青田買いはこの作品でキマリ!? 次にアニメ化される萌えライトノベル作品を大予想今日は何の日? 萌え曜日!

アニメとなって放映されるライトノベルが多くなってきた昨今。次世代のライトノベルの中からアニメ化しそうな作品をピックアップしてみました。これを読んで、いざ青田買いすべし。

» 2008年11月26日 00時00分 公開
[雛見沢秀一,ITmedia]

ツバをつけとくべきラノベはこれだ

 こんにちは、「マリア様がみてる(以下、マリみて)」のアニメ第4期がたまらなく楽しみな雛見沢です。

 マリみてもそうですが、美少女ゲームの原画家でおなじみ、鈴平ひろさんがキャラクターデザインを手がけている「アキカン!」も来期放映が決定しました。さらには「戯言」シリーズでおなじみ、西尾維新原作の小説「化物語」や、徳間書店からは大正時代の女の子が野球に情熱を捧げる「大正野球娘。」などなど、続々とアニメ化を決めています。

 そんなライトノベルを原作とするアニメが数多く放送決定している中で“次はこれがくるかも”といったアニメ化されそうなライトノベルを大予想! 数ある作品の中から3作品に絞って紹介していきます。

●バカとテストと召喚獣

photo 「バカとテストと召喚獣」5巻
著者:井上堅二
イラスト:葉賀ユイ
定価:630円(税込)
レーベル:ファミ通文庫
発行:エンターブレイン刊
シリーズ:最新刊5巻は11月29日に発売

 試験の成績でクラス分けを行う文月学園を舞台に、最低のFクラスに振り分けられた学園きっての大バカ主人公・吉井明久とその仲間たちが、上位クラスに戦いを挑む下剋上型学園コメディ。戦闘の方法は、テストの点数に応じて強さが変化する“召喚獣”を用いて、ほかのクラスと戦闘を行う“試験召喚戦争”という一風変わった制度で行われます。

 本作の魅力は、試験召喚戦争によるバトルもそうですが、主人公・明久のバカさ加減と個性派ぞろいのFクラスメンバーがまた面白い。普段の日常会話や戦闘中、ヒロインとちょっといい感じになる場面など、いたるところにテンポのよいギャグがちりばめられており、終始笑いっぱなしにさせてくれます。

 萌えキャラもちゃんと存在しており、清純派ヒロインの姫路瑞希、ドイツ育ちでドSツンデレな島田美波、オジイサン言葉と女装が特徴で原作者イチオシの男の娘である木下秀吉たちが、ギャグの中でもしっかり萌えさせてくれます!


●俺の妹がこんなに可愛いわけがない

photo 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」2巻
著者:伏見つかさ
イラスト:かんざきひろ
定価:620円(税込)
レーベル:電撃文庫
発行:アスキー・メディアワークス刊
シリーズ:最新刊2巻は12月10日に発売

 茶髪にピアスなイマドキの格好をした美少女中学生・高坂桐乃と、彼女から見ればなんの魅力もないダサダサ兄貴である主人公・高坂京介の関係は冷え切っていた。しかし、家の玄関に落ちていた1本のアニメDVDを京介が見つけたことから状況は一変。学業運動ともに優秀で勝気な妹の桐乃が、実はオタクだったことを知る。それから間もなく、桐乃からとんでもない人生相談を受けることになり……。

 好きなものを好きといえない葛藤や、人に理解されにくいという孤独感に悩んだ桐乃が、問題を解決するために右往左往します。その過程で、焦ったり怒ったり喜んだりコロコロと表情を変化させる桐乃が、とてつもなくかわいいんですよ! そして、オタク趣味が理解できずに難癖をつけながらも、結局は妹を助ける兄の姿もほほえましい。

 読んでいる最中、声優の斎藤千和さんが桐乃役で「は? ……ウザ」と言っているシーンが浮かび上がるんです。そんな、アニメ化したらキャスト陣はきっとこうなる会議が脳内で勝手に始まるくらい面白い作品。12月に2巻が発売予定ということで、まだまだアニメ化は気が早いかもしれませんが、青田買いしといて損はしないはずです。


●ヤングガン・カルナバル

photo 「ヤングガン・カルナバル 後夜祭・ラストマンスタンディング」
著者:深見真
イラスト:蕗野冬
定価:860円(税込)
レーベル:トクマ・ノベルズEdge
発行:徳間書店刊
シリーズ:1〜10巻(連載中)、ドラマCDは4巻が発売中。Webマガジン「FlexComix ネクスト」にて連載中。

 漫研所属で人当たりのよい男子高生・木暮塵八と、サボり癖があり辛いもの好きな女子高生・鉄美弓華。一見すると普通の高校生だが、実際は犯罪組織・ハイブリットが育て上げた“ヤングガン”と呼ばれる凄腕の殺し屋だった。少年少女たちの青春劇とともに、日本を覆う巨悪との戦いを描いたバイオレンスアクション小説です。

 女だてらに戦場を駆け巡る伝説の傭兵を母に持ち、幼少時代を戦場で過ごした弓華。殺し屋として才能をいかんなく発揮する彼女は、ひたすら格好良いですよ! 冷静に事をなす同じ殺し屋の塵八とは正反対で、2丁拳銃と己の拳で暴力を行使する彼女の姿は痛快です。さらにレズビアンでもあり、好きな女の子に対する不器用な恋愛模様がかわいくもある。雛見沢としては、これも一緒のギャップ萌えではないかと思うわけです。

 著者はアクションシーンを描く小説家として定評のある深見真さん。シリーズは10作を超え、ドラマCDも4巻まで発売しており、6月からはWebマガジン「FlexComix ネクスト」にてマンガの連載がスタートしました。同じガンアクションをウリにした作品「ブラックラグーン」のアニメ第三期も放映決定したことですし、この勢いでアニメ化とかどうですか!? 徳間さん!



 色々と悩んで3作品を挙げてみましたが、アニメ化予想というよりもアニメ化してほしいリストに見えなくもありません。だって本当にアニメ化してほしいんだもの! “ライトノベルのアニメ化にはドラマCD化やコミック化が必要”なんて話をよく聞きますが、バカとテストと召喚獣やヤングガン・カルナバルはその条件を満たすので、もしかしたら本当に実現するかもしれません。さらに、アニメ化されるされないを抜きにしても、文句なくオススメできる面白い作品なので、手にとってみてはいかがでしょうか。

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