■素晴しい「FF」のゲーム音楽は国境を越えた!
■2004年5月11日更新
5月10日(現地時間),数々のサプライズが発表されたスクウェア・エニックスのブリーフィングの興奮冷めやらぬまま,海外初のファイナルファンタジーのクラシックコンサート「Dear Friends: Music from Final Fantasy」が米国で開催された。
場所はブリーフィングに引き続いてウォルトディズニーミュージックホール。去年建造されたばかりのロサンゼルス・ダウンタウンの新名所だ。
演奏はこのホールを拠点とするロサンゼルスフィルハーモニー交響楽団,今回の指揮者は世界を股にかけて活躍するMiguel Harth-Bedoya氏とゲーム音楽のコンサートとしてはかつてない規模。月曜午後という変則的な日程ながら,チケットは3日でソールドアウト。
ツール・デ・ジャポンなどの国内コンサートでは司会を務めた植松氏,今回は客席から演奏を見つめる……のだが,彼が入場するたびに観客席はスタンディングオベーション! そんな植松氏の代わりに司会を務めたのは北米版FFXシリーズのティーダ役でお馴染のJames Arnold Taylor氏。
彼のジョーク交じりの紹介にのせ,FFシリーズの名曲がオーケストラ演奏された。上部に設置されたモニターでは,ゲームのムービーや演奏者の表情がライブ上映されていた。FFI-IIIメドレーではチョコボのテーマに感極まって演奏中に拍手するといった珍事も。
全演奏が終わり,アンコール……とそのとき,植松氏が壇上に! そしてなんと! FFシリーズのイラストレーターである天野喜孝氏とFFシリーズの産みの親である坂口博信氏と一緒に!
天野氏は「植松氏の曲はゲームを通じて初めて触れるクラシックのようなもの」と称し,坂口氏は「FFは私の子供のようなもの。植松氏の曲は子供が最初に言う言葉のようなもの。二人には子供に言葉(植松氏の曲)と表情(天野氏のイラスト)を与えてもらった」と語った。
最後に植松氏は「われわれは人々を楽しませるために曲,ゲーム,映画,絵を創っている。これらが国境や人種などを超え世界中の人々に愛されているのは非常にうれしい」と語った。その後,アンコールは生演奏・生コーラスによるFFVII・片翼の天使で締めた。
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