卵の黄身が濃厚でモッチモチに たった一手間加えるだけの「冷凍卵」が衝撃的なウマさだったねとめし

ネットで話題の「冷凍卵」。卵を冷凍庫に入れるなんて……と驚くなかれ。衝撃的なウマさになるから!

» 2015年01月23日 11時00分 公開
[池田園子,ねとらぼ]

 昨年末からネット上でじわじわ話題になっていた「冷凍卵」。NHKの情報番組「あさイチ」で取り上げられるや否や、注目度は急上昇。何でも生卵をフリーザーバッグなどに入れて冷凍すると、黄身がモチモチプリプリになっておいしいのだと言う。SNS上でも「作ってみた」といった投稿が目立つ。

 最初に「冷凍卵」というフレーズを耳にしたとき、正直脳内で一瞬の間を置いて「へっ?」「はいっ?」となった。冷凍に適さない食材は数あれど、卵なんてその最たるものなのでは……と考えていたのだ。

 しかし、そんな固定観念を壊すのが、この冷凍卵。ここまで話題になっているのだから、ぜひ挑戦してみなければ、と思い「【あさイチ】凍らせるだけでモチモチの食感に!? “冷凍卵”が話題」(Togetter)の情報を参考に、いつぞやも挑戦した「卵の黄身漬け」を、冷凍卵で作ってみることにした。


画像 完成した「冷凍卵の黄身漬け」。黄身が立ってる!


ヒビ割れは気にしなくてOK! 丸1日冷凍庫へ

 材料は卵と「黄身漬け」用のしょうゆとみりん。まず卵を冷凍するため、表面を軽く洗い流して(雑菌が気になるため)、フリーザーバッグにそっと入れて冷凍庫へ。冷凍庫に並ぶほかの食材の中で、明らかに異彩を放っている。


画像 卵をフリーザーバッグに入れて……

画像 冷凍庫へイン!

 なぜか猛烈に心配になった。凍らせると割れるんじゃないか、割れてグチャグチャになっていたらどうしよう……など不安が募り、3時間後に冷凍庫を開けた。すると、大きなヒビが入っている。


画像 3時間後。なんかヒビが……

 やはり卵を凍らせるのは、肉や魚、野菜を凍らせるのとはワケが違うのだろう。それから待つこと丸1日。ようやく冷凍庫から出せるときがやってきた。


画像 丸1日冷凍したのがこちら

 昨日よりもヒビが大きくなっていて、隙間から黄身が見える状態だ。ここで2度目の不安に襲われる。割ったときに黄身がドロッと出てきたらどうしよう……と。冷凍した卵を調理するなど、人生初の経験なのでついそわそわしてしまう。

 まずフリーザーバッグから取り出した卵に、軽く流水を当てながら、ヒビ割れ部分からそっとむきはじめる。ゆで卵をむくときと同様、ただ普通にむくよりも、流水があるおかげでむきやすくなる。しばらくむいていくと、薄黄色をした氷の塊が中から出てきた。


画像 殻をむくと表面は薄黄色


20分漬け込むだけ! クリーミーな黄身漬けが完成

 これが冷凍卵か……。3個すべてをむいて、ボウルに入れて自然解凍させる。だが、このときも気が気でなかった。「変に解凍しすぎると、黄身がドロッと形を崩してしまうのではないか」「白身と分離できないのではないか」など、慣れないことのため、いろいろな心配が次々と頭に浮かんでしまうのだ。


画像 コラーゲンボールのような見た目

 40〜50分ほどかけて自然解凍させた後は、半透明な白身と黄身を分離すべく、手でシャリシャリした白身をむいていく。卵黄膜部分を中心としたぬるっとした感触が「あぁこれは卵なんだ」と思い出させてくれる。


画像 白身と黄身を分離する

画像 黄身だけを取り出した状態

 取り出した黄身はボールのようにころんとした触感で固かった。こんな黄身、いまだかつて持ったことがない。続いてしょうゆとみりんを混ぜ合わせたつゆに黄身を漬けて、20分ほど置く。その間に一度黄身を裏返して、まんべんなく味が付くようにした。


画像 しょうゆとみりんで漬け込む

画像 途中で一度ひっくり返す

 黄身漬けを作るには通常2日ほどかかるが、冷凍卵の場合わずか20分程度で完成する。その原理はブログ「テレビ番組☆最新・お得情報☆紹介ブログ」で説明されている。

「黄身の周りにある薄い卵黄膜は冷凍して解凍することで、ダメージを受けます。するとその組織がゆるみ、膜にすき間が生まれるので、しょうゆなどの調味料の成分が中に入りやすくなります」(「テレビ番組☆最新・お得情報☆紹介ブログ」より引用)


画像 完成! 黄身がでろーんとならず、球形のまま立っている

画像 ハシを入れるとモッチモチ! いただきまーす

 さっそく完成した黄身漬けを食べてみる、つゆの味がしっかり染み込んでいるのはもちろん、高級チーズのような濃厚さやモチモチ感に衝撃を受けた。表面はひんやりしているが、歯ごたえはもっちり、それが口の中でとろ〜りとまろやかに溶けていく……。まだちょっと凍っているのではと心配したが、ちゃんと溶けていて一安心。何個も食べたいと思うほどクセになる味わいで、思わず3個すべて平らげてしまった。

 簡単に作れて時短にもなり、しかも高級なお味になる「冷凍卵の黄身漬け」。一度挑戦してみてはいかがだろうか。


池田園子



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」