あなごめしで有名な宮島口の老舗駅弁店が、地元のために新たな駅弁を作った理由:宮島「穴子と椎茸の巻き寿司」(2160円)
西日本エリア随一の人気駅弁とといえば宮島口駅の「あなごめし」。この駅弁を作る「あなごめしうえの」による通販限定の新作弁当とは……?







【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
西日本エリア随一の人気駅弁と言えば、宮島口駅の「あなごめし」! レトロな掛け紙とともに全国にファンが多い駅弁です。この駅弁を作る「あなごめしうえの」が、コロナ禍の去年(2020年)から、主に地元に向けた曜日・個数限定の新作弁当と、全国に向けた通信販売限定の弁当を販売しています。100年以上続く老舗駅弁屋さんから現れた新作とは、いったいどんな弁当か、広島駅から宮島口へ足を伸ばしてみました。
広島地区の電化されたJR各線で、平成27(2015)年から運行されている227系電車。「Red Wing(レッドウィング)」の愛称でも親しまれています。広島駅から宮島へ向かう際のJRの電車も、もちろんこの車両。週末に数本運行される快速「シティライナー」を除いて、広島〜宮島口間は、各駅に停まりながら25分あまりの小さな旅となります。さあ、宮島口の駅が近づいてきましたよ。
山陽本線・宮島口駅から国道2号を地下道でくぐると見えてくるのが、「宮島口旅客ターミナル」。久しぶりに訪れると少し開放的な雰囲気に変わっていました。それもそのはず、令和2(2020)年2月29日に新たなターミナルがオープンしていたんですね。ここからは、鉄道連絡船のJR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船が発着。コロナ禍で、宮島へ少し足が遠のいていたという方も、これはちょっと新鮮なプチ船旅が楽しめそうです。
さて、宮島口を訪れたら宮島へのお参りはもちろんですが、駅前の「あなごめしうえの」で名物駅弁の「あなごめし」を買い求めないことには始まりません。この日も「あなごめし」を注文しようとしたところ、何と、新作「穴子と椎茸の巻き寿司」(2160円)にお目にかかることができました。こちらは、令和2(2020)年6月18日から毎週木・日の午後3時以降、20本限定で販売されている、希少なお弁当なんです。
【おしながき】
- 穴子と椎茸の巻き寿司
(酢飯、穴子の蒲焼き、椎茸煮、三つ葉、生姜)
香りたつ焼海苔に包まれているのは酢飯。そして真ん中には「あなごめし」でおなじみの香ばしい穴子の蒲焼きがぎっしりと詰まっていて存在感を示します。「あなごめしうえの」によると、コロナ禍でテイクアウトを充実させるべく、主に地元・広島のお客様に向けて、あなごめしとはひと味違った新メニューを考案したのだそう。椎茸と海苔も、上質なものにこだわり、生姜を敢えて大きめに切ることでアクセントをつけたとのこと。販売時間が午後3時からなのは、夕飯前の小腹が空いたタイミングでいただいたり、夕食でのプラス一品をイメージしているそうです。
山陽本線の下り列車が、西日を浴びて宮島口駅へと入っていきます。「あなごめしうえの」では、遠隔地にお住まいの方にも、何とか自慢の味をお届けしたいということで、新たに開発した「穴子と椎茸のちらし寿司」を通販限定で販売しています。全国にアツいファンを持つ「あなごめし」一本でやってきた老舗駅弁屋さんをも動かしたコロナ禍の激動。ぜひ、通信販売と合わせて、100年以上続く老舗駅弁屋さんの新しい味を味わってみては?
