回)

 晩秋の信州。中央本線の特急「あずさ」号に揺られて行けば、新宿~茅野・上諏訪間は約2時間の旅です。紅葉と合わせて、諏訪大社へのお参りや、上諏訪・下諏訪温泉の湯めぐり、さらには諏訪湖畔の美術館めぐりも満喫。新そばでお腹を満たすのもいいでしょう。信州は大人の楽しみがいっぱいのエリアと言ってもいいですよね。

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信州おとなの牛めし

 そんな信州の大人旅を応援してくれそうな駅弁と言えば、甲州と信州の境に位置している小淵沢駅弁・丸政の新作、「信州おとなの牛めし」(1180円)でしょうか。目を引くのは、緑色の市松模様が描かれたスリーブ式のパッケージ。常温はもちろん、電子レンジ(500Wで約60秒)で加熱可能となっており、お出かけにもおうちご飯にも対応しています。現在開催中の「駅弁味の陣2021」にもエントリーしています。


信州おとなの牛めし

【おしながき】

  • わさび菜入り青じそご飯
  • 牛肉の炭火焼き ごま
  • 玉子焼き
  • 煮物(椎茸、人参)
  • 桜漬け

信州おとなの牛めし

 今回の牛肉駅弁の特徴は、茶飯が信州らしく「わさび菜入りの青じそご飯」となったこと。ピリ辛の食感が、“おとなの”というネーミングの由来だったわけですね。丸政自慢の炭火焼肉は、香ばしい風味と肉のうまみにファンが多い逸品。これにわさびのピリ辛感と青じその清涼感が加わることで、味を引き締めて、甘辛のバランスが心地よく感じました。基本は小淵沢駅・茅野駅での販売ですが、東京駅・祭などでもお目にかかれます。


E353系電車・特急「あずさ」、中央本線・下諏訪~岡谷間

 わさび田のある安曇野へ乗換えなしで行ける、大糸線直通南小谷発着の「あずさ」号は、現在1日1往復が定期運行されています。下りは新宿駅8時ちょうどの「あずさ5号」、上りは新宿駅19:06着の「あずさ46号」です。紅葉が終われば、晩秋から初冬へ景色が移り変わっていく信州。旅愁を一層感じられる季節に合わせて、大人の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(初出:2021年11月8日)

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連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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