「トロピカル〜ジュ!プリキュア」前半戦を振り返る 人気になった意外なキャラクターたち:サラリーマン、プリキュアを語る(1/2 ページ)
「トロピカル〜ジュ!プリキュア」、生徒会長や桜川先生などのサブキャラクターもとても魅力的なのです。
「トロピカル〜ジュ!プリキュア」、楽しんでいますか?
2021年2月に始まった「トロピカル〜ジュ!プリキュア」、放送開始から6カ月がたち、早くも折り返し地点を迎えています。前半戦はとにかく明るく、楽しく、見ていて元気になる作品となりましたよね。
今回は「トロピカル〜ジュ!プリキュア」の前半戦で何が描かれたのか、そして意外にも(?)ファンの間で人気となった「あるキャラクターたち」について見ていきたいと思います。
kasumi プロフィール
プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。
- これまでのプリキュア連載一覧
トロピカル〜ジュ!プリキュア
2020年2月28日に放送が開始した、プリキュアシリーズ第18作目「トロピカル〜ジュ!プリキュア」(以降トロプリ)。
「海」と「コスメ」をモチーフとして「今、一番大事なことをやろう!」がテーマとなっています。作風は、とにかく明るく元気。日曜日の朝、難しいことを考えずに頭を空っぽにして楽しめるのが良いですよね。
元気いっぱいな夏海まなつ(キュアサマー)、かわいいものとコスメが大好きな涼村さんご(キュアコーラル)、本が好きでもの静かな一之瀬みのり(キュアパパイア)、正義感が強いお姉さんの滝沢あすか(キュアフラミンゴ)、自信家な人魚のローラの5人がメインキャラとして登場し、元気いっぱいに動き回ります。
生徒会長などのサブキャラクターもよく描かれ、絵作り的にも、海の青、空の青、トロピカルカラーに太陽の光など全体を通じて南国風の明るさとなっています。
そして「明るく楽しい」だけではなく、1話1話、子ども向けアニメとして、しっかりと話が作りこまれていているのも特徴で、ほっこり温かい話やちょっと感動するお話も多数あるのです。
この「明るくて、しっかりと作りこまれた作風」がまだまだ新型コロナ禍が続く中、テレビの前の子どもたちに元気を与えているのだと思います。
まなつとローラの物語
トロプリの前半戦では夏海まなつ(キュアサマー)と、人魚のローラの物語を縦軸にストーリーが展開しました。
人間の世界に来たときは自信家だった人魚のローラが、まなつたち人間と触れ合ううち、次第に「人間の姿になって、みんなと過ごしたい」と思うようになっていく過程が丁寧に描かれました。
ただ、そこに「望みをかなえるためには、別の何かを失わなければならない」という命題が提示され、プリキュアファンの間では「人魚のローラが人間の姿になるためには、大切なもの(故郷? 人魚の姿?)を捨てなければならないのか?」と臆測を呼びました。
しかし! なんてことはありませんでした。
その心配は杞憂(きゆう)に終わり、ローラは代償を払うことなくキュアラメールに変身、人間の姿になることができたのです(しかも人魚の姿にも簡単に戻れます)。
この展開に、トロプリの東映アニメーションプロデューサーの村瀬空亜季さんはアニメ誌のインタビューでこう語っています。
「人魚にぴったりの夏場に、人魚のプリキュア登場!」しか頭になかったですね(笑)。
それにローラにとっては人魚が一番のアイデンティティなので、それをなくしてしまうのも違うだろうと。人魚をやめずにプリキュアになってほしいと思いました。
(引用:『アニメージュ』(2021年09月号、徳間書店、P60)
「人魚をやめずにプリキュアになってほしかったから!」という、トロプリらしい明るい理由で、何の制約もなくローラが人間になったことが明かされています。そう、トロプリは難しく考えてはいけないのです。あくまで楽しく、明るく。そんな作風です。
ただ、そんな明るい作風の中にも、子どもたちに向けたしっかりとした思いもあるようです。
このローラの物語は「他力本願」から「自己解決への変化」であることも語られています。
ローラの大きな成長として分かりやすく置いていたのが、『「他力本願」から「自分で解決」への変化』なんです。
初めは「あなた、プリキュアになりなさいよ」と自分の夢のためにプリキュアをやってくれる人、いわば自分の道具となる存在を探していたんです。ちょっと相手任せでしたよね。
ところが、まなつたちと触れ合うことで「自分がみんなを守る」「自分でプリキュアになる」という姿勢に変わっていったんです。
(引用:『アニメージュ』(2021年09月号、徳間書店、P60、61)
この「自分の力で道を切り開いていく」というスタイルはトロプリの作風の特徴となっています。
「今、一番大事なことをやろう!」とは、まずは自分の力で何とかすることで、決して判断を相手任せにすることではないことを子どもたちに伝えているのです。
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