インタビュー
» 2019年09月18日 20時30分 公開

“除霊のアフターサービス”が無料だったワケ エッセイ漫画「霊感一家のふしぎな実話」インタビュー

信じるか信じないかはあなた次第です……けど、無料にする理由は分かりやすい。

[ましろ,ねとらぼ]

 幽霊は存在すると思いますか――。科学では証明しがたい“見えない世界”の問題なだけに「いる派」の方も、「いない派」の方もいるかと思いますが、今回ご紹介したいのは「同じ家の中で、家族が同じ心霊現象を体験していた」というエッセイ漫画「霊感一家のふしぎな実話」。

 “幽霊が300体もいる心霊スポットのような実家”での生活とはどんなものなのか。著者・りかさんにインタビューしました。漫画本編もあわせて掲載します。



漫画『霊感一家のふしぎな実話』とは?

 著者のりかさんをはじめ、姉、そして母親までも小さい頃から不思議なことや、怖い思いを経験してきた霊感一家(父親は霊感なし)。そもそも実家自体が夏でも冷房いらずの寒さで、入れない部屋、眠れない部屋、廊下にレギュラーで出て来る謎の白い影などなど、オカルティックな事件が満載。

 それもそのはず、調べてみたら、なんと実家に幽霊300体もいることが判明! 一家全員で、家系図を持ち出し、実家の浄化浄霊に踏み出す騒動を描いたホラーエッセイ漫画。

著者プロフィール:佐木りか(Twitter:@rikarika_sou

物心ついた頃からゆるっと霊感もち。母・姉も霊感持ちの女系霊感一家。現在は一児の母として育児の合間に怖い話や育児漫画を描いている。猫好き。














その他の一部エピソードはイースト・プレスによるWebメディア「MATOGROSSO」、購入先などは同社Webサイトにて掲載されています


責任感の強さから、おばあちゃんが地縛霊に?

―― 第3章「実家を除霊する」では、実家を除霊すると決めるまでのいきさつと、その後の生活が描かれています。本の中では最終章になりますが、このエピソードがもともとpixivに投稿されていたものですよね

 はい。単行本を出すにあたって絵を修正したり、実際に秋月せいらさんに除霊してもらったときの話を加筆したりしています。

―― せいらさんに除霊を依頼したきっかけについて、あらためて教えていただけますか。

 せいらさんと最初に知り合ったのは姉でした。

 姉の友達が霊障に悩んでいて別の霊能者さんに除霊してもらったところ、取りこぼしがあったのか、余計に体調が悪くなってしまい、わらをもつかむ思いでせいらさんにみてもらったら、きれいさっぱり除霊してくれた―― という話があり、そんなに力があるのなら我が家のことも相談してみようか、と。

 それで霊視してもらった結果、実家が数百体もの幽霊のたまり場になっていて、亡くなった祖母も地縛霊になっていることを知らされたという経緯になります。

―― おばあさんはとてもしっかりした方だったそうですね。地縛霊になっていると聞いたときは、やはりショックでしたか?

 「まじかー……」と思った一方、「まあ、そうだよな」とある意味納得もしました。

 私たちは直接見ていませんが、母のブレスレットを買いに来たお客さんは何度か祖母の姿を目撃していたので。お盆の時期でもないのにずっと家にいるということは、地縛霊化してるってことなんだろうなと。

 祖母は責任感の強い人だったから、「自分がいなくなったら、この家、家系がダメになる」と思ってたんじゃないですかね。

“除霊のアフターサービス”が無料だったワケ

―― 除霊してもらった結果はいかがでしたか?

 除霊してすぐ効果があるのではなくて、ちょっとずつ良い気が浸透していく感じでしたね。最初のころは床の間も少し嫌な雰囲気が残っていましたけど、しばらくたつときれいさっぱり。漫画にも描いた通り、「家って本当はあったかいんだな(※)」ってしみじみ思いました。

※作中には友達から「りかちゃん家 すごく寒いからたくさん着込んでいくね」と言われるシーンも。作品紹介によれば「夏でも冷房いらずの寒さ」

―― 除霊にかかった費用は、漫画では「○万円」と伏せられていますが、一桁ということですか?

 いえ、二桁万円ですが、除霊してもらってから本当に家の中の雰囲気がよくなったので、私たち家族は納得してお支払いしてます。

 それにアフターサービスも無料ですし。ちょうど今も、最近見かけるようになった幽霊についてLINEでやりとりしているところです。

―― あれ、除霊されたのにまだ幽霊が出るんですか?

 そうなんですよ。昨日も夫が「ハハハ」っていう女の人の声を聞いたらしくて。せいらさんが言うには、除霊したときに張った結界に突撃してきた奴がいて、そこからポロポロと崩れていろいろと入り込んじゃってきてるみたいです。

 何回か突撃されると壊れるし、とんでもない奇襲があると一発で穴が空いちゃうそうです。だけどそれは想定内で、「ガチガチに結界を張って良い気も入らなくなるくらいならわざとゆるい作りにして、何か問題があったときは遠慮なく相談してください、そのためにアフターサービスを無料にしています」という考えなんだそうです。

―― 月並みな言い方になってしまいますが、“かなり手厚いカスタマーサポート”ですね

 やっぱり結界の効果ってすごかったみたいで。除霊してもらってから実家で起きた心霊現象は、私が子どもを産んですぐのころ男の人のうなり声を聞いたのと、最近になって夫が女の人の声を聞いたり母が男の人を見たりしたくらいですね。昔に比べたらゼロみたいなものです。

―― それでも十分過ぎる気がしますが……。ただ、ここにきてまた心霊現象が増えてきたのは、インタビュー的にはよいタイミングでした

 もしかしたら、今回のインタビューのためにネタを提供しようとしてくれたのかもしれませんね。だとしたら幽霊に感謝しないと(笑)。

(了)

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