「恐ろしい店が建てられてる……」 衝撃の店名で話題になった「とんかつは飲み物。」を一足先に味わってきた
ふざけてると思われた店名には深い意味が込められていました。【訂正】
先日、とある飲食店の店名をめぐってTwitterがざわつく出来事がありました。その名は「とんかつは飲み物。」。7月に池袋にオープンするという話なのですが、その衝撃的すぎる店名から、ネット上では「カレーは飲み物はわかるけど、とんかつは飲み物……?」「とんかつは飲み物は言い過ぎでは……」と、とにかく気になってしまう人が多かったようです。確かに「とんかつは飲み物。」って言い切られると気になりますよね……。
というわけで、7月28日にオープンするという同店を、一足先にのぞいてきました。
場所は池袋駅の西口を出て5〜6分のところにあります。大きな通り沿いにあり、看板はシンプルなのですが、店名にびっくりして足を止めたり写真におさめたりする人も多いとか。内装は外の看板の雰囲気に合わせた木目の落ち着いた色調で、こぢんまりとしていますが居心地がよさそうな感じがしました。
こちらのお店は、同じく特徴的な名前で有名なカレー専門チェーン店「カレーは飲み物。」の系列店。「カレーは飲み物。」ではカレーにトッピングを3種類選ぶことができるのですが、「とんかつは飲み物。」では、とんかつ定食に付いてくるお惣菜を、10品の中から3品選ぶことができます。撮影時は切り干し大根など3品でしたが、実際には卯の花やもやしナムルなども選ぶことができます。トッピングについては店内に見本が飾られる予定で、量もわりとあるので、選ぶのに悩んでしまいそう。
定食のご飯量は最初に指定します。小(120g)・中(200g)・大(300g)・山(400g)の4種類となっていて、値段は変わりません。さらにご飯とキャベツは1回まで無料でおかわり可能(※)。太っ腹すぎませんかねこれ……。ちなみに味噌汁は赤だしを使用しています。
いざ実食!
では早速お店おすすめのとんかつをいただきます。まずはこってり味の柔らか肩ロースを使った「濃厚とんかつ」から。
- 濃厚とんかつ定食 890円
衣が結構ふわっとやわらかい感じなのですが、ちゃんとサクサクしています。チルド生肉の肩ロースを使用しているということですが、肉の味はコクがあり、脂身は思ったほどしつこく感じなかったです。肉自体にこしょうなどで薄く下味をつけているので、ソースをつけすぎないようにした方がいいかもしれないですね。
ちなみに定食メニューには「濃厚とんかつ定食」のほか、ヘルシーなヒレ下ロースを使った、あっさり味の「淡麗とんかつ定食」もあるそうです。
- 漢のミルフィーユ定食 1740円
ボリュームを求める人にはこちら。漢のミルフィーユってどういうことかなと思ったら、まさかの3枚重ね……! うひょー!!! 普通のミルフィーユのイメージを覆す、肉の博覧会的な盛りだよこれ……!!!! ちなみに、上から、濃厚とんかつ・サーロイン牛カツ・淡麗とんかつの順で1枚ずつ重なっている形になっています。
とんかつはソースでいただきますが、牛カツはわさび醤油でいただきます。牛カツと聞くとくどいイメージがあったり濃厚な味かなと思ったりしがちですが、わさび醤油で食べるとかなりさっぱりした後味になります。サーロインを使用しているのでやわらかく食べやすいですね。ヒレ下ロースを使った淡麗とんかつは、濃厚とんかつで使用している肩ロースよりも動かない部分のロースということで、脂身は少ないそうです。ただ、肉のうまみを十分に感じることができ、あっさりとはいえちゃんと肉食べてるなという感じがしました。
ちなみに、糖質ダイエット中の人や、夜お酒を飲む人向けに定食のご飯を抜くことも可能です。この場合はトッピングがさらに1品追加され、4品になるとのこと。ご飯抜きにしたけどやっぱり食べたいな……と思った場合は追加で単品ご飯(120円〜)を注文することもできるそうです。そして、とんかつの枚数も選ぶことが可能とのこと。淡麗とんかつ1枚とサーロイン牛カツのハーフのセットである「ミックスとんかつ定食」は1140円だそうです。
店名の由来はやっぱり……
お店の方に、気になる店名の由来も含めいろいろと聞いてみました。
まずは店名の由来について。最初にオープンした「カレーは飲み物。」については、かつて一世を風靡したお笑い番組「オレたちひょうきん族」でウガンダ・トラさんが言った名言に由来しているそうです。この言葉が持つ強烈なパワーに負けないおいしいカレーを作り、お客様にお腹いっぱい食べていただきたい――という思いから店名にしたとのこと。今回「とんかつは飲み物。」という名前にしたのも、「おいしいとんかつをお腹いっぱい食べてもらいたい」という思いから名付けたのだとか。
また、なぜカレーからとんかつに進出したのかについては、「最近は1食1000円以上のとんかつ屋が増えましたが、昔は町中に安くておいしいとんかつ屋さんがありました。そういうお店が大好きで、そんな町のとんかつ屋さんがあったら理想的だよね、と思ったのがきっかけです」とのこと。お惣菜を3品まで選べるのも、かつて町の食堂でおかみさんが「これはおまけだよ」とお惣菜をつけてくれたのが根底にあるのだそうです。
ちなみに、「そもそもとんかつは飲み物なのでしょうか?」と尋ねたところ、「とんかつに限らずおいしい食べ物は既に飲み物だと思います。これはもう概念です」という、潔いのか深いのかよく分からない回答。そうか、これは概念だったのか……。他に飲み物だと思っている食べ物はあるか尋ねると、「あります。まずは油そば、そしてうどん。麺類の可能性は『○○は飲み物。』の未来を無限大に広げてくれると信じています」とのことでした。どうやら「飲み物化」の流れはカレー、とんかつだけにはとどまらなそうです。
またオープンを記念して、7月28日からは3日間、昼の部(11時30分〜)・夜の部(18時〜)それぞれ80食限定で、「濃厚とんかつ定食」を500円で提供するとのこと。グランドオープンは8月1日の予定で、7月31日はお休みとなります。
とんかつは飲み物。
住所:東京都豊島区池袋2-53-11
営業時間:11時〜16時、17時30分〜22時(オープン後3日間のみ11時30分/18時オープン)
(あまにょん)
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