小田原の老舗駅弁屋さんが、新作“湘南鶏”の駅弁に込めた思いとは?:小田原「湘南鶏 わっぱめし」(1300円)
NHK大河ドラマの舞台になると、その地にしばしば名物駅弁が生まれます。2022年の注目、神奈川・鎌倉・静岡エリアに登場する期待の新作駅弁、早速いただきましょう!
【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
ひとたび大河ドラマの舞台となると、しばしばゆかりの駅弁が生まれます。なかには、仙台の「独眼竜政宗弁当」や静岡の「大御所弁当」、金沢の「利家御膳」などのように、ロングセラーとなって、私たちの旅の1ページを彩る存在となっている駅弁もあります。その意味では、令和4(2022)年は神奈川・静岡エリアの駅弁が気になります。そこで、今年ならではのパッケージに包まれた新作に注目しました。
桜咲く石橋山古戦場跡をトンネルで貫いてきた、特急「踊り子」号が伊豆を目指します。石橋山合戦は、治承4(1180)年、源頼朝が挙兵したものの数に勝る平氏の前に惨敗し、真鶴から安房へ逃れた戦い。心機一転、再び立ち上がって平氏打倒を果たしたわけです。「踊り子」もグリーンストライプの車両から、伊豆らしいペニンシュラブルーの車両に入れ替わって1年あまり。こちらもすっかりイメージチェンジしました。
「踊り子」号が走る、相模・伊豆のエリアは、大河ドラマで注目されている源頼朝と北条氏ゆかりの地です。この春、小田原駅弁・東華軒から登場した新作「湘南鶏 わっぱめし」(1300円)には、鎌倉観光協会がデザインした“鎌倉 北条義時〜13人の重臣〜”のイラストが使用されていて、いまの時期ならではのパッケージ。東華軒によると、“湘南鶏”を新たなご当地ブランドとして盛り上げたいという思いを込め、新作を開発したと言います。
【おしながき】
- 茶飯 炒り玉子 桜でんぶ
- 湘南鶏の照り焼き(むね・もも)
- 湘南鶏そぼろ
- 煮物(椎茸、筍、人参ほか)
- 小田原蒲鉾(富士山)
- 小田原豆竹輪の磯辺揚げ
- 蓮根金ぴら
小田原市内にあるOSADA FARMでオリジナルの飼料により育てられた「湘南チキン」を使って作られている「湘南鶏わっぱめし」。秘伝のたれで焼き上げられた鶏の照り焼きは、むねとももの2つの味が楽しめます。また、東華軒と言えば鶏そぼろが名物の1つですが、こちらの駅弁の鶏そぼろは、湘南チキンを使ってこの駅弁のために開発された一品だそう。富士山が描かれた小田原蒲鉾も入って、見た目も華やかな駅弁が楽しめます。
運行開始から30年を迎えた東海道新幹線「のぞみ」号が、小田原の郊外・石橋地区を駆け抜けていきます。30年という歳月を鎌倉時代で置き換えると、源頼朝が征夷大将軍に任じられた1192年からさまざまな権力闘争を経て、1221年の承久の乱を抑え、武家政権としての幕府が安定していく時期と重なります。いまも昔も「30年」の間には、さまざまな物事が大きく変わっているものですね。
(初出:2022年4月11日)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
おすすめ記事
関連リンク
Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.
-
「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
-
川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
-
中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
-
大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
-
「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
-
猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
-
なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
-
大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
-
「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
-
「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた