■「ゲームを変えるのはXboxLive」MSの戦略発表!
■2004年5月11日更新
続々とオンラインに関する情報を発信したマイクロソフトブリーフィング。
中でも今年は登壇したJアラード氏,ピーター・ムーア氏,ロビー・バック氏のトップが口をそろえていたのが「継続的に革新を提供し,定期的に新しいフィーチャーを提供するのはXboxLiveである」ということだった。
Jアラード氏が発表したのは,これから再び新しいコミュニケーションツールになり得るであろうXboxLiveの新機能についてだ。
新たに追加される機能は,ゲーマーのクイックビューのようなものの新機能で,既出の通り,テレビモニタを通して複数人でボイスチャットが楽しめる機能や,音声データのやり取り。
同時にフレンドリーリストに登録している友人が,接続中であれば,相手が今どういったゲームで遊んでいるのか,といった状況などが確認できたりする機能についてだ。
これは例えば,先日発表された「XboxLiveアーケード」「XSN Sports」などがより一層楽しめることになるだろう。なお,海外での「XboxLiveアーケード」ではナムコやアタリといったサードパーティも多数参加している点も見逃せない。
併せて先日のGDCにて公開した,開発ツール,XNAがゲーム上でのコミュニケーションレベルを飛躍的に高めるとし,またあわせてそのXNAの素晴らしさをデモにて公開した。またXNAは将来のゲーム開発に力を吹き込む新ソフトウェアだとし,例えばMMORPG「Vanguard: Saga of Heroes」のプレイ中,モバイル機器やMSN Messenger,携帯電話などにて常に状況を確認したり,オンラインの友人に知らせることも可能になるという。
次に登壇したピーター・ムーア氏は,XboxLive対応のソフトラインナップを一挙に公開。そのラインアップには,日本ユーザー注目の「OUTRUN2」も入っていたが,現時点ではどうやら海外のみの発売だそうだ。
そんな中,ムーア氏はたくさん出てくるコンテンツの中で,特に注目してほしいタイトルに,「HALO2」「ForzaMotorsport」「Jade Empire」であるとした。
最後にロビー・バック氏が登場。バック氏は,図を元に,XboxLiveは北米での大手プロバイダー・AOLなどと比べても,わずか半分の期間で100万ユーザーを獲得していると胸をはる。
バック氏は,「Xboxはコンソールビジネスにラウンチングされて2年で,さまざまなサポーターがついてくれ,今ではハードが世界で1400万台の大台にのった。われわれはXboxLiveという革新的なサービスを提供すると断言し,それを実行し,実現してきた」とコメント。
「今では強力なパブリッシャーによる,強力なタイトルで記録を作ってきている。今年は4年目に突入するが,成功を継続させ,さらにユーザー数を獲得するためにもXboxLiveのサービスを定期的に拡張し続け,同時に積極的に『ゲーム』を変えていかなくてはいけない」とも語った。
そのためにはソフトウェアを通して,ハードウェアの回転を行い,強力なパブリッシャーたちと,次なる世代へ進んでいくという。「次のソフトウェアを通してオンラインゲーミングサービスというものを構築し,継続的に革新,フィーチャーを提供し,新しい収入源をパートナーに作り出していかなくてはいけない。そのためにも常に努力と継続が必要だ」(バック氏)。
ここでバック氏は「今家庭の浸透率は米国では35%,これをいかにして50%・70%に増やしていくかが課題。これらを実現するにあたっては,コンテンツを充実して,クリエティブなアイディアを出していかなくてはいけないだろう。それから一緒にビジネスモデルというものを作るために一緒にやっていくことも重要だ」とし,アジア,東ヨーロッパ,ラテンアメリカなどでも今後はXboxLiveを行う予定だと発表した。
そしてその中核にあるのは,XboxLiveであり,これをを浸透させ,社会的にコミュニティゲームの体験ができるようにすることが必須だとする。
そのためにも,今回はEAスポーツのラインアップにはもちろん,「Burnout 3」「TimeSplitters Future Perfect」,そしてPCで好評の「Battlefield」などなど,ゲームユーザーライクなタイトル,計15タイトルも数カ月内にXbox Liveでプレイできるようになることを明らかにした。
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……そして,そのオチに,そのXboxLiveに対する心意気として,面白いVTRを放送してくれたので,ちょっと紹介しよう。
内容はこうだ。バック氏,アラード氏をはじめ,Xboxのトップを担う実際のXbox首脳陣が出演し,Xbox拡大のための苦悩と成功をコミカルに描くというもの。
PS2首脳陣役(これはもちろん別人)に,「KENさん」という人を配置している手に入れようで,さすがアメリカ,こういうセンスは日本人にはマネできないっ!!(笑)
ストーリーの冒頭は,某クライアントからXbox首脳陣とPS2首脳陣に,だれもが体験したことのないオンラインのサービスを考えてほしいという目標が与えられる。このコンペに勝利すれば,クライアントとの契約が交わせるということだ。
Xbox・PS2首脳陣は,「どんなオンラインゲームが楽しみたいか」をゲーマーに直に聞き回るわけだが,ここでは当然Xbox首脳陣にスポットが当てられ,「XboxLIVE」サービスパックを発売して回るワケだ。
時折,ジョークもはさみながらも,ユーザーも100万人を達成し,クライアントに報告。
それに対し,PS2首脳陣はスタンドアローンのゲームでは圧倒的に勝利し,さらにネットワークアダプタも発売したと返答する。が,当然,クライアントが指名するのはオンライン戦略で勝利したXbox陣営。PS2陣営を部屋から追い出さす……というオチがついて,VTRが終了。
……果たして実際のゲーム市場は???
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