エイプリルフールと新元号発表が重なった「平成最後の4月1日」 ねとらぼ編集部が見た“空前絶後のお祭り騒ぎ”
「平成最後の4月1日」はどんな日だったのか、ねとらぼ編集部視点で振り返ってみました。
2019年4月1日は「平成最後のエイプリルフール」にして「平成に代わる新元号の発表日」。ビッグイベントが重なり、ネット上はお祭り騒ぎでした。……いや、もっと盛大な表現を使うべきかもしれません。
なにせ「時代の入れ替わりを象徴する出来事が同じ日に重なる」という、一生に一度あるか分からないような1日。カレンダーが狂ってお盆と正月がいっぺんに来ても、ここまで大きな“お祭り”にはならないでしょう。その様を一言で形容することは、もしかしたら不可能なのかもしれません。
今回は日本語の難題に頭を悩ませる代わりに、筆者が所属する「ねとらぼ」編集部が過ごした“平成最後の4月1日”をご紹介。空前絶後のイベントラッシュに、あたふたする姿をお楽しみください。
4月以前
4月1日にエイプリルフール、新元号の発表があることは事前に分かっていますから、当然、ねとぼ編集部ではあらかじめ準備を行っていました。エイプリルフールに関しては毎年恒例のため、編集部員も慣れたもの。3月中から情報解禁前のネタをチェックして、すぐ掲載できるようにスタンバイ。
4月1日午前0時
日付が変わったタイミングで、予定通り「エイプリルフールネタまとめ」記事を公開。
これで仕事終了……というわけではなく、その後も新たな「エイプリルフール企画のお知らせ」はガンガン送られてきますし、全く知らなかった企画もドンドン出てきます。そのため、いくら準備したところで、当日もバタバタするのは必至。
そんなこんなで4月1日はずーっと「エイプリルフールネタを見つける → 記事に追加するか検討」というループが続き、エイプリルフールは“編集部員たちの作業時間”というとんでもないものを奪っていきました。まあ、ここまでは想定の範囲内なのですが……。
午前9時〜
筆者が出社すると、すでに編集部では、臨時で結成された「新元号を記事化するチーム」が稼働。発表されたらすぐに記事が出せるように下書きなどを用意しており、「有識者懇談会終わった」「間もなく全閣僚会議。約50分後には新元号発表」といった情報も逐一共有されます。
その横には、約2カ月間の育休を取得していた編集長の姿が。久しぶりの仕事ということもあり、「PCのパスワードを忘れちゃう」という地味だけど深刻なトラブルが発生していたもよう。とにもかくにも、イレギュラーな出来事が続く1日の幕開けです。
午前11時半
「日本中が元号発表の瞬間を見ようとして、動画が止まってしまったら……」という不安から、記者会見のもようはYouTube、テレビ、Facebookの3つでチェック。
11時41分ごろに会見がスタートし、11時45分には「新元号は『令和(れいわ)』」と記事公開。その後も安倍首相の談話などがあり、「新元号チーム」は会見を注視し続けます(午後0時半ごろ記事化)。
午後0時半〜
お昼過ぎ。ぼちぼち一息入れたい時間ですが、お祭り騒ぎは止まりません。新元号発表後も、令和に関連した情報がネット上に次々と投げ込まれていきます。それも、ぶっ飛んでいて「ウソみたいな本当」の情報ばかり。
しかも、エイプリルフールで「本当みたいなウソ」の情報もあふれていますし、中には「ウソと見せ掛けておいて、本当にやっちゃう」パターンも。ねとらぼ編集部のネタ帳は、以下のような情報が集まるカオスな状態になっていました。
<本当みたいなウソの情報(エイプリルフール関連)>
- 異界向け「クックパッド」登場
- モト冬樹がイメージキャラクターの「モトのWiFi」
- メスゴリラ向け恋愛ゲーム爆誕
- フランスでクロワッサンの化石発見
<新元号発表で現れた「本当なのにウソみたいな情報」>
<エイプリルフールの「本当みたいなウソ」っぽく見えるけど、やっぱり本当の情報>
<混乱した頭だと、もうウソだか本当だかよく分からない情報>
午後4時
ここまで言及していませんでしたが、ねとらぼ編集部があるアイティメディアではこの日、夕方から「全社員が出席する集会」が行われました。
というのも、4月1日には「年度始め」という要素もありますからね。この日に社内集会を行うのは自然なことなのですが、このあまりのイベントの多さに、ただただ……疲……れた……。
午後10時
嵐のような一日が過ぎ去り、自宅でぼんやりTwitterを眺めていると、流れてきたのはアニメ「ポプテピピック」新作スペシャルの情報。地上波、ネット配信で「ポプ子」「ピピ美」の声優を変更し、一晩で合計16組32人に演じさせるという豪華キャストぶりに話題が集まりました。
政府関係者はおそらく誰も予想していなかったでしょう。令和が発表された歴史的な日の夜、「クソアニメ」がTwitterトレンドに入ったのです。
エイプリルフールに新元号発表、年度始め、またやりやがった「ポプテピピック」。出来事が重なり過ぎて、もう何も考える気がしない。今日見たことや聞いたことが全てエイプリルフールの冗談だったら、なんて気楽だろう……。
そんな気持ちで布団に入り、寝る前にハタと気付いたのは「2019年4月1日は『週始め』の月曜日でもあり、翌日も仕事がある」ということ。……ウ、ウソだああああああああ!!!!
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