■「ツキヨニサラバ」を村山氏&皆川氏が語る!
■2004年9月26日更新
本日(9月26日),「東京ゲームショウ」タイトーブースにて,2004年冬発売予定の「ツキヨニサラバ」のスペシャルステージが行われた。
「ツキヨニサラバ」は,「幻想水滸伝」シリーズを手がけてきた村山吉隆氏がプロデュースすることで話題の新作。
コナミを退職したあとにブルームーンスタジオを設立,3年の充電期間を経て制作が開始された作品だ。
ステージでは,同作にアリス役として参加する榎本温子さんとともに村山氏自らがステージに登場,3年の充電期間に考えたことなどを交えながら「ツキヨニサラバ」を紹介した。早速,その模様をお伝えしよう。
■フリーになって3年……「ツキヨニサラバ」には豪華メンバーが参加!
村山氏がフリーになったのは3年前。「10年間,夏休みもなくコナミに在籍していましたが(笑),半分ぐらいから『もうちょっと違う形でゲーム制作に関わりたい』という気持ちが強くなってきました。
いろいろ考えた末,コナミさんと話をする機会をいただき,フリーになることにしました」と当時の想い出を語る。
退職後半年間は「ほかの業界のクリエイターさんと飲み会とかを繰り返していた……(笑)」という。
「横のつきあいが増えて,今回の企画ができました。とにかく“かっこよさ”を追求したくて,メンバーを集めました」という。
そのメンバーとは,キャラクターデザインに「スプリガン」「ARMS」の皆川亮二氏,音楽に「クロノ・トリガー」「ゼノギアス」の光田康典氏,「幻想水滸伝」「幻想水滸伝II」の東野美紀氏。ご存じの通り各方面で実力を発揮している人気アーティストばかりとなっている。
■「ツキヨニサラバ」音楽はロック調のJAZZ――光田康典氏
本日TGSの会場で公開された「ツキヨニサラバ」のオープニング映像で,印象に残るのがその音楽。「ルパンIII世」を思わせるビートが早く,ベースが効いたかなりカッコいいJAZZが,オープニングの映像をさらにクールなものに仕上げていた。
村山氏によると,「ツキヨニサラバ」で流れるのはほぼすべてがJAZZ。ビートが効いたものからメロウなものまで,光田氏が作曲した“ロック調のJAZZ”が全体を彩ることになるという。
当日,残念ながら光田氏が姿を見せることはできなかったが,流されたビデオメッセージの中で「ハードボイルドのカッコ良さ」を表現しようというコンセプトで制作されているということが明らかにされていた。
■皆川氏お気に入りの「ツキヨニサラバ」キャラは?
その「ツキヨニサラバ」で現在判明している主要キャラクターは,5キャラだ。
具体的には2丁拳銃を操るクロウ,モーゼルを操る女の子・アリス,クロウのライバルでさるジューダス,格闘のみで戦うドラゴン,銃に特化した女戦士・ポリス。
その中で一番お気に入りのキャラは“無骨なイメージ”が気に入っているジューダスだそう。
いつもは漫画を描いている皆川氏だが,今回自分のキャラが立体になることについて「変な感じ(笑)」と不思議そうな様子。「リアルな“人”になっていてすごく面白い」とその感想を話してくれた。
ちなみに,皆川氏は“幻想水滸伝好き”。村山氏からオファーが来たときは「ビックリしました」というぞ。
■時間を止めて銃弾を避ける動作が「ツキヨニサラバ」魅力!?
TGSの会場では,開発中のβ版が出展されていた。このβ版では,クロウとドラゴンの2人を試すことができたが,両方に共通するのは,時間を止める能力を持っているのが特徴だ。
体験できたバージョンでは,敵が現れたら△ボタンを押し,時間をスローモーションにすることがまず必要。その後素早くL1ボタンでロックオン,敵を殲滅することになる。
スローモーションになると敵の銃弾の軌跡が見えるようになる。
ゲームではその銃弾をいかに避け,そして銃を撃ち込むか(ドラゴンなら懐に入ってダメージを与えるか)が醍醐味となるよう。
キャラクターによって攻略方法の違いが楽しめるのもウリだろう。
村山氏よると,TGSに出展したバージョンはかなり難しめのもので,製品版ではVery Hard〜NORMAL〜Very Easyまで5段階のゲームモードが用意される予定だという。
最後に「現在命を削って制作しています。ストーリーも笑いあり,涙ありで制作していますので,ぜひ期待して下さい」とファンにメッセージを送ってくれた村山氏。
3年の沈黙を破って発表した「ツキヨニサラバ」,これからの続報にも期待したいところだ。
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