プリキュアファンが集うカフェバー「gimmick」に潜入してきた 店長が語る「子どもファースト」のプリキュア愛:サラリーマン、プリキュアを語る(1/2 ページ)
プリキュア愛あふれるステキなお店でした。
新宿区歌舞伎町の一角にプリキュアファンが集うカフェバーがあります。店の名は「gimmick(ギミック)」(@gimmick_kabuki)。
おしゃれな外観から、店内に一歩足を踏み入れるとそこは異世界。
カウンター4席、テーブル席3席の店内にはプリキュアのフィギュア、変身おもちゃ、書籍、ポスターなどのグッズが各所に飾られ、われわれを迎え入れてくれます(※個人が運営している飲食店であり、公式とは一切関係ありません)。
芸能界屈指のプリキュアファンでもある「FUJIWARA」原西孝幸さんのYouTube動画でも紹介された、このお店。なぜ日本有数の繁華街、歌舞伎町で「プリキュア」を扱うカフェバーを開こうと思ったのか? どんな思いでお店を経営しているのか? 店長の音尾さん(52歳)にお話を聞いてみました。
kasumi プロフィール
プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。
- これまでのプリキュア連載一覧
キュアフェリーチェと同い年の7年目
―― プリキュアファンには夢のような店ですね。いつこのお店を始められたのですか?
音尾 7年前ですね。ちょうど「魔法つかいプリキュア!」で、はーちゃんがキュアフェリーチェになった翌々週だったと思います。ですので、この店とキュアフェリーチェは同い年ですね。
―― 何でもプリキュアの放送年に換算するのがプリキュアファンっぽいです。音尾さんがプリキュアを好きになったきっかけは何なのですか?
音尾 もともとは、戦隊とかライダーが大好きで見ていたのですけど、当時は仮面ライダーが終わるとプリキュアが始まっていたじゃないですか。で、ちょこちょことプリキュアも見ていたのですけど、「フレッシュプリキュア!」(2009年)のころに本格的にプリキュアにハマりまして。そこからずっとはまっていますね。ストーリーが最高にアツいんですよ「フレッシュ」とか「ハートキャッチ」は。
―― どんないきさつでこのお店を始めたのですか?
音尾 前の仕事を辞めて「明日から無職になるよ」ってときに、たまたまここの家主にその話をしたら「場所が開いているよ」って言われて。いや「開いてるよって言われてもお金は無いんだよ」って話をしたら、「お金はいいよ」って愉快なことを言うんで使わせてもらうことになったんです。
―― で、プリキュアいっぱいの店にしようと?
音尾 最初は、美少女フィギュアとかを置く予定はなくて、ロボット(※ダイアクロン)だけにしようと思っていたんですけど、お客さんが「お前プリキュア好きなんだろ?」ってお土産に「キューティーフィギュア」(※食玩フィギュア)を少しずつ置いていくんですよ。今回は置いていかなかったなーって思ったらトイレにこっそり置いてあったりして。
それで、フィギュアの数が半端ない数になってきたので、もう諦めて棚を作って飾った方がキレイに見えるだろう、と思って飾り出したんです。気が付いたらいつのまにかこんな感じになっていました。
―― お手洗いまでもプリキュア一色で驚きました。
ここ、新宿のゴールデン街とかも近いのでいろんな方が飲みに来られますけど、口コミで「あそこプリキュア強いらしいよ」と広がっていった感じですね。ゴールデン街は多様な方が来られるのでプリキュアとの相性も良かったのでしょうね。
来店客の男女比は8:2。女性でここにたどり着く人は濃い人が多い
―― 来店するお客さんは、どんな感じの方が多いですか?
音尾 プリキュア以外にもダイアクロンもあるのでそれは別として、プリキュア目当てで来るお客さまの割合としては男性8:女性2くらいな感じですね。
年齢も幅広いですよ。自分よりも年上の50〜60歳以上の方から、20代、30代の若い方も多く来られます。ただ、男性のプリキュアファンは濃い人から薄い人までさまざまですけど、女性ファンでこの店までたどり着くような人は濃いファンが多い感じですね。まあ、お客さまに薄い濃いは関係ないのですけどね。
あと、ニューヨークから来てくれたり、毎週のように新幹線に乗って遠くから通ってくれる人もいたりと本当にさまざまなお客さまが来店されますね。
でも別に「初代なぎほの以外は認めねえぜ! 出ていけ!」みたいな雰囲気は全然ないですし、プリキュアに詳しくない普通の人でも大丈夫な感じですよ。
プリキュアファンのお客さんが必ず注文するもの
―― 先ほどいただいたハヤシライスが本当においしかったです。フードやドリンクメニューもこだわりがあるのですか?
音尾 あんまりそれっぽいメニューにすると怒られちゃうかもなので、こっそりにおわせる程度のオリジナルメニューが一部あります。イメージならば大丈夫だろう、みたいな。
オリジナルカクテルで今は「スカイランド・ジン」と「ソラシドシティ」があって、プリキュア目的で来店されるお客さまはビールよりも何よりも先にコレを注文するので、「プリキュアファンの人だ!」ってすぐに分かりますよね。
あと、ソフトドリンクのストローはピンク、青、黄色から選べるようにしています。皆さま「宗教上の理由」があると思うので好きな色を選べるようにしています。
―― この「ひろがる琥珀糖」って何ですか?
これは大阪にあるプリキュア好きの洋菓子店、菓子工房シュクルリさん(@Sucreries_info)に頼んで作ってもらっているお菓子ですね。「分かる人には分かる色合い」になっています。
「大森ゆうこ」の動向が気になる
―― ちなみに音尾さんの一番の推しキュアは誰ですか?
音尾 原西さんの動画でも言いましたけど、「あなたは上の子と下の子、選ぶことができますか!?」って話なんですよ。選べないですよ。
というよりも真面目な話、どのプリキュアから結婚を申し込まれても結婚せざるを得ない状況だと思うんですよ。最初に、俺を「好き」って言ってくれた娘を好きになるしかないんだろうな、と思うんです。いまだにプリキュアから好きと言われたことがないのですけどね。
ただ、作品としての推しであるならば「Go!プリンセスプリキュア」です。
あと、推しではないけど、いつも動向が気になるのが「大森ゆうこ」です(※「ハピネスチャージプリキュア!」の黄色い娘。弁当屋の娘)。
大森ゆうこは気になりますね。ひょっとしたら一番好きなのかもしれない。大森ゆうこが画面に出ると気になります。もちろん大森ゆうこから結婚してくれ、と言われたらすぐにしますけど。そんなことは言われたことないですね。
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