売れてる割に語られない「スーパーマリオランド」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/2 ページ)
ステージは4×3面。裏ワールドもあり
スーパーマリオランドは、スーパーマリオブラザーズと同じ、横スクロールアクションゲーム。全4×3ステージ(裏面あり)。
主役はもちろんマリオだが、敵役はクッパではなくて、タタンガという宇宙人。タタンガにさらわれた、ピーチ姫ではなくデイジー姫を救うために戦うのだ。
デイジーというのは、実は海外版マリオでのピーチ姫の名前。スーパーマリオランドはどうやら海外版と共通の仕様になっているようで、メッセージもすべて英語である。
ただし、後の作品(マリオテニス64、マリオカートダブルダッシュなど)では、ピーチとデイジーは別人ということになり、2人が一緒に出てくるようになった。
冒険の舞台となるサラサ・ランドも、それまでのマリオシリーズにはなかった雰囲気の場所だ。
ワールド1(1-1から1-3)は、エジプトをモチーフにした「ピラプト王国」。
キノコが歩いていて、コインが浮いていて、ブロックや土管があるところは「スーパーマリオ」らしい。
だが、背景にピラミッドがあったり、遺跡の壁にヒエログリフっぽい文字があったり、敵ボスがスフィンクスの姿をしていたりする。
ちなみに亀も出てくるが、ノコノコではなくノコボンといい、踏んで少し経つと爆発する。1-1から出てくる割に、けっこうやっかいな敵だったりする。
ワールド2は、バミューダ海域がモチーフの海上ステージ「ミューダ王国」。足場が少ない。
ワールド3は、イースター島がモチーフの「イーストン王国」で、背景にも敵キャラにもモアイが登場。パタパタモアイとか、走るモアイとか。
ワールド4はチャイ王国。中国がモチーフで、土管が竹のようにいっぱい生えている。
ここも4-3はシューティングステージ。プロペラ戦闘機に乗って弾を撃つ。
そして最終ボス、タタンガとの戦闘にも、そのまま突入する。
タタンガを倒すと無事デイジー姫を助け出して、ゲームクリア。
ただしエンディングの後、敵の数が多い“裏ワールド”をプレイできるようになる。
難易度の低さが好き
私はスーパーマリオシリーズの中で、このスーパーマリオランドがいちばん好きだ。なぜならシリーズの中で、私がオールクリアしたゲームは、スーパーマリオランドおよびその続編だけだからである。
スーパーマリオランドは、スーパーマリオシリーズの中でも、とりわけ難易度が低い。
コインも、1UP(キノコのかわりにハートが出てくる)も大盤振る舞いだし、マリオの動きに慣性がほとんどついていないので、狭い足場でも止まりやすい。
これだけ難易度が低いのは多分、小さな液晶画面の見づらさを考えに入れたからか、またはゲームボーイで新たに「スーパーマリオ」を始めようというユーザーに配慮したからだろう。
スーパーマリオランドのように、取っつきやすくて遊びやすいゲームは、新しいゲーム機の立ち上げ時には必要不可欠だと思う。
従来型のゲーム、スーパーマリオランドに、新しい遊び方のできるテトリス。異なるタイプのキラータイトルが2本発売されたことが、ゲームボーイの成功につながったといえるだろう。
(ゲームボーイ中興のきっかけを作った、ポケットモンスターと「ゲームで発見!!たまごっち」も、“異なるタイプの2本のキラータイトル”といえるかもしれない)
3年後(1992年)に発売された「スーパーマリオランド2 6つの金貨」では、グラフィックが大幅に向上し、またボリュームも大幅に増えている(途中セーブ可能)。また、このゲームで、あのワリオが初登場している。
「3」ではワリオが主人公となり、副題も「ワリオランド」となった。
以降、「ワリオランド」シリーズは続いていくが、「マリオランド」はここでいったん終了となる。
(ゲームボーイアドバンスの「スーパーマリオアドバンス」シリーズが、後継といえないこともないが)
ワリオがその後、マリオシリーズのメインキャラクターとして定着したためか、「スーパーマリオランド」第1作の影がどうも薄い。
でも、今後ハードがどれだけ進化しても、こういう“取っつきやすくて遊びやすいゲーム”は出てきてほしいと思う。
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