12月3日に発売日が決定した「GT4」。発売日のほかにも，新コースや新モードなど続々と詳細が明らかになってきた。注目の新モード“Bスペック＝ディレクターモード”について解説する。

“Bスペック＝ディレクターモード”とは，“プレイヤーがクルマを運転しない”という斬新なモード。レース開始時点からリプレイ視点＝TV中継視点でゲームが進行する。プレイヤーは，レースチームの監督のようにクルマに指示を与え，ディレクションしていくことになる。

　この“Bスペック＝ディレクターモード”は，用意されているすべてのレースで選択することが可能となっているため，人によっては，一度もクルマを運転することがなくレースをクリアすることもできるという。

「GT」シリーズのプロデューサー・山内一典氏によると，「通常のGTモードは，クルマをシミュレートすることに興味を持ってくれているコアユーザーのため。だが，クルマを好きな人にもいろいろなタイプがあって，デザインが好きだとか走っている姿が好きという人も多いと思う。そういう人でも『GT』を楽しんでほしい，そう考えた結果生まれたモード」だと説明する。

　また，『「リプレイを見る喜び』というものを最初に確立したのも『GT』だから，リプレイ視点だけで楽しむ『GT』を作ったら……という発想も元となっている」（山内氏）という。

　予期せぬ新モードの発表とあって取材陣の間に一瞬どよめきが起こったが，“クルマを運転しないモード”という斬新なコンセプトにみんな興味津々！　身を乗り出してじ〜っくりスクリーンを眺めていた人が大勢いた。

　これまでに上手に運転できなかったユーザーでも，きちんとセッティングを決めたクルマを使用し，自分のディレクション次第でレースの駆け引きや楽しさが満喫できる新モードの登場は，プレイヤーの裾野を広げるはず。TGS会場で早速体験できるので，来場した際にはぜひ一度その感触を確かめてみよう!!

　そのほか本日公開された新コースもご紹介！
●鈴鹿サーキット　フルコース
●ツインリンクもてぎ　フルコース
●ツインリンクもてぎ　オーバルトラック
●エル・カピタン　世界中のロッククライマーが集うと言われるアメリカ・ヨセミテにそびえる山の名前で，ヨセミテの大自然を舞台としたコース。
●シアーズポイント・レースウェイ　サンフランシスコにほど近い，ソノマ郡に位置するシアーズ・ポイント・サーキットは，カリフォルニア州のコースとしてラグナ・セカと人気を二分するほどの名コース。コースレイアウトは低中速テクニカルで，そこに集まるクルマたちのカルチャーも含めて北米の筑波サーキットとともいええるサーキット。