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» 2008年12月10日 21時03分 公開

和田氏「ドラクエIXはポケモンより面白いかもしれません」――「ドラゴンクエスト」プレス発表会

スクウェア・エニックスが「ドラゴンクエスト」プレス発表会を開催。発売日や価格が明らかになったほか、ゲームデザイナーの堀井雄二氏を招いてのデモプレイなどが行われた。

[遠藤学,ITmedia]

 既報の通り、スクウェア・エニックスは、東京・新宿にあるパークハイアット東京にて、「ドラゴンクエスト」プレス発表会を開催。シリーズ最新作であるニンテンドーDS用ソフト「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の発売日を2009年3月28日に決定したと発表した。

photo 三宅有氏

 発表会ではまず、スクウェア・エニックス ドラゴンクエストシリーズ エグゼクティブプロデューサーである三宅有氏が、「自分自身が主人公となって、壮大な世界を冒険するドラゴンクエストの面白さや楽しさを、できるだけ多くの人に体験してもらいたい。そういう思いを抱きながら、この1年間は2つの方向性を持ってタイトルをリリースしてきました」とあいさつした。

 三宅氏が語る2つの方向性とは、これまでゲームを遊んでいなかったユーザー、遠ざかっていたユーザーに対するものと、まだドラゴンクエストを知らない小さい子どもたちに対するものとなる。前者向けには、ライトユーザーも多いニンテンドーDSの市場で、「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」と「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」を発売し、後者向けには、たくさんの子どもたちが集まるショッピングセンターのゲームコーナーやゲームセンターで、カードを主体とした「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」を展開。これにより「高止まりする傾向にあったドラゴンクエストユーザーの年齢分布が満遍なく、かつ幅広くなった」(三宅氏)と説明した。

 特にドラゴンクエスト モンスターバトルロードは、子どもと両親、親子で楽しまれているとのことで、三宅氏は「ドラゴンクエストシリーズとして、アーケードタイトルは初めての挑戦だったが、1年半で出荷枚数が1億枚を超えるなど、好評を得ている。ドラゴンクエストはシリーズ22年目を迎えているが、幅広い世代の方に遊んでいただいているシリーズ。ドラゴンクエスト モンスターバトルロードは親子で遊んでもらいたいと考えて開発したが、そういった光景を見ることができてうれしく思っている」と語った。

 この後、先週から一部店舗で先行稼動中の「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII」の紹介映像が上映され、話はシリーズ最新作ドラゴンクエストIXへと移る。


photo 堀井雄二氏

 ここではドラゴンクエストシリーズの生みの親である、ゲームデザイナーの堀井雄二氏が登場し、「開発は佳境に入っていて、追い込みの時期です。見てもらったほうが早いし、皆さんも安心するでしょうから、開発中のROMを持ってきました」(堀井氏)という簡単なあいさつの後、ドラゴンクエストIXの目玉である、4人同時のマルチプレイを使ってのゲーム紹介が行われた。

 ドラゴンクエストIXでは、自分のキャラクターの世界に、ほかをキャラクターを招くことができる。ほかのキャラクターに話しかけられた時には、自己紹介用のメッセージを表示させられるのだが、発表会では堀井氏、三宅氏のほかに、2人のキャラクターがいた。別の開発スタッフかと思いきや、キャラクター名には“すぎやん”“アキーラ”と表示されている。熱心なドラゴンクエストファンならば分かることと思うが、すぎやんは音楽担当のすぎやまこういう氏、アキーラはキャラクターデザイン担当の鳥山明氏のことを指す。会場に足を運べなかった2人からは、事前にコメントをもらっていたそうで、それぞれ次のようなメッセージが表示されていた。


photo ●すぎやま氏からのメッセージ
おんがく めいっぱいガンバったのじゃ。いまからはつばいが たのしみじゃのう♪ レベルさいこうまで やりこむのじゃ!!
photo ●鳥山氏からのメッセージ
ドラクエが みんなで いっしょにあそべるなんて スゴイですねっ! ぼくも はつばいが たのしみです!

