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再現したくても、部品がない
電源にも、当時のラジカセらしさを残しました。家庭用コンセントに加え、単1形乾電池10本でも動きます。充電式ではなく、あえて当時と同じ乾電池を選びました。
一方、テープの面を自動で切り替えるオートリバースや、ハイポジション・メタルテープへの対応は断念。理由を聞くと、「もう使える部品がありません」とのことでした。

当時の機能をすべて再現できたわけではありませんが、今の音楽の楽しみ方にも対応しています。CDやUSBメモリーの再生に加え、Bluetooth接続も可能。スマホの音楽も流せます。
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最初に流した曲は?
巨大ラジカセの開発や金型の製作には、多くの費用がかかっています。その費用をまかなえるだけ売れるのか、金谷さんもまだ不安があるそうです。
完成した製品で、金谷さんが最初に流したのは、谷村新司さんの「いい日旅立ち」。谷村さんのファンで、カセットアルバムに収録されたこの曲を選んだそうです。
「カセットテープはCDと違い、人の声が美しく聴こえます」

スマホなら、もっと手軽に聴ける。それでも、あの頃に憧れた大きなラジカセで、好きな歌声を楽しみたい。
金谷さんと同じ世代には、この気持ちにうなずく人も多いのではないでしょうか。青春時代は「買えるかな」。大人になった今は、「置けるかな」。憧れは変わらなくても、悩みは変わっているのかもしれません。


