インタビュー
» 2020年02月13日 19時00分 公開

【ゲームの世界史】なぜ米国のゲーマーはRTA(リアルタイムアタック)で東日本大震災の支援活動ができたのか(3/3 ページ)

[ねとらぼ]
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海外のRTAプレイヤーたちが行っていた、東日本大震災のチャリティーイベント

―― RTA関係のイベントは海外の方が活発。もかさんが日本で「RTA in Japan」を立ち上げる際、参考にしたイベントは?

 やっぱりGDQですね。

 英語が分かる人に手伝ってもらいながら「Speed Demos Archive」に動画を投稿したことがあって、そのときにメールを返してくれたのがMike Uyamaという方。実はこの人、GDQの発起人なんですよね。「こんなメールをする人が、あんなに大きなイベントをやっている。もしかしたら、自分にもできるんじゃないか」と思って。

―― もかさんにとって、GDQは背中を押してくれる存在だったんですね

 「RTA in Japan」ではいろいろなタイトルでRTAを行っていて、競技性が高いガチなものから、「なぜRTAしたんだ」というバカっぽいものまで幅広くやっているのですが、それもGDQを踏襲した結果です。

 あちらもプレイヤーがコスプレしたり、ぬいぐるみを抱えながら応援している人がいたりで、ワイワイ楽しんでいるのが印象的です。

GDQの配信動画

RTAの定番「スーパーマリオ64」のプレイヤーがいるかと思えば……


ボンバーマンのコスプレで「ボンバーマンヒーロー」(NINTENDO64)をプレイしている人がいたり……


「パンチアウト!!」(FC)を「目隠し&コントローラーを2人で半分こ」という縛りプレイでRTAする人も


さらには、RTA記録保持者が1人しかいない「快速天使」(PS)も出てくる……といった具合(プレイするのはもちろん、その記録保持者・CavemanDCJさん)

―― eスポーツでは商業化の動きが進んでいる一方、GDQを含む海外のRTAイベントはよくチャリティーとして行われています。「RTA in Japan」は今後どうする予定ですか?

 僕らもチャリティーの方向で考えています。

 お金の話をすると、RTAを配信するTwitchのサブスクライブだけで会場費を払っていて、何とか赤字が出なくなったな、という段階。今後、さらに規模が拡大していくと、お金が余るようになるかもしれないんですが、そのときに「自分の懐に入れていいのか」というと……という問題ですよね。チャリティーに回して、プラマイゼロで運営していきたいと思っています。

 それから、2011年に東日本大震災が起こったとき、GDQは日本を助けようとオンラインのチャリティーイベントをやってくれたんです。

Japan Relief Done Quick:2011年4月7〜10日にかけて開催。東日本大震災の被害者支援のために急いで行ったこともあり、配信動画の多くはアーカイブされなかったとのこと。集まった2万5800ドルの募金は国境なき医師団に寄付されたという

「Japan Relief Done Quick」の趣旨などを動画で説明(英語のみ)

―― ゲーマーとして、自分たちにできることで被災者支援してくれていた、と

 当時の日本ではできなかったことなんですよ。それを海外からやってしまうなんてスゴいなあ、と思ったんですよね。

次回:【RTAの歩き方】ゲームの国際戦で高校生が海を越え、時に人力でTASを超え

  • 国際的に評価される「スーパーマリオ64」の高校生RTAプレイヤー
  • 人間がTASの技術を使ったり、TASよりも早くクリアしてしまったする「サガ」シリーズ
  • RTAプレイヤーはどれくらい練習しているのか
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