 ちなみに、なぜか女の子キャラクターだった“ミャケ”こと三宅氏、“ゆうぽん”こと堀井氏のキャラクターに表示されていたメッセージは以下の通りとなっている。

photo ●三宅氏からのメッセージ
こんどのナインは よにんでいっしょにぼうけんできます。もちろんひとりでもこれまでいじょうの おもしろさ!!
photo ●堀井氏からのメッセージ
もうすぐ あたらしい ぼうけんへのトビラがひらきます。きょうはさいしんの えいぞうをもってきました!

photo

 堀井氏のキャラクターに表示されていたメッセージ通り、この後は映像の最後に“発売日2009年3月28日、価格5980円(税込)”という発表があった映像が上映されるとともに、12月20日と21日の2日間に渡って、千葉・幕張メッセにて開催される「ジャンプフェスタ2009」に、ドラゴンクエストIXをプレイアブル出展することが明かされた。

 さらには堀井氏から「完成に向けて仕上げていく段階ですが、次の新しいものも考えていて、今回が携帯機だったので次はWiiかなぁ〜と。(三宅氏を見ながら)言っちゃってよかったんだっけ?(笑)」とのサプライズ発言が飛び出す。これには一瞬凍りついた三宅氏だったが、司会から突っ込みを受けると「そういうことです。もう言っちゃいましたからね」と、半ば諦めたように答えていた。三宅氏の様子を見てか、「とりあえず次回作『ドラゴンクエストX』の開発もスタートしていますとだけ」と、お茶を濁そうとした堀井氏だったが、時すでに遅し。現段階ではWii向けに開発が進めれていることは間違いないようなので、Wiiユーザーは続報を楽しみに待っていてほしい。


photo 岩田聡氏

 堀井氏と三宅氏がステージから去った後には、ゲストとして会場に来ていた任天堂 取締役社長の岩田聡氏が登壇。「ニンテンドーDS向けのドラゴンクエストIXがほぼ完成したこと、発売日が正式に決まったこと、そして次回作のドラゴンクエストXについても、Wii向けに開発を進めてくださっていることを、大変うれしく思っています。大変面白く仕上がっているようで、私自身も発売が楽しみです」とあいさつした。

 続けて岩田氏は、ニンテンドーDS市場が今年前半、あまり調子が良くなかったことに触れ、「ドラゴンクエストIXのスタッフの皆さんには、少し気をもませてしまったのではないかと反省しています。しかし幸いにも、夏商戦以降にニンテンドーDSの市場は元気を取り戻しており、ニンテンドーDSiの発売以降は、昨年を上回る勢いで推移しています。私たちハードメーカーがソフトメーカーさんと一緒に仕事をしていくうえで、最も重要視しているのは勢いのある市場を作り、維持していくこと。ドラゴンクエストIXには、勢いの良い状態で発売を迎えてもらえるようにしたい」と話した。

 また、岩田氏は欧米のゲーム市場が活気づいていることにも言及。ニンテンドーDS本体でいえば、欧米の累計販売数は、日本の累計販売数の2倍以上になっているとし、「ドラゴンクエストIXとともに、日本のゲーム市場をより活気づけたいと考えています、欧米の市場に負けない、活気ある市場を日本で作りたい。また、日本のゲーム文化を代表するソフトであるドラゴンクエストの魅力を知る人が、世界でひとりでも多く増えてほしいとも思っています。ドラゴンクエストシリーズを海外でより普及させるために、スクウェア・エニックスとしっかりとタッグを組んでいきたい」と、欧米に押され気味な日本のゲーム市場を活性化すべく、国内外でドラゴンクエストをサポートしていく考えがあることを示した。


photo 和田洋一氏

 発表会の最後に登場したスクウェア・エニックス 代表取締役社長の和田洋一氏は、「ドラゴンクエストIX、発売日決定です。ユーザーの皆さま、大変お待たせいたしました。楽しみにしていてください。私も会社の代表として、どれだけこの日を待ち望んでいたことか……あぁ良かったという気持ちでいっぱいです(笑)」とあいさつ。

 続けて「ドラゴンクエストシリーズは、心の底から安心して楽しんでいただけるタイトル。今作でもそれは変わっていません。昔はゲームをプレイしていたけど、最近は時間がなくてできないとか、今のゲームにはついていけないと考えている方は、ぜひ触ってみてください。それからRPGは『ポケットモンスター』しかプレイしたことがないという子どももいると聞きますが、ポケットモンスターよりも面白いかもしれません。(岩田氏のほうを向きつつ)他意はないですよ(笑)。安心して触れていただきたいというのが、今回のドラゴンクエストIXです。皆さまを決して裏切ることのないゲームだと思っています。ご期待ください」と、自信を持って世に送り出せるタイトルであることを強調した。


photophoto ドラゴンクエスト モンスターバトルロードIIは試遊台が設置されていたものの、ドラゴンクエストIXの試遊機はなし。その穴埋めというわけではないだろうが、NPCキャラクターの衣装に身を包んだお姉さんがいた

photophotophoto 会場内には、HORIから発売予定の「ドラゴンクエストスライムスピーカースタンド」や「ドラゴンクエストIX プロテクトケース」などの、ドラゴンクエスト関連アイテムも展示されていた

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