既に発表されているナムコの3Dアクション，「デス バイ ディグリーズ」。本作は「鉄拳」シリーズのニーナが主人公となるアクションゲームだ。

　E3会場ではこの作品がいち早く体験できたので，早速プレイ！　そこで分かった事実をお届けするぞ。当日プレイできたのは，ニーナが監禁された豪華客船・アンフィトリテ号内を舞台にした部分。

　SEXY水着で颯爽と登場した場面から始まり，チュートリアル，ADVパート→戦闘パートといった感じで物語が進んでいく。画面は非常に美麗で，キャラクターも大きく見やすいのが好印象。カメラアングルもころころ切り替わることはないので，多数の相手との乱戦がストレスなく遊べるところも見逃せない。まさにナムコらしい丁寧なつくり。

　注目のアクションに関しては，攻撃はすべて右のアナログスティック，行動はすべて左のアナログスティックに対応したわけだが，これに関しては思った以上にニーナを好き勝手に操ることができたのでとても嬉しい限りだ。

　これは，「TEKKENN FORCE」（ここ最近の「鉄拳」作品に入っているスクロール型のアクションゲーム。敵は前後左右から襲ってくるものの，キャラクターはデジタルな上下左右にしか行動ができなかったのだ。とはいえオマケにしてはかなりよくできている）を，プレイした人が感じた不満点が，アナログスティックによって解消されているのだ。

　自由なスペース移動や，アバウトな軌道上にいる敵へのスムーズな攻撃。これができるようになっただけでもかなり気持ちよく，また新たな仕様のフィールドアクションの誕生と見てもいいのかもしれない。

　そしてニーナが繰り出す攻撃方法は剣，二丁拳銃，打撃，投げなどがあるわけだが，こちらはリアルタイムでコントールキーの左右で変更。「L1」を押すことによってすぐさま武器攻撃へと移行できる点も，緊張感がそがれることのない仕様として評価したい部分だ。

　とはいえ，やっぱりユーザーが気にしている部分は，ニーナが繰り出す攻撃方法や技がちゃんと「鉄拳」シリーズで味わえるよな爽快感が体感できるのか？　という部分だろう。それに関しては，心配ご無用。攻撃方法はアナログスティックになったとはいえ，連続攻撃はもちろん，「R1」ボタン＋アナログスティックによる各種投げ技，そして「内部破壊」で繰り出せる双掌破などなど，多彩にして爽快！

　中でも，「内部破壊」はとにかくかっこよくて笑いがでるほどに面白い。これを発動すると，ビハインドビューに切りかわり，周囲はスローモーションに。その間に標的をキャッチし，X線を通したかのような標的に対して，アナログスティックで攻撃部位をピンポイントで決める。

　その後，すかさず必殺技が炸裂！　という一連の流れになるわけだが，カメラアングル，モーションすべてにおいてド派手で，まるでヒーローものの必殺シーンを見てるかのような感覚が味わえるのだ。

　さらに，武器を使った攻撃バリエーションは豊富にあり，使用する武器が異なるたびに，また違ったモーションや，アクションが味わえる点も，スタッフが本作に対する意気込みと作りこみが感じ取れる部分だ。

　そういった多種多様なアクションシーンを持ちつつも，物語性を打ち出すためのADVパートもしっかりできており，途中途中にはさまれるミニゲームタイプのゲーム，（今回遊べたのはスナイパーライフルを駆使した射撃部分）もよくできているなと関心させられる内容だった。

　そんなE3バージョンを遊んだ感想としては，全体的に敵が多く，難易度が少々高いように感じた。これは攻撃方法をうまく操れるようになるまでは苦戦は必至かもしれない。また，アナログスティックで自由にあらゆる方向に攻撃が繰り出せるため，こちらもそれなりの慣れが必要かも。

　とはいえ，自由に行動し，華麗に技を決められるようになれば，これまたステキなニーナの一面が自分の手によって演出させられるのだから，ニーナファン，ならびに打撃系アクションゲームが好きな人にとっては，やる価値あり！　とプッシュしたい作品だ。

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