(初出:2021年11月26日)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
おすすめ記事
関連リンク
Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
「コアラのマーチを振り続けると巨大チョコボールになる」衝撃の豆知識が話題に → 実際やってみたら想像以上にハードだった
井戸に2日間閉じ込められた子猫を救助 そばで待っていた母猫との再会に感動する【インド】
味の素のレシピ“豚ひき肉かたまり焼き”あまりのシンプルさで突如人気に 「助かる」「時短、簡単が超ありがたい」
「志摩スペイン村」微塵も人がいないのに突如トレンド入り 「にじさんじ」周央サンゴの“正直すぎるレポ”で話題に
リトル長友佑都!? 平愛梨、不機嫌な長男が“パパ似”だと話題 「試合中の眼差しにそっくり」「話し方もそっくりでビックリ!!」
上履きを学校に忘れ続ける息子→「そこで母は考えた」 簡単にできる対策アイデアに「天才だわ」と1万9000いいね
「米津玄師に負けた!」ウルトラマンファンが“強火歌詞”にもん絶 解釈強度に「悔し泣き」「映画見てから聞いて感動」の声続出
お姉ちゃんの新居に行けないと分かった柴犬、落ち込んで…… お尻で語るいじけ方が切ないけどかわいい
杉浦太陽、俳優の弟たちと旧自宅のバルコニーを大改装 劇的リフォームも「なんか見た事あるなこの光景…」
知人やママ友に「これ作ってくれる?」と言われたハンドメイド作家→商品の値段を伝えると…… 切ない“作家あるある”に共感と応援の声
先週の総合アクセスTOP10
- 人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
- 華原朋美、“隠し子”巡る夫の虚言癖に怒り「私はだまされて結婚」 家を飛び出した親に2歳息子も「もうパパとはいわなくなりました」
- フワちゃん、指原莉乃同乗のクルマで事故 瞬間を伝える動画が「予想の10倍ぶつけてる」「笑い事ではない」と物議
- 「ゆっくり茶番劇」商標取得者の代理人が謝罪 「皆様に愛されている商標であることを存じておらず」「爆破予告については直ちに通報致しました」
- YOSHIKI、最愛の母が永眠 受けた喪失感の大きさに「まだ心の整理ができず」「涙が枯れるまで泣かせて」
- 「ディ、ディープすぎません?」「北斗担、間違いなく命日」 “恋マジ”広瀬アリス&松村北斗、ラストの“濃厚キスシーン”に視聴者あ然
- 有吉弘行、上島竜兵さんへ「本当にありがとうございますしかなかった」 涙ながらの追悼に「有吉さんが声を詰まらせるとは」
- 岩隈久志、高校卒業式でドレスをまとった長女との2ショットが美男美女すぎた 「恋人みたい」「親子には見えません」
- キンコン西野、勝手に婚姻届を出される 「絶対コイツなんすよ」“妻になりかけた女性”の目星も
- 子猫のときは白かったのに→「思った3倍柄と色出た」 猫のビフォーアフターに「どっちもかわいい!」の声
先月の総合アクセスTOP10
- 「普通ではなかった」 坂上忍、「バイキング」卒業翌日に“生放送”の重圧語る 都内自宅取り壊しの決断も明かす
- どうやって着てるんだ! 冨永愛、背中丸見えな“人魚風衣装”に「誰にも真似できない」と反響
- 柴犬が1年ぶりの再会に待ちきれず…… 帰省したお姉ちゃんを見つけてよろこびを爆発させる姿に涙が出る
- 「カムカム」最終回目前、怒涛の展開に視聴者からのツッコミ殺到 「突然のどエラい告白で放送事故」
- 「お綺麗すぎてぶち抜かれた」 フワちゃんが2時間メイクで雰囲気一変、シックな黒ドレスでのモデル姿に称賛の声
- この画像の中に猫が隠れています 見つかるとスッキリなクイズに「わからん」「手こずった」
- 「きもい」「仕事減ったな」水谷隼、誹謗中傷DMへ怒り 「後で泣き喚いても一切同情しないから」
- だいたひかる、虐待の疑いで通報される 警察の訪問受け「アンチが多い事もお伝えしておきました」
- 里田まい、入学準備中の長男に「違う、そうじゃない」 父・田中将大選手そっちのけの推し愛が暴走
- 息子が、大親友ハスキーの「あそんで」を無視した結果…… 激おこワンコとのわちゃわちゃなやりとりに21万いいね