人はこれを、監禁と呼びます 幼女と暮らす女子高生「ハッピーシュガーライフ」松坂さとうの純愛:あのキャラに花束を
愛のためだったら、なんだってできるよ?
幸せになりたい。甘い気持ちになりたい。
仮に大勢にモテたとしても、きっと心は満ち足りない。
マンガ「ハッピーシュガーライフ」(→試し読みページ)の主人公の少女松坂さとうは、一緒にいて幸せになれる、大切な存在を見つけました。
これは、愛の物語。
愛を求め続けてたどり着いた
松坂さとうは、いろいろな男の間をフラフラする生活を送っていました。周囲からは「尻軽で男とっかえひっかえ」「頼んだらヤらしてくれるいー女」と呼ばれています。悪口ではなく本当のこと。友人と男遊びを繰り返していました。
ところが彼女は男との交遊を、一切やめます。心に決めた人ができたからです。すっかり一途になり、その人のために、がんばって仕事をはじめます。
めでたい! いやあよかったぜひ幸せになってほしい。相手はこの人です。
一緒に暮らしているのは、彼女が見つけてきた女の子、神戸しおちゃん。純粋でよく笑う、まだ物事を何も知らない幼女です。
神戸しおちゃんと過ごす時間は、松坂さとうにとって至福の時間でした。今まで乾いていた心を、男とつながっても得られなかったものを、満たしてくれました。
「きっとこのキラキラしている感情が 愛とよばれるものなのね」今までフラフラと男の間をうろついていた彼女が、はじめて感じた気持ち。彼女と生きていくために働いてお金を手に入れよう。いいものを買ってあげよう。頑張ろう!
何も知らない子
神戸しおと松坂さとうの住む部屋にはテレビがありますが、映りません。松坂さとうが外出する時、神戸しおは「外は危険なものが沢山あるから しおちゃんは絶対出ちゃダメ」と言われて、その言いつけを笑顔で守っています。窓も開けてはいけません。危ないからね。
神戸しおは「さとちゃんの言うこと 全部正しいもんね」と信じ、目と目を合わせて微笑みます。2人は幸せでいっぱい。
ただし人はこれを、監禁と呼びます。
彼女の笑顔を、自分の幸せを、失う訳にはいかない。そのためならなんだってする。
行き止まりしかない、ハッピーシュガーライフ
幸せを探した結果、思いっきり道を踏み外した松坂さとう。幼女をさらってくるのがいいわけがない。なのにフワフワと少女漫画タッチで描かれた、神戸しおの満面の笑顔を見ると、これはこれで幸せなんじゃないかと勘違いしてしまう。いやいや、だめだよ、しおちゃんは状況を分かってないだけだ。
作中では他のキャラたちの歪んだ愛が対比になっているため、松坂さとうの行動が一見正しくすら見えてしまう。いじめ、ストーキング、レイプ、淫行条例違反。自分の満足のために相手を傷つける人間ばかり。それに対して松坂さとうの愛は、相手に嫌な思いをさせていない、見返りを求めない、という意味では純粋。
ハッピーエンドになる気配はない。彼女たちの住んでいる家ってなんなの? 神戸しおはどこから来たの? 松坂さとうの親はどこにいるの? ちょっとした疑問で、何もかもガラガラと崩れます。
神戸しおちゃんは、部屋で自由に過ごすことができる「軟禁」状態。(ちなみに日本では「軟禁」は法律用語ではないので、「監禁」と同一扱いです)。ただし「閉じ込められている」という意識が神戸しおちゃんにはない。双方が合意の上だから、幸せで甘い生活が成立してしまった。
松坂さとうも分かっているはず。彼女には、この状況を守り続けるしか、選択肢がない。
裏表紙に書かれた文字。「騙しても、犯しても、奪っても、殺しても、いいと思うの」。よくないよ。でも彼女が騙して犯して奪って殺していく様が、もっと見たい。
2人の生活は砂糖のように甘くて、砂糖のように脆い。
(たまごまご)
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