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» 2021年12月26日 12時00分 公開

米原の新名物! 老舗駅弁屋さんが本気でつくる「カレー」とは?米原「元ホテルシェフがつくる本格派ビーフカレー」(850円)

米原駅の井筒屋は、東海道本線開業以来の老舗駅弁店。この老舗が新たに本気でつくった「カレー」はどんな味なのでしょう……!

[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送
駅弁 米原 米原「元ホテルシェフがつくる本格派ビーフカレー」(850円)
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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

 「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します

 昔から北陸の玄関口として名をはせてきた米原駅。この駅で駅弁を手掛ける井筒屋は、東海道本線開業以来の老舗駅弁屋さんです。そんな駅弁業者をも襲った「コロナ禍」。駅の利用者が減るなか、新たな一歩として踏み出すためにつくり上げたアイテムは、何と本格派の「ビーフカレー」でした。なぜ、老舗駅弁屋さんは、本気でカレーをつくることにしたのでしょうか。

駅弁 米原 681系電車・特急「しらさぎ」、北陸本線・南今庄〜今庄間

 米原で東海道新幹線「ひかり」と接続して、北陸・金沢を目指す特急「しらさぎ」。敦賀を発車して、長い北陸トンネルを抜けると、実りの秋を迎えた田んぼが広がって、いよいよ本格的な北陸路です。日本有数のブランド米・コシヒカリは、ともに“越の国”にある福井(越前)と新潟(越後)の共同作業で生まれたと言います。そんな米の故郷を旅するなら、やっぱり、ご飯の駅弁を買って乗り込みたいものですね。

駅弁 米原 井筒屋のカレーショップ

 米原駅で駅弁を手掛ける「井筒屋」。安政時代創業で、明治の東海道本線開通とともに、駅弁に参入した老舗です。この老舗駅弁屋さんが、およそ1年前の2020年9月30日、米原駅西口にそれまでのそば店に代わってオープンさせたのが、何と「カレー」のお店! 毎週水・木・金の3日間、昼11時〜午後2時までの限定営業と、旅人には時間的制約のあるお店ですが、食いしん坊の旅好きとなれば、やっぱり立ち寄りたくなりますよね!

駅弁 米原 井筒屋のカレー店、メニュー表

 東京8:33発の「ひかり635号」に乗れば、11時の開店に合わせて、スパイシーな香りに包まれることができます。この日のお薦めは「フライドチキンカレー」(850円)。料金は先払い。他にふわふわオムレツカレー、ロースカツカレーなどのメニューもあります。井筒屋の調理顧問の方はもともとホテルのシェフで、これまでのうどん店の時代にも隠れメニューとして1日5食ほどカレーを出していたと言います。

駅弁 米原 フライドチキンカレー

 「フライドチキンカレー」は、ベースのビーフカレーに唐揚げをトッピングしたもの。カレーは、ビーフや玉ねぎはもちろん、手作業ですり下ろしたバナナやりんごなどもじっくりと煮込んでつくられているそうで、とても手間がかかっています。それゆえ5食限定だったそうですが、コロナ禍で大きく駅の利用者が減り、その分、カレーの仕込みに時間をかけられるようになったことで、週3日の限定営業ながら、カレー店としてオープンにこぎつけたと言います。

駅弁 米原 元ホテルシェフがつくる本格派ビーフカレー

 そして、この井筒屋のカレー、駅弁としてテイクアウトも可能です。その名も「元ホテルシェフがつくる本格派ビーフカレー」(850円)! これまで“焼カレー”、“キーマカレー”駅弁はときどきありましたが、本格派のビーフカレーはかなり珍しい存在です。普段は、新幹線「ひかり」の停車時間や、特急「しらさぎ」との乗り換え時に合わせて電話予約をされて、売店で受け取っていく方が多いと言います。

駅弁 米原 元ホテルシェフがつくる本格派ビーフカレー

【おしながき】

  • 白飯(滋賀県産近江米)
  • ビーフカレー(国産牛肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、各種フルーツほか)
駅弁 米原 元ホテルシェフがつくる本格派ビーフカレー

 ふたを開けると食欲がそそられるカレーのいい匂い! 白いご飯と二層式になっているので、思い思いの形でカレーライスをいただくことができます。いざ、口に運べば、じつにきめが細かく、フルーティーさを感じるまろやかな食感! 列車でいただくと食堂車気分かも!? 今回はあえて購入から約3時間おいていただきましたが、「冷めても美味しい」駅弁屋さんのカレーでした。カレー店の営業日以外でも、原則電話予約(3日前まで)で購入可能です。

駅弁 米原 N700S新幹線電車「こだま」、東海道新幹線・米原〜京都間

 東海道新幹線の「ひかり」「こだま」が停車する米原駅。どちらも「のぞみ」の通過待ちがあるため、長めの停車時間が設けられています。もともと、季節ごとに構成が変わる「湖北のおはなし」や「近江牛大入飯」など、この停車時間に買い求めたい駅弁がめじろ押しの井筒屋。そんな老舗にコロナ禍をきっかけに生まれた「元ホテルシェフがつくる本格派ビーフカレー」。誕生から1年あまり、米原の新たな名物に育っていって欲しいものです。

(初出:2021年11月3日)

連載情報

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ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


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