第12回:「隠れキャラ」に隠された、プレイヤーをゲームのとりこにするヒミツ:なぜ、人はゲームにハマルのか?(1/3 ページ)
「なぜ、人はゲームにハマルのか?」をまじめに考察する不定期企画の12回目は、隠れキャラの魅力について。
人はなぜゲームにハマルるのかを、プレイ動画や画面写真を見ながら楽しくかつまじめに考える当コラム。今回はファミコンブーム全盛の1980年代に少年・少女時代を過ごした30代以上のみなさんには特に懐かしい隠れキャラクター、通称「隠れキャラ」をテーマに取り上げてお話します。
最近のゲームではお目にかかる機会が激減し、今や限りなく死語に近くなった感のある「隠れキャラ」ですが、いざ調べてみると面白い発見がたくさんありましたのでこの場をお借りして可能な限りご紹介したいと思います。それでは、今回もよろしくどうぞ!
「なぜ、人はゲームにハマルのか?」バックナンバー
- 第11回:開発者VSプレイヤーの知恵比べ? あの手この手で編み出されたボーナス得点システムの数々
- 第10回:スコアアップ&劣勢挽回のチャンス! ゲームがますます楽しくなるボーナスステージ
- 第9回:テクニック・イズ・スコア! プレイヤーに「ゲームがもっとうまくなりたい!」と思わず夢中にさせてしまう得点アップの仕組み
- 第8回:ステージクリアの快感をさらに高める、ボーナス得点のアイデアいろいろ
- 第7回:ハイスコア更新は常に命がけ! 「ボーナス獲得=ハイリスク」の法則
- 第6回:ハラハラドキドキ感を演出するゲームサウンドの魅力
- 第5回:ゲームをより面白くする「4ステージ1セットの法則」
- 第4回:ピンチの後にはチャンスあり! プレイヤーへの爽快感を高める「逆転の法則」
- 第3回:「なぜ、ゲームではステージ数の表示方法にこだわるのか?」
- 第2回:「なぜプレイヤーは“ハイスコア”に夢中になるのか?」
- 第1回:「なぜ、プレイヤーはマニュアルを読まなくてもゲームを遊べるのか?」
ただ偶然出しただけもなぜか嬉しくなってしまう、「隠れキャラ」ならではの大きな魅力
そもそも、「隠れキャラ」とはいったい何者なのか? ひとことで定義するのは難しいのですが、大雑把に言えば「通常のゲームの進行方法では出現させることのできないキャラクター」と、いうことになるでしょうか。マニュアルを読んでもその存在が一切明らかにされていない「隠れキャラ」をゲーム内に登場させることで、プレイヤーは予期せぬタイミングで謎のキャラクターが出現するのを目撃し、より大きな驚きや感動を与える効果を生みます。主に1980年代のファミコン用ソフトを中心に大流行し、筆者も含め当時多くのプレイヤーたちがソフトを片っ端から持ち寄っては、「隠れキャラ」を夢中になって探したものでした。
そんな「隠れキャラ」の存在を一躍有名にしたのは、やはり1983年にナムコ(現:バンダイナムコゲームス)が発売したアーケード用シューティングゲームの「ゼビウス」になるでしょう。本作では一見すると何もない場所なのに、レーダーが触れると反応してフレームが光る地点がいくつかあり、そこに向かって地上攻撃用の武器であるブラスターを撃ち込むと「隠れキャラ」のソルが出現するようになっています。ソルを出現させると2千点、さらに破壊すると2千点の高得点が入りますので、以前のコラムも説明したエクステンド(※一定の得点に達するごとに自機が増えること)を狙うためにも、知っているのとそうでないのとでは大違いです。
筆者も少年時代、上手なプレイヤーがソルを次々と出現させているのを見て、「なんで何もない所から突然敵が出てくるの?」と不思議でしかたがなかったことをよく覚えています。早速マネしてあちこちにブラスターを撃ちまくっていたら、知らない間に空中の敵に撃墜されてあっさりゲームオーバーになってしまいましたが(苦笑)……。しばらく後に、偶然ながら自力でソルを発見することに成功したときの衝撃と感動は今なお忘れることができません。
その後、ファミリーコンピュータが本格的なブームを迎える1985年頃になると、多くのゲームに「隠れキャラ」が存在していたことから、ゲーム好きの間では「隠れキャラ」が(本来は隠れた存在なのに)一躍有名になりました。
その典型的な例のひとつに、1985年にハドソンが発売したシューティングゲームの「スターフォース」(※)があります。本作では特定の地点を撃つと「H」の文字が書かれた「隠れキャラ」のヒドンが出現、これを破壊すると2千点のボーナスが入りるようになっています。前述の「ゼビウス」と同様、本作にもエクステンドのシステムがありますので、ヒドンをなるべくたくさん破壊して得点を稼いでおけば、やはり有利に戦うことができるようになります。
また、同じくハドソンが発売した「ロードランナー」では、ロボットを5体以上埋めてからステージ内の金塊を全部取ると「隠れキャラ」のフルーツが出現し、これを取ってからステージをクリアするとボーナス得点が加算されます。フルーツはリンゴやバナナなど多くの種類があり、どれが出るのかは毎回ランダムで変化します。これらのフルーツの存在によって、パズルを解くのと同時に何種類の「隠れキャラ」を目撃できるのかという楽しみ方ができたというワケですね。
さらに面白い工夫をしていたのが、コナミが1986年に発売したファミコン用アクションゲームの「グーニーズ」。本作に登場する「コナミ監督」「ツインビー」「コナミマン太郎」などの「隠れキャラ」は、取ると5千点のボーナス得点が入るようになっています。ですが、しばらく放っておくとやがて画面から消えてしまい、この場合はボーナスが千点に下がってしまいます。つまり、本作の「隠れキャラ」にはただ出現方法を探すだけでなく、出した後に急いで取るためのテクニックを持ったプレイヤーに対する成功報酬も同時に用意しているのです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
-
60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
-
「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
-
皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
-
真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
-
71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
-
新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」