臨時収入でアシスタントに焼肉をおごった漫画家の悲劇 「全額……返金してもらえますか?」

これはショック!

» 2017年10月11日 09時30分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 漫画家の矢寺圭太さんを襲った焼肉中の出来事が、なんともしょんぼりしてしまうと話題です。


 矢寺さんは一部始終を4ページのマンガ形式で「今日あった悲しい出来事」と題しTwitterに投稿。ある日「預金がXX万円増えてる!!」と驚いた矢寺さんは、すぐさま原稿料の振り込みミスではないかと担当編集者に連絡をしました。何かの間違いだと信じ込んだ矢寺さんは、「こういうミスもあるんだなー」と、どこか諦めムードでしたが……。

臨時収入でアシスタントに焼肉をおごった漫画家の悲劇 「全額……返金してもらえますか?」
臨時収入でアシスタントに焼肉をおごった漫画家の悲劇 「全額……返金してもらえますか?」
臨時収入でアシスタントに焼肉をおごった漫画家の悲劇 「全額……返金してもらえますか?」

 翌日になり、経理によると振り込まれたのは電子書籍の印税で、金額に間違いはなかったとの報告が入ります。矢寺さんは「ヤッタ!!」と思わずガッツポーズ。その晩、アシスタントさんたちを集めて「たまにはちょっとうまいもの食べに行きましょう!!」と、焼肉を大盤振る舞い。さらにボーナスとして金一封を一人一人に手渡しました。そんなとき、編集さんからまさかの電話が。

臨時収入でアシスタントに焼肉をおごった漫画家の悲劇 「全額……返金してもらえますか?」

 「やっぱり間違ってて 大変申し訳ないんですけど……とりあえず全額……返金してもらえますか?」

 思わず「は?」と声がこぼれてしまう矢寺さん。事情を知らないアシスタントさんたちが向こうの方で「肉追加やー」と、楽しそうにお肉を焼いています。そして「完!」と、唐突に漫画は終了。

 あまりに悲しいオチにリプライ欄では「ひえぇぇぇ((((;゚Д゚)))))))」と絶句する人や、「編集さんも呼んでお肉代を編集部持ちにしてもらえれば・・・」と悪知恵を絞り出そうとする人など、さまざまな声が寄せられました。


 中には落ち度は向こう側にあるのだからお金を返す必要はないのではないかといった意見や、経費で会社に請求してしまってはどうかといった意見も。確かに法律上どうなのか、ちょっと気になりますね。そこで、今回のケースについて弁護士の藤澤亮さんに解説してもらいました。


返金する必要はない

――このケースのように経理に「その額で間違いなし」と確認した上で使ってしまった場合でも、法律上返金する必要はあるのでしょうか。

藤澤:利得を得た人(漫画家さん)が自分が稼いだ分のお金でないということについて善意(知らなかった場合)であれば出版社に対して「現に利益が存する程度」を返還すれば問題ありません。今回、漫画家さんはわざわざ出版社に確認を取っていますので、「善意(知らなかった場合)」にあたり、「現に利益が存する程度」を返還すればよいこととなります。

※「現に利益が存する程度」とは:例えば、本来必要な生活費として費消した場合には、それに代わる利益(お金)を残しているはずなので、全額の返還義務があるとなります。一方、今回のように本来支出する必要がないものに浪費した場合は、それに代わる利益(お金)が残らないため、その分の返還義務はないということになります。

 今回漫画家さんは、仕事がない日に、本来必要とは思われない焼肉を奮発して食べに行って費消しています。焼肉は既に胃袋に入ってしまっていて、財産等の形で代替するものが残っているわけではないので、その分の返還義務はないということになります。

 なお、ミスと知っていて使ってしまった「悪意(知っていた場合)」であれば、受けた利益に利息をつけて返還しなくてはなりません。

――ちなみに、使ってしまった金額を経費として請求することはできるのでしょうか。

藤澤:所得税法上の経費(必要経費)というものは、収入を得るために「必要な」経費を意味します。さきほど、仕事がない日に本来必要とは思われない焼肉を食べに行って費消した分については、仕事上「必要でない」からこそ返還しなくていいとされました。「必要経費」として請求してしまうと先ほどの理屈と矛盾してしまいますので、焼肉で使ってしまった金額を経費として請求するのはやめておくのが無難です。


 藤澤弁護士によると、誤って振り込まれたものと分かっていながら使い込んでしまうと「悪意」と見なされ、最悪の場合利子を付けて返金しなければならないとのこと。そういう意味では、真っ先に担当さんや経理さんに確認を行った矢寺さんの対応はナイスでした。

 本来ならば使ってしてしまった分の返金は必要ないとのことですが、矢寺さんは「まあ面白かったんで結果オッケー!(と思いこむことにする」「無駄遣いする前に訂正されて本当によかったス」と、あまり気にしていない様子。ツイートの翌日には後日談マンガも公開しており、「人間が手入力してるものなので」と、担当さんのミスを水に流しているようでした。

画像提供:矢寺圭太(@yaterakeita)さん


関連キーワード

焼肉 | 漫画家 | 請求


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. /nl/articles/2404/21/news005.jpg 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  3. /nl/articles/2404/22/news028.jpg 0歳双子を19時15分に寝かせ続けたママ→1年後…… メリットだらけの挑戦記録に「偉い&すごい!」「寝る子は育つ、その通りですね」
  4. /nl/articles/2404/21/news013.jpg 【今日の計算】「101×99」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/16/news027.jpg 中古軽自動車をキャンピングカー仕様にして日本一周するカップル 車内で料理中、思わぬアクシデントが…… その後の姿に「すごい」「尊敬します」
  6. /nl/articles/2404/22/news122.jpg 「あの頃の橋本環奈すぎる」21歳の無名アイドル、幼少期ショット公開で再びどよめき「凄い完成してる」「美少女の片鱗が見えすぎてる」
  7. /nl/articles/2404/22/news026.jpg ご機嫌でルンルンステップを踏む柴犬、それをパパがまねすると…… ルンルンはひとりで楽しみたい派の塩対応に「めっちゃ可愛い」と100万表示
  8. /nl/articles/2308/31/news023.jpg 庭の草刈り中に小さな卵を発見、孵化させてみたら…… 命の誕生の記録に「すごい可愛い!」「すてきな家族」
  9. /nl/articles/2404/21/news029.jpg 飼い主を引っかいてしまった黒猫“自分の犯した過ち”に気が付いて…… いつもと違う行動に「反省してるのが分かる〜!」と190万再生
  10. /nl/articles/2404/22/news020.jpg 「飼い主ビビる」猫たちに猫草をあげたら……“ちがうもの”を食う1匹の姿が182万表示! 予想外の展開に「ちょっww」「狂気を見た」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」