■米合衆国大統領が正義のために戦う「メタルウルフ」
■2004年9月24日更新
戦場を舞う特殊装甲(パワードスーツ),乱れ飛ぶ弾丸と爆煙。とにかくなんでもブチ壊せる破壊によるカタルシス,コンボシステムによる点数稼ぎのおもしろさ,100種類以上ある武器を使いこなす楽しさを持つ正統派メカアクション……それがTGSのMSブースでプレゼンテーションがおこなわれたフロムソフトが贈る「メタルウルフカオス」だ。
フロムらしい演出,メカデザインに往年のフロムファンである記者もちょっとだけ,MSブースにて開始されるプレゼンテーションに期待していた。
MSブースの試遊台や映像からもその凄さが伝わるハードなロボットアクションではあるが,その期待はイベントでの司会者のストーリー紹介により一転。記者の脳内に"?"マークがつく。なんとプレイヤーが操るパワードスーツには,第47代アメリカ大統領が乗っているというのだ。なんとなく釈然としないまま,本ソフトのプロデューサーであるフロム・ソフトウェアの竹内氏が登場したぞ。
まずは,ゲームの背景紹介をプレゼンする竹内氏。相対する敵は合衆国軍であり,そのボスというのは副大統領だという。なぜ,大統領の補佐役である副大統領と戦うことになったかというと,裏設定としてどうやら彼らは「いろいろな戦争で功績を争ったライバルで,実は副大統領という立場にありながら,大統領に対する思いが爆発してクーデターを興してしまったんですね。」(竹内氏)……「普通に選挙に勝てばいいじゃん」という司会者の突っ込みはごもっとも(笑)。
いかにもX-boxらしい設定とは思いつつも,納得できずにいるままプレゼンテーションは続く。「そして,ホワイトハウスに追い詰められた大統領は,こんなこともあろうかと開発されていたぱワードスーツで,合衆国を救うべく出陣するわけです」(竹内氏)……「マイクロソフトってアメリカの会社ですよね?」と司会者が疑問を投げかけつつも,竹内氏は意に介せず。イイノリだ。
プレゼンは続く。X-box LIVE対応のスコアランキングなど,ゲーム解説が続きデモプレイ開始。ゲーム最初の場面からスタートするが,当然追い詰められた場所はホワイトハウスなわけで,くるっと振り向くと見慣れた建物が……「怒られませんか?」という司会者の心配を再びよそに「リアルに再現されているでしょ?」とにこやかな竹内氏。
そのあとは,脱出(戦略的撤退)をするため,なぜか地下に用意された施設へと進む。パワードスーツの攻撃とアクションにより破壊されていくホワイトハウス地下施設。「いいんですか? なんかいろいろ壊れてますが……」(司会者)「これは敵の戦力を削ぐために涙を流しながら戦っているんですよ。」(竹内氏)と軽快な会話のキャッチボールを飛ばしながら突っ走る。
そして,その先に現れたのは大統領専用機,なんとホワイトハウスの地下に専用機が! 群がるアメリカ軍歩兵,なぎ倒す主人公(←繰り返します。主人公はアメリカ大統領です)。ワシントンモニュメントの前,リンカーン広場が割れて専用機が飛び立つ……「マ○ジンガーZじゃん!」(司会者)。そして専用機はアメリカ西海岸へ飛び立ち,新たな戦いが繰り広げられる,らしぃ。
そろそろ本作のノリに慣れてきた観客の笑いを受け,予約特典の紹介へ。予約すると本作のサントラCD「THE PRESIDENT SPRITS」がつくという(数量限定)。「直訳すると大統領魂!」(司会者)……もはやなにもいうまい。これは,フロム・ソフトウェアのHPにて募集する,ユーザーからのリクエストによって収録内容が決まるという。
ただし,その締め切りはアメリカ大統領選挙の投票日……「もう1つの大統領選も楽しみにしていてください。」竹内氏。どうやら選挙の開票と一緒にやろうという腹づもりなのだが,ここまで徹底しているとアッパレだ。そして,ソフト発売時には,東京マルイの協力により,ゲーム中に登場する武器と同じエアガンが当たるキャンペーンを実施することも発表された。
ある意味,イベント司会者が強調していた「ほかのハードではできないソフト」であることは間違いない,アメリカンテイスト暴発(?)の本作。12月の発売を期待して待て!
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