今夜2時間SP「ラジエーションハウス」最終回でも残った「謎の伏線」をどうするのか? 最初から12話構成で見たかった(2/2 ページ)

» 2019年06月24日 11時25分 公開
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はじめから全12話にしておけばいい

 杏は唯織との約束を思い出さなかった。

 「僕はあなたとの約束を守るために、あなたに会いにきました。22年と128日かかっちゃいましたけど……」(唯織)

 22年128日も指折り数えていたのか……。泣ける。対する杏はハッとしたような表情を見せた。遂に思い出した!? いや、思い出さない

 「言い忘れたことがあります。私……絶対に負けませんから! あなたが手出しできないくらい、優秀な放射線科医になってみせます。だから、必ず戻ってきてください! 約束です」

 杏との約束を糧に生きてきた唯織。杏に記憶は戻らなかったが、また新たな約束が2人の間で上書きされた。旅立つ唯織の後ろ姿を撮った杏。今度は唯織との約束を覚え、待ち続けるということ。確かに意味のあるやりとりだった。

 しかし、回収してない伏線が多過ぎる。頭痛でよろめき、エスカレーターから落下した杏(8話)。あのときの彼女はただ疲労が溜まっていただけ? 病気を抱えているのではない? 杏の頭痛と記憶が戻らない理由に因果関係はない?

 「ラジエーションハウス」の2時間スペシャルが本日放送される。それありきで最終回のこの内容だったとしたら、いくら何でもと憤ってしまう。11話に緊迫感がなかった理由はそれか? 手術より読影より横並びのシーンが長かった最終話。間を開けずに特別編を放送するくらいなら、はじめから全12話にしておけばいい

 初回放送直前のレビューで筆者は「変に水増ししてほしくない」と書いた。でも、今回は水増しばかりだった。本日の特別編で、手付かずの伏線が回収されることを望む。


ラジエーションハウス ラジエーションハウスのみんなにSPで会えるのは超うれしい イラスト/まつもとりえこ

これまでの「ラジエーションハウス」振り返り

ラジハ イラストでラジハを振り返り。1話:1話のつまずきを検証

寺西ジャジューカ

ライター

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