INDEX
お菓子と違うちくわの強み
お菓子と比べた時のちくわの強みは、ヘルシーさと腹持ちの良さだ。ヤマサちくわは「罪悪感なく小腹を満たしたい」「急いで昼食を済ませたい」といった需要に対して、お菓子にない役割を果たせるとみる。
一方で、甘いものでリフレッシュしたいときはお菓子が向いており、すみ分けできるという考えだ。

導入先には、夜にお酒を飲みながら交流できるスペースを設けている企業もある。そこでは、つまみとしての出番もある。冷凍なので賞味期限は約1年と長く、ロスもほとんど出ない。
advertisement
次はスイーツ系のアイデアも
課題もある。ヤマサちくわの練り製品は贈答需要が中心で、職場に置いてもらう売り方は初めてだ。「会社としてノウハウがあまりなく、手探りで進めているのが課題」と蔵野氏は明かす。
商品の種類も、1本入りと一口サイズの6個入りの2種類に限られる。「通常の練り製品の中から冷凍できる品目を増やし、『今日はこれ』と選べるようにしたい」(蔵野氏)
候補の一つが、おせちの伊達巻きから派生した、スイーツのような練り物だ。甘さがあり、魚を原料にしているのが特徴だ。こうした商品も冷凍し、オフィスで販売したい考えだ。

advertisement
オフィスの外にも
構想はオフィスの外にも広がる。駅のホームのほか、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアでの設置型販売も視野に入れる。夜間に走るタクシーやトラックの運転手の需要を見込む。実現には、品目の拡充が前提になる。
足元の目標は、1年間で40社程度への導入だ。東京の企業からの引き合いに加え、地元企業とも商談を進めている。ちくわをきっかけに、職場の会話の輪は広がるか。


